No.1 売買のしかた実況中継

2003年4月〜6月に執筆 ・・・・  講座目次へ.

どのような売買をすればよいのか。迷っておられるユーザーも多いようです。そこで2003年4月23日から6月13日までの約2か月にわたって、3銘柄を例題に取り上げ、どのような売買をすればよいのかを解説しました。
  1. どういう条件表を使って、買い銘柄を検索するのか
  2. 検索された銘柄のグラフを見て、どのような状況にあれば買ってよいのか
  3. 買ったときには、損切り水準をどう決めるのか
  4. 株価が上昇するに伴って、どのように利食い水準が引き上げられるのか
  5. より有利な売買をするには、どのような補助ルールが必要なのか
などについて、実況中継的に説明しましたが、日々のHPの記事から、実況中継に関係するものだけをまとめて、この講座としました。

「明日の相場を当てようとするのではなく、相場の変化にどう対応するのかを決めていく」ことが大切です。通読されれば、なんだ私は、これまで何を悩んでいたのか、ということになればよいのですが。


@買い銘柄の発見
    (ポイント1) 例題で使う条件表
    (ポイント2) 波動は切り上がっているか
    (ポイント3) 利食いと損切りの予定
    (ポイント4) 利食い水準の切り上げ方
    (ポイント5) 検索時に5万株〜10万株の出来高が必要
    (ポイント6) 損切り水準の切り上げ方

A波動の切り上がり
    (ポイント7) なぜ波動の切り上がりを要件とするのか
    (ポイント8) 例題の3銘柄がそろった
    (ポイント9) 自由結果ファイルを利用すれば便利

B損切り水準と利食い水準の変化
    (ポイント10) 日鉄鉱が小波動の高値を上抜いた
    (ポイント11) 静岡銀が小波動の安値を下抜いた
    (ポイント12) 静岡銀の損切りが決定した

C補助的なルール
    (ポイント13) より一般的な条件表
    (ポイント14) リスクに耐えられるときに買えばよい
    (ポイント15) 利食いの補助的なルールについて
    (ポイント16) 日鉄鉱は突飛高となった
    (ポイント17) ユーザーはなぜナムコで悩んだのか?
    (ポイント18) 条件表の「以上以下」欄の設定のしかた
    (ポイント19) ナムコ買いに不足している条件

D利食い売りが決定
    (ポイント20) 利食い水準が変化する
    (ポイント21) 利食い売りが決定した
    (ポイント22) 利食い水準を引き上げる補助ルール



@買い銘柄の発見



(ポイント1) 例題で使う条件表


(03.4.23) TOPIX 789P(+1) 日経 7793円(+2) 10.1億株 (5954億円)

どのような売買をすればよいのか。迷っておられるユーザーも多いようです。そこでしばらくは、買いマークがでた銘柄を随時掲げ、買ってよいのか、買ってはならないのかを説明していきたいと思います。どのような銘柄がでて、どのような結果になるかは、わかりませんが、事例を掲げて同時進行で解説していきます。2週間くらいはクドく説明する予定です。

まずは売買のルールから、
  1. 条件表No.52(以下に掲げてあります)が買いマークを出した銘柄のグラフを見る。
  2. 直前の「主な株価」の高値が切り上がリ、安値が切り上がっているならば「買う」。
  3. 高値が切り下がっているか、安値が切り下がっていれば「買わない」
これだけです。これは仕掛けについてのルールです。実際には
  1. どうなれば失敗だったと「損切り」するのか、
  2. どうなれば「利食い」するのか。
のルールが絶対に必要です。これは順次述べます。 まずは、条件表No.52から。



条件表No.52は先日も掲げました。骨子は、@最近(30日以内に)株価が200日平均線に接近している。A75日平均線は上向きである。B最近(30日以内に)出来高が急増している。C最近の株価は下落している。というものです。

ここへ、図のNo.14行とNo.15行を加えました。つまり9日順位相関が-80以下であったものが、+3ポイントほど上昇したら「買い」という条件をつけ加えて、買いのポイントが簡単に決まるようにしました。


(ポイント2) 波動は切り上がっているか


次に、高値波動の切り上がり、安値波動の切り上がリの条件について。


2108 甜菜糖 は
  1. で買いマークを出しました。すぐにグラフ(主な株価)を見ましょう。

  2. aに最も近い小波動の高値は、bの168円です。

  3. その前の小波動の高値は、cの174円です。c→bは高値が切り下がっています。これでは買い対象にはなりません。

  4. aに最も近い小波動の高値bの168円とaの間の安値はdの155円です。これが直近の安値dです。

  5. dの前の小波動の安値は、eの159円です。e→dは安値が切り下がっています。高値も安値も切り下がっているのでは、買い対象にはなりません。


2264 森永乳 は
  1. で買いマークを出しました。グラフ(主な株価)はどうなっているのか。

  2. aに最も近い小波動の高値は、bの355円です。

  3. その前の小波動の高値は、cの337円です。c→bは高値が切り上がっています。高値からは上昇波動にある銘柄です。

  4. aに最も近い小波動の高値bの355円とaの間の安値はdの327円です。これが直近の安値dです。

  5. dの前の小波動の安値は、eの317円です。e→dは安値が切り上がっています。高値も切り上がっているし、安値も切り上がっています。完全に上昇波動にあるといえます。したがって「買い」を決定します。
買える銘柄、買えない銘柄は、これだけの違いです。


(03.4.24) TOPIX 794P(+5) 日経 7854円(+61) 8.8億株 (6221億円)

さて昨日の続きです。最近買いマークを出した銘柄は、あいにく、1515 日鉄 鉱しかありません。これを例に説明します。

まず初めて買いマークがでたのは、aの日(終値188円)です。
  1. aの前の高値bは232円、cは200円で、高値波動は切り上がっています。(bの翌日の長大陰線はよくないが、そういうことをいっていては複雑になるので、ここはルールどおりにOKです。)

  2. aの買いマークとbの高値の間の安値は、dの181円。この前の波動の安値はeの177円なので、安値波動は切り上がっています。

  3. 高値波動・安値波動ともに切り上がっているので、aの買いマークをみて翌日買うことになります。


(ポイント3) 利食いと損切りの予定



買うことは簡単です。しかしここからは、@どうなれば利食いするのか、Aどうなれば損切りするのかを、必ず決めておかねばなりません。失敗する人は、@Aともにその方針を持っていない。株価が上がれば、そのときに利食いを考える。株価が下がれば、そのときに対処のしかたを考えるというのではいけません。

@Aについては以下のように決めておきましょう。
  1. この後、株価が下がった場合の対処のしかた。
    181円の水準はリスク水準です。つまり、株価が下落して図のAのようにその日の高値が181円に届かなくなった日に、この買いは失敗だったと判断し、翌日に売却しましょう。損切りです。

  2. この後、株価が上がった場合の対処のしかた。
    いつ利食いをすればよいのかです。まだ1515 日鉄鉱はたいして上昇していませんが、e→bの上昇過程を例にするならば、e→bの上昇中に高値を更新するたびに、利食いの水準は変わってきます。

    最もザラバ高値が高い日はbの日ですが、bの日の安値を下回るようになったときに、この上昇は行き着くところまでいって、これ以上の上昇力はないと判断することにします。

    図でいえばBの日が利食い売りの日です。bの日は長大陽線であったので、この長大陽線を完全に打ち消したBの株価水準は、bに比べてずいぶん低くなっていますが、それでよいのです。Bで利食って、現金化しておき、aで再度買うということのほうが大切です。


(ポイント4) 利食い水準の切り上げ方


(03.4.25) TOPIX 782P(-12) 日経 7699円(-155) 9.1億株 (6003億円)

利食いの方針について、さらに説明します。上昇波動での利食いを考えているので、
  1. まずは先の(主な株価の)高値をクリアしてから、利食いを考えます。

  2. 先の高値を超えて、ザラバ高値が新高値になるつど、利食い水準が決まります。

  3. その後の株価高値が、この利食い水準を完全に下回ったとき、翌日売却します。
図は、6041 ボッシュA です。低位株人気の先導役の1つでした。これを例にどのように「利食い水準」が変化してきたのかを辿ります。
  1. で、先の高値227円を上抜きました。aの日の終値は231円。高値234円・安値220円です。この日の上下幅は14円(234円-220円=14円)あります。終値231円の6%ほどの幅があります。
    その日の終値の5%以上の上下幅があったときは、この日の安値220円を利食い水準とします。

  2. でさらに新高値となりました。bの日の終値は229円。高値237円・安値227円です。この日の上下幅は10円(237円-227円=10円)あります。終値227円の4.4%ほどの幅しかない(10÷229×100=4.4%)ので、利食い水準は前日の安値の220円に据え置きます。

  3. でも新高値となりました。この日の終値は229円。高値238円・安値228円。上下幅は10円です。やはり終値227円の4.4%ほどの幅しかないので、利食い水準は前の安値の220円に据え置きます。

  4. でも新高値となりました。この日の終値は239円。高値244円・安値231円。上下幅は13円です。終値239円の5.4%あるので、利食い水準はこの日の安値の231円に引き上げます。
このようにして、株価が新高値になるたびに利食い水準を引き上げていきます。
    j.で新高値となりました。この日の終値は284円。高値298円・安値283円。上下幅は15円です。上下幅は終値284円の5.2%あるので、利食い水準はこの日の安値の283円になります。

    この利食い水準を完全に下回ったのがk.の日で、終値は273円。高値282円です。高値は利食い水準の283円に届きませんでした。そこで翌日に売却し、これで持ち株はなしにします。
ここでは、利食い水準を設け、これを下回れば手仕舞いとしましたが、もちろん顕著な売りの足型(トウバ足とか、つつみ下げ)がでたら売却するということでもよいのです。ただ足型はいつもうまく出るとは限らないので、こういう利食い水準を決めておくことは絶対に必要です。


(03.4.28) TOPIX 773P(-8) 日経 7607円(-91) 7.5億株 (5459億円)

利食いのルールについて質問を貰いました。新高値になった日の上下幅の観測はよいとして、前日の終値から飛び放れた日の上下幅はどう考えたらよいのか。というものです。実際にはよくあることです。

これは《カナル2》チャート事典の「2114 陽重要P (陽線の重要ポイントを取り出す)」にあるように、前日の終値から窓をあけた日のザラバ高値を計ればよいのです。



クラリオンを例にすれば、a→bが窓空けです。bの日の利食い水準はaの終値の水準のb'になります。b→cも窓空けなので、cの日の利食い水準はbの終値のc'となります。 結局利食い水準を完全に下回る日は現れず、dの高値まで上昇し、利食い水準も上方へシフトされていきました。

dで223円の高値をつけましたが、この日の高値は223円、安値205円。終値が207円でした。利食い水準205円を完全に下回ったのはeの日です。

なおグラフをご覧になればおわかりのように、クラリオンはこのeの日の安値177円を押し目の限界として、この後262円まで上昇しました。しかしこれは結果としてそうなっただけのことです。まずは手仕舞いが大事です。

買い直しをするかどうかは、利食い水準を完全に上回った日に考えることで、この当時では、これが正しい判断です。なおクラリオンは、4月3日にザラバ高値262円をつけ、この日の安値は247円、終値は254円です。安値247円が利食い水準になりますが、この水準は4月9日(高値240円。終値220円)で完全にこれを下回りました。この日からクラリオン株は持っていないほうがよいのです。

そのクラリオンの今日の株価は高値192円。終値185円で、当面の上昇力は失われています。


(ポイント5) 検索時に5万株〜10万株の出来高が必要



条件表No.52「TP 200日線に接近後押し目」は2銘柄を検索しました。しかし出来高が小さすぎます。8130 サンゲツは4千株、元気寿司が1千株というのでは話になりません。1人が1000株買ったとしても、サンゲツは4人、元気寿司が1人の意向の反映ですから、とうてい大方の意見とは考えられません。せめて100千株の出来高がないと、グラフもアテにはできない。


(03.5.1) TOPIX 799P(+2) 日経 7863円(+31) 8.9億株 (6429億円)



この2日間のNo.52「200日線に接近後押し目」が買いマークを出したのは上図の銘柄です。8130 サンゲツと9828 元気寿司 は前回に検討し、出来高が少なすぎるので採用しませんでした。


1954 日本工営は、買いマークが出た前日の安値が191円で、先の小波動のボトムの193円から切り下がっているので不可。

6861 キーエンスは高値が切り下がっているので不可。

8355 静岡銀 は高値が切り上がり、安値が切り上がっているのでOK。

利食いの目標は先の高値820円を超えてから、上昇力が失われたと確認できたとき(先日の足取りのルールによる)

損切りは、先の安値765円を完全に下回ったとき(先日の足取りのルールによる)。

なお8130 サンゲツは、高値。・安値ともに切り上げていましたが、出来高が4千株と少なく不可としましたが、今日は上昇しました。しかし今日の出来高も8千株と少なく、これはきまぐれな動きと判断したほうがよい。捨てればよいのです。


(ポイント6) 損切り水準の切り上げ方



先日掲げた1515 日鉄鉱 はその後波動に変化がでてきました。まず初めての買いマークが出た日には、直近の安値181円は、まだ小波動のボトムとして確定していませんでしたが、その後小波動のボトムが確定したので、損切りのリスク水準は181円(掲載したときはもう181円としていたが)になります。

次に主な株価は高値199円を表示し、直近の小波動の高値は199円に決まりました。つまり高値は切り下がりました。高値が切り下がり、安値が切り上がるというのは、波動が「はらみ」の形になったわけですが、「はらみ」は上にも下にも変化する波動の「つなぎ」の性格ですから、高値が切り下がったからといって、これでダメになったというのではありません。

小波動の高値が確定したことによって変ったのは、利食い水準です。高値は切り上がるという前提で、先の高値(232円)を上抜いてから、上昇力が失われたと確認できたとき(先日の足取りのルールによる)に利食う方針を取っていますが、今回新たな高値(199)円が生まれたことで、利食い水準は199円以上になってからと、上値の目標が引き下がりました。 買いマークがでた初日の利食い水準は232円(以上)から199円(以上)に引き下げられたわけです。


A波動の切り上がり



(ポイント7) なぜ波動の切り上がりを要件とするのか


(03.5.2) TOPIX 804P(+5) 日経 7907円(+43) 9.0億株 (6030億円)


《デンドラ》では、波動パタン(2つの波動の関係)は図のように10パタンに分類しています。

先週から述べているNo.52「200日線に接近後押し目」の買いマークの取捨選択の第一は、安値波動が切り上がっている。高値波動が切り上がっている。ことを確認することから始まりますが、図の波動パタンでいえば、5,6,7,8,9,0(10)の6つの波動パタンに限るということです。

どうしてこのパタンに限っているのかは、次の統計を見ればわかります。この後株価が上昇したとき(図の波動の図ではピンク色の線のようになったとき)、直前の波動の高値を上抜く確率が「上抜率」の欄に示されています。

これは10年間の8%波動の統計ですが、この10年は株価が下落しているので、平均の上抜き率は40.2%でしかありません。60%は前の波動を上抜けないというナサケナイ状況です。

パタン1xxx,2xxx,3xxxは平均をはるかに下回る上抜き率になっています。1xxx、2xxxは高値波動・安値波動が切り下がりであり、3xxxは「つつみ下げ」です。安値波動が切り下がっています。これが最悪。4xxxは「はらみ」であり、上抜き率は62.1%と最高になっていますが、先の高値が切り下がっているだけに、上抜きやすくなっているだけです。この波動の性格は、上下方向が決まる「つなぎ」であるということは、昨日いいました。

となると、上抜く確率が平均以上であるものは、5xxx〜0xxxの6パタンです。5xxxも上抜き率は44.2%と大きくはないので、ほんとうなら6xxx〜0xxxの5パタンに絞りたいところですが、グラフを見たとき、ぱっと判断できいないので、わかりやすく@高値波動が切りあがり、A安値波動が切り上がり、としたわけです。




(ポイント8) 例題の3銘柄がそろった


(03.5.7) TOPIX 822P(+1) 日経 8109円(+26) 9.4億株 (7082億円)


4月23日以来、条件表No.52「200日線に接近後押し目」が買いマークを出した銘柄で、
  1. 直前の「主な株価」の高値が切り上がリ、安値が切り上がっているならば「買う」。

  2. 高値が切り下がっているか、安値が切り下がっていれば「買わない」

  3. 買いマークが出た日の出来高が100(千株)以上なければ「買わない」
という基準で、銘柄をピックアップし、これについてどう利食い、どう損切りするか、を説明しようとしていますが、現在のところ、右の3銘柄しか出てきていません。

この3銘柄のうち、1515 日鉄鉱 と1819 大平工 は先の波動のピークで急騰し、その後急落しているので、よほどのことがないと先の高値は上抜けそうにありませんが、それも含めて、利食い・損切りの水準がどのように変化していくか。について説明できれば、と思っています。

しかしこう値動きが緩やかでは、説明することもなく、やや手持ち無沙汰の状況です。


(ポイント9) 自由結果ファイルを利用すれば便利


(03.5.9) TOPIX 823P(+8) 日経 8152円(+120) 10.3億株 (7173億円)

先般より、条件表No.52「200日線に接近後押し目」を例にして、@銘柄の見つけかた、A利食いのしかた、B損切りのしかた、について述べようとしていますが、今日も同じものを例にして説明します。

まずは、「計算」→「単独検索」で検索をすると、図のような銘柄が検索されます。(過去2日分の検索)


ここで「終了」すると、No.52の結果ファイルにピックアップされた銘柄が記憶されますが、ピックアップされた銘柄が、@高値を切り上げているのか、A安値を切り上げているのかの検討はできていません。したがって結果ファイルNo.52に記憶される銘柄は、まだ波動のチェックができていない銘柄です。

高値・安値ともに切り上がっている銘柄だけを結果ファイルに保存するにはどうすればよいのか。
  1. 検索ができました。図では1819 太平工 と1983 東芝プラ の2銘柄が検索されています。

  2. この2銘柄について、波動の切り上がりをチェックするために、メニューの「全部選択(A)」をクリックします。



  3. 検索された銘柄が、紺色に変ります。(全部選択した)

  4. 「グラフ」ボタンをクリックすると、


  5. グラフ画面に移り、1番目の銘柄の 1819 太平工 のグラフが描かれます。グラフに使われる条件表は、むろん検索で使った条件表No.52「200日線に接近後押し目」です。

    高値・安値が切り上がっているかどうかをチェックして下さい。1819 太平工は高値・安値ともに切り上がっておりOKです。この銘柄は結果ファイルに保存してもよいことになります。

  6. この場(グラフ画面)で、この銘柄を結果ファイルに保存することができます。メニューの「銘柄(M)」→「「自由結果ファイルを選択」をクリックするか、ツールバーの赤○の絵をクリックして下さい。



    先に言っておくと、ツールバーには赤枠で囲んだ4つのメモ帳の絵があります。左から順に

    1. メモ帳の絵・・・結果ファイルを選択する
    2. メモ帳を開く絵・・・結果ファイルに保存されている銘柄を見る
    3. メモ帳に記入の絵・・・結果ファイルに銘柄を追加保存する
    4. メモ帳を破る絵・・・結果ファイルから銘柄を削除する

    という機能です。まずは、「結果ファイルを選択する」を指示したわけです。


  7. 「メモ帳の絵」(結果ファイルを選択する)をクリックすると、どの結果ファイルを使うのかを聞いてきます。

    ここでは、今後、条件表No.52「200日線に接近後押し目」で検索され、波動が切り上がっている銘柄を保存する結果ファイルとして、No.180を選択しましたが、これはユーザーが自由に決めてください。

    すでに「注目株」を記憶している結果ファイルであってもかまいません。(ここに追加したり削除したりします)

  8. 結果ファイルNo.を決めたら「OK]ボタン。


  9. 今、グラフにしている1819 太平工 を結果ファイルNo.180に追加したいなら、図のツールバーの絵(メモ帳に記入の絵)をクリックします。

    画面では何事も起こったように見えませんが、ちゃんと結果ファイルに追加保存 しています。

  10. 次の銘柄の波動をチェックしましょう。メニューの「次(N)」をクリックするか、ツールバーの図の絵をクリック。 


    次の銘柄の 1983 東芝プラ のグラフが描画されます。安値波動が切り下げっているので、この銘柄は不可です。したがって結果ファイルには追加保存しません。

    これで今日検索された銘柄のグラフでのチェックは終わりました。本当にNo.180の結果ファイルに、1819 大平工 は追加保存されているのでしょうか。

  11. No.180の結果ファイルの内容を見たいなら、ツールバーの絵(メモ帳を開く絵)をクリックして下さい。(または「銘柄(M)」→「自由結果の内容確認」をクリック)


  12. 図のような画面が現れます。ここに結果ファイルNo.180が記憶している銘柄のコードが表示されています。

    コード1819があります。これはさきほど追加保存した 1819 太平工 です。ちゃんと結果ファイルNo.180に追加されています。

  13. 「終了」で画面を閉じます。
このようにすれば、グラフを見ながら、結果ファイルに必要な銘柄だけを登録することができます。


B損切り水準と利食い水準の変化



(ポイント10) 日鉄鉱が小波動の高値を上抜いた


(03.5.15) TOPIX 820P(-11) 日経 8123円(-121) 11.0億株 (6436億円)


条件表No.52「TP 200日線に接近後押し目」に該当した3銘柄(1515 日鉄鉱、1819 太平工、8355 静岡銀)のうち日鉄鉱が新たな手仕舞い(利食い)水準を出しました。
  1. 今日は前回の波動の高値199円を上回る207円のザラバ高値を出したので、これで利食い水準が決定しました。

  2. 今日の値幅は高値207円・安値197円で、値幅10円(207-197)は今日の引け値の204円の5%には足りていませんが、

  3. 前日のザラバ高値196円と今日の安値197円は「窓をあけた」状況なので、03年4月28日で述べたように、この場合は前日の終値から今日のザラバ高値までを値幅とすればよいのです。

  4. 前日終値は194円なので、今日の値幅は13円(207-194)あり、今日の終値204円の5%以上の値幅となっています。したがって、前日の終値194円が、今後の手仕舞いの水準になります。明日も続伸して(戻りの)新高値を取れば、手仕舞いの水準はまた変化します。

  5. 1515 日鉄鉱 の手仕舞いの水準は、

      @売買マークがでた日は、利食い水準は232円・損切り水準は177円(a)でしたが、

      A主な株価が181円の波動のボトムを表示するに到って、損切り水準は181円(b)にアップし、

      B主な株価が199円の波動のピークを表示するに到って、利食い水準は199円(B)にダウンし、

      C主な株価が184円の波動のボトムを表示するに到って、損切り水準は184円(c)にアップし、

      D今日先の小波動のピークをクリアしたことで、利食い水準は194円(d)にアップし、

    というように、損切り水準・利食い水準を変化させています。(買ったら買い放しという態度が、いかにズボラであるのかわかってください。)
買った後は運を天に任せるのではなく、状況の変化に応じて、(ルールに則って)自分がとるべき方針をキチンと決めていくことが重要です。


(03.5.16) TOPIX 819P(-0) 日経 8117円(-6) 9.9億株 (5653億円)


「TP 200日線に接近後押し目」に該当した3銘柄(1515 日鉄工、1819 太平工、8355 静岡銀)の損切り水準と利食い水準を掲げておきます。
  1. 1515 日鉄鉱 は損切り水準(a)はなくなり、利食い水準が昨日いった194円(c)にあります。

    今日も株価は続伸しましたが、残念なことに、今日の値幅は(高値217円・安値207円で、10円幅しかなく、今日の陽線は利食い水準を引き上げることはできませんでした。

    (今日の上下幅が11円あれば、今日の安値207円(d)が利食い水準に引き上がられるところでした)

  2. 1819 太平工の損切り水準は87円のまま。利食いは154円を越えてからだったものが、主な株価が113円のピークを検出したので、113円を超えてから、に引き下げられました。

  3. 8355 静岡銀の損切り水準は769円のまま。利食いは820円を越えてから、というのは変化していません。


(ポイント11) 静岡銀が小波動の安値を下抜いた


(03.5.19) TOPIX 810P(-8) 日経 8039円(-78) 10.3億株 (5529億円)

例題の3銘柄のうちの2銘柄の利食い・損切りの水準が変化したり、波動が変化したりしたので、以下に掲げます。
  1. 1515 日鉄鉱 は今日の値幅は(高値219円・安値208円で、その値幅は11円。終値216円の5%以上の値幅となったので、今日の安値208円が利食い水準になりました。


  2. 8355 静岡銀 は先週に先の波動のボトムの769円に接近していましたが、今日の「りそな」騒動で売られ、安値750円まで下落。これで波動の安値が切り下がり、波動の高値も切り下がるという悪い形になりました。損切り水準は769円なので、明日以降、完全に769円より下位で株価が推移するなら「損切り」となります。

    もし明日以降に、769円を上回る動きになっても、高値・安値ともに切り下がっているので、ここからの上昇は期待すべきではなく、「適当なとき」に手仕舞いしたほうがよい。

    「適当なとき」にもルールを決めておくべきですが、これを言い出すと煩雑になりますから詳しくはいいませんが、@その日の値幅が5%以上の陽線となった翌日に手仕舞い。あるいはA2日連続で陽線になったら手仕舞い。というのは私なりの(見込みが違ったときの)手仕舞いのルールです。


(ポイント12) 静岡銀の損切りが決定した


(03.5.22) TOPIX 816P(+6) 日経 8051円(+33) 10.5億株 (6060億円)

例題の3銘柄のうち2銘柄を掲げます。どちらも変化が起きました。


この1か月間でいってきたことは、「売買のルールが最重大である」ということに尽きます。 この3銘柄をピックアップしたのは、
  1. 条件表No.52「200日線に接近後押し目」による検索がきっかけでしたが、これで銘柄が決まったわけではありません。

  2. 決め手は、グラフを見て、@波動の高値・安値が共に切り上がっているか、Aその日の出来高が10万株あるか、の2点をチェックし、これにパスした銘柄が、3銘柄であったのです。

  3. 銘柄が決まってからが、実は最も重大です。「株式投資」というのは、売買のタイミングにある銘柄を見つけることだと思われている方が多く、したがって当たるチャートはどれか、カナルでいえばどの条件表がよいのか、が重大関心事になりがちです。しかしそれは10のうちの2か3くらいの重要度でしかありません。

  4. 売買のルールとして、@まず損切りの水準を決めました。Aついで利食いの水準を決めました。重要なことは、@Aは必ず起きるような事象であることです。起きるか起きないかが不確かなものを損切り・利食いのルールとしてはいけません。例えば、25日線からのカイリ率が+10%になったら利食いする、というルールはダメです。カイリ率が+10%になってピークをつけるかどうかは不確かなことです。土台(基本)となる売買ルールは、必ず起きることでなければなりません。

  5. 必ず起きることを損切り・利食いのルールの基本にして、たまには起きるという事象を補助的なルールとすれば、より有利な損切り・利食いができます。これについては、8355 静岡銀 を例にして、有利な損切りをするために「長大陽線または連続陽線がでたら損切りする」という補助的なルールが説明できるか、と思っていました。が、残念なことに今日は損切り水準の769円を完全に下回ったので損切りとなりました。買いマークがついた翌日の始値は788円、今日の終値は761円なので、-27円の損失。-3.4%の損失率となりました。

  6. 決めた土台(基本)となる損切り・利食いの水準は固定してもよいのだが、相場の変化につれて有利な水準へと引き上げることは、さらによいことです。この例は、1515 日鉄鉱で、十分に説明できました。
あと説明すべきことは、利食いの補助的なルール(そういうことが起きたら、利食い水準以上にあっても利食いする)と、8355 静岡銀 で例にならなかった損切りの補助的なルール(そういうことが起きたら、損切り水準以上にあっても損切りする)です。

さて1515 日鉄鉱は、損切り水準はa→b→cと引き上げられ、ついには利食い水準が決定できる「先の小波動のピーク199円」を上抜き、利食い売りの水準がA→B→Cへと引き上がりました。 今日の株価の値幅は(高値235円・安値222円)13円で、終値235円の5%を超えているので、今日の安値222円が利食い水準に引き上げられました。土台のルールでは、今後株価が完全に222円を下回ったら、利食い売りするということになります。


C補助的なルール



(ポイント13) より一般的な条件表


(03.5.23) TOPIX 826P(+10) 日経 8184円(+133) 11.1億株 (6520億円)

1か月の実況中継も終わろうとしていますが、たぶん「もっと売買のチャンスは多くならないのか?」と不満をもたれる方もあるでしょう。(あまり銘柄が次々に出てくると、説明が散漫になるので、条件表No.52「200日線に接近後押し目」(この条件表は相当に局面を限定している)によって、グラフを見るべき銘柄をピックアップしましたが、この条件表が最もよいということではありません。

次の条件表を設定してみて下さい。多くの買いマークの銘柄がピックアップできます。

重要なことは、ピックアップされた銘柄のグラフを見て、 波動の高値・安値が切り上がっているかどうかをチェックすることです。 この休みの間に以下のことを試して下さい。
  1. 過去1か月(20日)の検索をして、
  2. グラフを見て、波動が切り上がっているときに出た買いマークを注目する。翌日の始値で買ったとして、
  3. 当初の損切り水準はいくらであるのか。
  4. その後の株価の推移によって、損切り水準がどう引き上げられ、利食い水準が決まってくるのか。
  5. どこで手仕舞うのか。
を追跡してみてください。(このルールは1ここ1か月でクドク説明しました)なんだ、私は、これまでなにを悩んでいたのか、ということになるのではなかろうか。「明日の相場を当てようとするのではなく、相場の変化にどう対応するのかを決めていく」ことが大切です。


(ポイント14) リスクに耐えられるときに買えばよい



その際に細かなことながら、注意点を述べておきます。

2501 サッポロ は、上記の条件表でピックアップされます。買いマークはA,B,C,Dの4か所で出ています。
  1. AとBは波動が切り下がっているので、買いとはならないことは明らかです。

  2. CとDは共に波動は切り上がっており、買いのチャンスです。しかしCとDとではリスクの違いが大きいことに注意して下さい。

  3. Cで買いマークがでた日の終値は240円でしたが、翌日の始値で買うと244円です。この値段で買ったとき、当面の損切り水準は前の波動の(a)220円になります。つまり買値244円に対して、24円のリスクを考えています。約10%のリスクです。

  4. この後株価が上昇したので、(b)226円が小波動の安値であると「主な株価」が知らせてくれます(bの日に226円と表示される)が、この時点で、損切りのリスクは、244円-226円=18円に狭まります。

  5. 一方Dの買いマークがでたときは、確かに波動は切り上がっていますが、Dの終値は285円。翌日の始値は284円です。この値段で買う前に、損切り水準を考えてください。先の小波動の安値は(b)の226円です。約60円の差があります。

  6. つまりサッポロがうまく上昇せずに、損切りをせねばならなくなったときは、-60円の損失を出すことになります。買値284円の20%以上の損失です。

  7. この-20%のリスクに耐えられるかどうかです。20%も損をしたくない方は、いくら波動が切り上がっているからといっても、Dで買ってはいけないのです。
昨日までいってきた、1515 日鉄鉱の当初の損切り水準(177円)は、買いマークがでた日の株価(188円)に近かったことを思い出して下さい。11円ほど損してもよいと思ったから投資できるのです。

8355 静岡銀 は残念なことに損切りという結果になりましたが、買いマークがでた日の株価(788円)に対して、先の波動の安値は769円でした。その差19円がリスクであったわけです。わずかなリスクです。

ということで、「単に波動が切り上がっていれば、なんでもOKということではありません。」あなたが受容できるリスクの範囲によって、買えるときと買えないときがあるのです。


(ポイント15) 利食いの補助的なルールについて


(03.5.26) TOPIX 826P(+0) 日経 8227円(+42) 8.9億株 (5258億円)

利食いの補助的なルールについて述べます。1515 日鉄鉱は、
  1. 利食い水準は(今のところ)222円である。株価が222円を完全に下回ったなら、利食い売りとなる。(図のAの水準)
    というのが基本のルールです。ここへ補助的なルールを決めておいて、もしそういうことが起きたならば、利食い水準以上の株価で利食い売りしてもよい。ということを先日示唆しました。

  2. 補助的なルールのひとつは足型です。波動がピークを打ったのではないかという足型は、@トウバ足(上ヒゲが長い)またはAつつみ下げです。(下図)この足型がでたなら、利食い水準を下回るのを待たずして、利食い売りをしてもよいでしょう。

  3. 2つ目はデンドラの上限線を利用することです。株価が上伸してきて、上限線(どの上限線でもよい)に達した後、その上限線の水準を完全に下回ったときに売る。ということは3月中に何度も述べました。


1515 日鉄鉱の上限線(前波動規準1/4位線)は235円である(図のBの水準)ことは先週22日にいいましたが、株価は2日続けて235円を高値とした後、今日は(高値232円・安値225円)と完全に235円を下回ったので、利食い売りとしてもよいのです。


(ポイント16) 日鉄鉱は突飛高となった


(03.5.29) TOPIX 834P(+11) 日経 8375円(+141) 10.3億株 (6329億円)


例題として取り上げてきた1515 日鉄鉱は、今日は突飛高となりました。基本的なルールでは、まだ利食い水準を割り込むことがなく、なおここまで買い持続であるのですが、重要なことは、損切り水準をどう決め、利食い水準をどう決めていったかです。
  1. 損切り水準は、図のa(177円)→b(181円)→c(184円)へと切り上がっていったことを思い出して下さい。

  2. Aの日に先の小波動の高値を上回り、大きな線(上下幅が終値の5%以上ある)が出たら、そこで利食い水準が決まります。

  3. 利食い水準は、A(194円)→B(204円)→C(222円)と切りあがって、今日はD(229円)となりました。
今日の上昇は異常です。《デンドラ》の10%波動による最高の上限線は265円であり、この水準を超えた今日からは予測不可能なゾーンに入ります。つまりは仕手化したわけで、こうなればどうなるという予想はできません。ひとついえることは、265円以下になったら、普通の値動きに戻ったと判断できるだけです。(265円を下回れば、お祭りは終わったとして売ればよい)


(ポイント17) ユーザーはなぜナムコで悩んだのか?



右図のaの日の翌朝早くにFAXが入って、以下のことを質問されていました。
  1. 9752 ナムコの決算発表を見て、
  2. チャートを見たら、上向き↑が2つでていたので、
  3. 前後の考えもなく衝動買いした。
  4. 損切りをして、出直ししようと思うが、下値のメドはどのへんでしょうか。
というものでした。たぶん買いマークが2つ続けて出た、というのですから5月23日に掲げた条件表No.185の「9日順位・9日V相対」を打ち込まれ、これでグラフを見られたようです。ここは感心。

いけないのは、グラフの買いマークしかみていない点です。基本ルールに則してグラフを検討することができていません。
  1. まず小波動が切り上がっているかですが、図のように高値はAのごとく、安値はBのごとく切り上がっています。そうであれば買ってよいのです。

  2. この方はaで買われたようですが、その日が少し下げたので急に不安になって、FAXが送られて来たのでしょう。不安になるのは損切り水準・利食い水準を決めていないからです。

  3. 損切り水準は、先の波動の安値の1598円です。これを今後株価が完全に下回れば、損切りです。

  4. 利食い水準は、波動の高値を超えてから決まりますから、今のところは先の波動の高値の1860円を超えるまでは不明です。
4月23日以来、くどく実況中継してきたつもりでしたが、どうも理解してもらえてなかったようです。普通なら個別の銘柄の相談には答えませんが、この方は一昨年の家内の初盆のとき、お供えですとメロンを送っていただいたことを思い出して、「悪くない」と返事しました。

基本ルールにのっとり、損切り水準を決めておけば、かような質問はでるはずがないのですが、ちょうどご自分が買われた銘柄ですから、今日からどのように損切り水準が変り、利食い水準が生まれ、変わっていくのかを体験されれば、この後はハラハラドキドキするような株式投資から脱皮できるでしょう。

なお「よい買いである」と返事せずに「悪くない」と少しトーンを落として返事したわけについて書こうと思って、1515 日鉄鉱のグラフと9752 ナムコのグラフにE,F,Gを打ちましたが、これは明日説明します。


(ポイント18) 条件表の「以上以下」欄の設定のしかた


(03.5.30) TOPIX 837P(+3) 日経 8424円(+49) 11.9億株 (7846億円)

先週末に、次の条件表No.185「9日順位・9日V相対」を掲げて、これで検索された銘柄の波動を調べ、損切りの水準・利食いの水準を決めてみてください、といいました。実際に条件表を設定された方も2割か3割はいらっしゃると思いますが、「少しも検索してこない」という方が何人かいらっしゃいました。むろん条件表の設定が間違っているのですが、多くは「以上・以下」の欄の設定でつまずいておられるようです。




上図で「以上欄」や「以下欄」が空白となっているところ(赤色□の部分)は、ちゃんと空白にしなければなりません。ここに「0」などの数字が入っていると間違いです。
  1. 以上欄を空白にするには、図の@欄に -99999 の数字を入力します。(Cの「-99999」ボタンをクリックすれば、一発で入力できます。)
  2. 以下欄を空白にするには、図のA欄に 999999 の数字を入力します。(Bの「999999」ボタンをクリックすれば、一発で入力できます。)
この条件表の売買条件ですが、
  1. No.3行で、出来高が50(千株)以上で買い。
  2. No.4行で、9日順位相関が、1日前〜3日前の間に-80以下があれば買い。(注目日が 3〜1 になっていることに注意)
  3. No.5行で、No.4線(9日順位相関)が前日より+3以上増加(上昇)していれば買い。
  4. No.6行とNo.7行で、9日V相対が、当日〜20日前の間に+80以上があれば買い。(注目日が 20〜0 になっていることに注意)
となっています。簡単にいえば、@当日の出来高が5万株以上、A順位相関が-80以下から3ポイント以上上昇した、B過去20日のうちに、V相対が+80以上の日があった。というだけのことです。


(ポイント19) ナムコ買いに不足している条件


昨日の9752 ナムコ を例にすれば、
  1. Eの日に、出来高が5万株以上あり、@とAがOK
  2. Eの日から20日以内に、V相対が+80以上の日(F)があるので、BもOK。

これによって買いの@ABの条件が全て満足され、買いマークがでたわけです。

BのV相対が+80以上になるという条件は、前回の上昇局面で出来高が増加した銘柄を選びたいというもくろみです。つまり出来高を伴って上昇した銘柄は、@いったん注目されたわけであるから、A株価の調整が終わって、買いマークが出た後には、B再び注目されるであろう。ということを期待しているわけです。

そうであれば、V相対が+80以上になるのは、前回株価が上昇したGのあたりでなければなりません。ところが、この銘柄は株価が下落したFでV相対が+80以上になっています。

すなわち出来高を伴って投げ物がでたのがFであり、Gでの上昇はそれほど出来高を増加せずに上昇しています。昨日の1515 日鉄鉱のグラフを見て下さい。V相対(赤線)が+80以上になった(F)は、株価が上昇した(G)と同じ時期です。つまりGの上昇は出来高を伴った上昇であり、この後の買いマークのほうが注目されやすい。上昇しやすいといえます。

昨日、「よい買いである」といわずに「悪くない」といったのは、この点に物足りなさがあるからです。(とはいっても、今回の上昇で出来高が集まれば問題はないわけで、事実今日は最近では最も大きな出来高になっていますから、順調な上昇になったといえます。)

今日の上昇によって、「主な株価」は1627円の小波動の安値を表示しましたから、今後は1627円が損切りの水準になります。1627円を完全に株価が下回ったら損切りです。利食い水準は、1860円に達していないので、まだありません。


D利食い売りが決定



(ポイント20) 利食い水準が変化する


(03.6.2) TOPIX 846P(+8) 日経 8547円(+122) 11.5億株 (8109億円)


例題の1515 日鉄鉱は、今日新高値の313円をつけ、値幅(高値313円・安値285円)が終値303円の5%以上あったので、利食い水準は285円に引き上げられました。


(03.6.6) TOPIX 869P(+10) 日経 8785円(+128) 14.9億株 (8362億円)

なお例題の1515 日鉄鉱の利食い水準は昨日の値幅(高値340円・安値305円)が5%以上あったので、この日の安値の305円に切り上げられました。1819 太平工の利食い水準まだなく、損切り水準は95円。9752 ナムコの利食い水準はまだなく、損切り水準は1627円。

(03.6.9) TOPIX 874P(+4) 日経 8822円(+36) 16.0億株 (8753億円)

例題の1515 日鉄鉱 は今日は@新高値を取り、A値幅(高値357円・安値331円)が終値353円の5%以上あったので、利食い水準は今日の安値(331円)に切り上がりました。

長らくモタモタしていた 1819 太平工 は今日、@先の小波動の高値113円を上回る126 円になり、A値幅(高値126円・安値109円)の17円は、終値122円の5%以上あったので、初めて利食い水準がでました。利食い水準は今日の安値(109円)です。当面は株価が109円を完全に下回ったら利食い売りになります。

(03.6.10) TOPIX 869P(-4) 日経 8789円(-33) 13.3億株 (8753億円)

昨日から人気づいた1819 太平工 は今日も続伸しました。今日の値幅は(高値139円・安値128円)11円あり、今日の終値128円の8.6%になります。5%以上の値幅があったので、利食い水準は今日の安値の128円に引き上げられました。ここで復習をしておくと、
  1. 買いマークがついたAでは、@小波動の高値・安値が切り上がっていた。

  2. このときの損切り水準は直前のザラバ安値の87円である。利食い水準は直前の小波動の高値154円を超えてから決まる。

  3. その後113円まで上昇して下落したので、小波動の高値は113円であると、「主な株価」が表示しました。

  4. ザラバ高値113円から、ザラバ安値95円をつけて、少し上昇したので、小波動の安値は95円であると、「主な株価」が表示しました。これによって、損切り水準は95円へと切り上がりました。

  5. 直前の小波動の高値113円を上抜いたので、利食い水準が決められる状況になりました。@新高値になって、Aその日の値幅が終値の5%以上あるとき、その日のザラバ安値が「利食い水準」になります。dの安値109円がそれです。(この日までは手仕舞いのメドは、損切り水準であったものが、利食い水準になりました)

  6. 今日はさらに上昇し、@新高値になって、Aその日の値幅が終値の5%以上ある(高値139円・安値128円・終値128円)ので、今日のザラバ安値128円が「利食い水準」に引き上げられました。Aの翌日の始値で買ったならば100円の買値でしたが、利食い水準が128円になったので、この後株価が下落してもだいたいは利益をだせるようになりました。
基本ルールとしては、この後の株価が128円を完全に下回ったら利食い売りとなりますが、補助ルールとして、@上値つかえの足型がでたら手仕舞いしてもよい、Aデンドラの上限線に触れ、その後上限線を完全に下回ったら手仕舞いしてもよい、というのがありました。(これは私のルールですが)

今日の足型は「上ヒゲ」であり@の補助ルールに該当します。またデンドラの10%波動の上限線は、@116円(前波動中位)、A120円(今波動中位)、B130円(前波動1/4位)、C132円(今波動1/4位)ですが、今日はCの132円に触れていますから、この後132円以下で株価が推移した日がでてくれば、手仕舞いしてもよいのです。(ここでは基本ルールにのっとり、128円を利食い水準にしますが。)


(03.6.11) TOPIX 874P(+5) 日経 8890円(+101) 17.7億株 (8950億円)

TOPIXも今日は小型ではあるが「トウバ足」になりました。日経平均は「トウバ」まではいかずに「上ヒゲ足」になりましたから、明日安くなれば調整入りの可能性は半分以上になると思っています。


個別株でも、上つかえになった銘柄が出てきました。まず例題の 1515 日鉄鉱 ですが、今日も新高値を更新し、値幅が5%以上あったので、今日の安値344円が利食い水準になりました。これまで何度か利食い水準を切上げてきましたが、今日は初めて陰線で利食い水準を更新しました。

つまり今日は、@新高値になったが、A売り物が出て、これを買いこなせず、B大きく(5%以上)下げて引けたわけです。

陰線で利食い水準が更新されたときは、要注意です。というのは利食い水準は344円ですが→今日の終値も344ですから→明日343円で寄り付き→そのまま下げれば→完全に利食い水準の344円を下回ることになり→利食い売りが決定します。

もっと顕著なのが、1819 太平工 で、昨日初めて利食い水準の128円が決定しましたが、今日は新高値を取ることができずに続落となりました。終値は123円です。明日このまま続落となると、株価が利食い水準の128円を完全に割り込むことになります。

このように利食い水準を下回ろうかという銘柄が出てきています。9752 ナムコは先の小波動の高値1860円を上回っていないので、まだ利食い水準はありません。損切り水準の1627円があるだけです。


(ポイント21) 利食い売りが決定した


(03.6.12) TOPIX 875P(+1) 日経 8918円(+28) 14.3億株 (7761億円)

新高値で陰線になった銘柄が多くでています。定点観測の8銘柄(トヨタを加えて8銘柄にした)では、トヨタが今日その足になり、みずほFは昨日、野村は昨日と今日連続して、その足になっています。

例題の 1515 日鉄鉱も昨日その足を出し、今日は続落となりました。1819 太平工は一昨日にその足になり、昨日・今日と続落しました。

1819 太平工は、利食い水準は128円でしたが、今日の値幅は(高値127円・安値119円)と完全に利食い水準を下回り、利食い売りが決定しました。

振り返れば、図のAで買いマークがつき、翌日の始値は100円であったので、今日の終値119円で利食って、19円の利益・19%の利益率で決着ということになります。

1515 日鉄鉱の利食い水準は昨日いったように344円ですが、今日の値幅は(高値350円・安値327円)なので、まだ完全には水準を下回っていません。しかし今日の終値はすでに327円なので、明日高値350円をつけることは難しく、たぶん明日で利食い売りが決定します。

なお、株価が利食い水準を下回ったからといって、下降トレンドになったというわけではありません。2銘柄ともまだ上昇トレンドにあります。この後の調整を経て、再び買いになる例はいくらでもあります。利食いをして一区切りをつけたというだけです。


(03.6.13) TOPIX 881P(+5) 日経 8980円(+62) 19.8億株 (1兆4144億円)

例題の1515 日鉄鉱 は利食い水準が344円でしたが、今日の値動きは(高値339円・安値321円)で、344円を完全に下回りました。利食い売りになりました。

図のAで買いマークがつき、翌日の始値は193円でしたが、今日の終値327円で決着しました。134円の利益、69.4%の利益率となります。

4月24日に1515 日鉄鉱、5月1日に8355 静岡銀、5月7日に1819 太平工 を例題に取り上げて、初めは損切り水準の決め方→新高値になってからは利食い水準の決め方→株価が上伸するにつれて利食い水準の引き上げ方→株価が下落して利食い売り(あるいは損切り)、を述べたいと思っていましたが、この3銘柄のお陰で、すべてを述べることができました。

残るはユーザーから相談があった9752 ナムコだけです。ナムコは先の小波動の高値が1860円なので、これを上抜かない限りは、利食い水準は決まりません。しかし今日のザラバ高値は1860円と先の高値と同じ水準になったので、来週1861円以上がつけば、ようやく利食い水準が決められるか?という段階に入ります。


(ポイント22) 利食い水準を引き上げる補助ルール



「明日の相場を当てようとするのではなく、相場の変化にどう対応するのかを決めていく」ことが大切であるということをテーマにして、この50日間は書いてきましたが、そのせいか具体的な質問がいくつかメールで送られてきました。

@窓を開けたときは、利食い水準はどうなるのか。という質問もありました。これは4月28日の記事のように答えました。

Aもう少し早めに利食いするにはどうすればよいか。というものもありました。これは補助ルールを作っておくことであるとして、5月26日の記事のように答えました。

今日も質問が来ていました。
B新高値になっても、なかなか1日の値幅が5%になる日がないが、どうしたものか、ということでした。3銘柄を掲げておられましたが、図はそのうちの5706 三井金 です。
  1. 先の小波動の高値313円(Cの水準)を上回ったbの日から利食い水準が決められることになります。利食い水準は、@新高値をとり、Aその日の値幅(高値と安値の差)が、その日の終値の5%以上あるとき、Bその日の安値を利食い水準とする。というルールにしています。

  2. bで新高値になりましたが、bの日の値幅は(高値328円・安値316円)で12円幅しかなく、この日の終値325円の3.6%しかありません。しかしaとbとの間は窓を空けているので、「窓を空けたときのルール」によって、aの終値311円とbの高値328円を値幅にすればよいのです。これだと17円幅があるので、終値325円の5.2%の幅があります。したがって利食い水準はaの終値311円(図のA)となります。

  3. しかしたぶん質問の意味は、dの上ヒゲ足を見て、Aの水準ではなく、もう少し上で利食い水準を決めたい、ということだったのでしょう。cとdは窓を空けているので、cの終値328円とdの高値341円の差の13円が値幅になりますが、dの終値336円の3.8%でしかありません。

  4. その日の値幅が5%以上あること。とした理由はまた述べる機会があると思いますが、もしAより上位の利食い水準を決めるなら「連続して高値を切上げている陽線は1本と考えてもよい。」と答えました。

    図のcとdがそれです。この2日を1本の動きと見れば、値幅は(dの高値341円・cの安値317円)の24円となります。これならdの終値336円の7.1%あります。したがって利食い水準をcの安値の317円としてもよいのです。(図のBの水準)



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執筆:坂本 正治