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No.8 相場の原則を条件表に設定する
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2008年2月〜4月に執筆 ・・・・
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@中勢モデル波動を基準にすれば、仕掛けどころがわかる
(08.2.22) TOPIX 1321P(-13) 日経平均 13500円(-187) 20.9億株 (2兆4745億円)

最近は同じグラフばかりを掲載しています。特に小波動のボトムやピークにつけた符号は(A→b→c→B)とこの2週間は変わっていません。
同じグラフが続くと、このHPを見ているユーザーは「また同じものだ」と思われるでしょう。「もっと役立つテクニックや相場の見方について書けばよいのに」と思われるかも知れません。
なぜ私がしつこく同じグラフを掲げているのか。たぶん半数のユーザーは私がいいたいことをわかってもらえていると思っていますが、それはこの時期をよい手本にして「相場の原理・原則」を理解してもらいたいということからです。
「相場の原理・原則」とは
- 株価が上昇トレンドにあるときは買い時代である。したがって「押し目買い」をし、カラ売りはしない。
- 株価が下降トレンドにあるときは売り時代である。したがって「戻り売り」をし、買いはしない。
「原理・原則」なのだから、ことは単純です。損失がでるのは上昇トレンドにあるときに安易にカラ売りをしたり、下降トレンドにあるときにわずかの値幅を狙って買うからです。重要なことは「現在は上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのか」が判断できるかどうかです。現在のトレンドを知らずして投資をするのは、方位磁石と地図を携行しないで冬山に登るようなものです。いったん天候が悪化すればたちまち遭難します。ではトレンドはどうやって判断するかです。
このHPの過半はトレンドの判断のしかたについて述べていますが、判断の方法は2つあります。
- 1つは小波動の切り上がり・切り下がりで判断するものです。初めて小波動のピーク・ボトムが切り上がったときから上昇トレンドが始まり、初めて小波動のピーク・ボトムが切り下がったときから下降トレンドが始まります。このことは飽きるほどいってきました。
- 2つ目は、株価が75日線を下回ったら下降トレンド入り、75日線を上回ったら上昇トレンド入り、と判断するものです。これは株価と75日線の上下関係をみればよいだけなので簡単ですが、株価が下回った日にすぐに下降トレンドになったといえるのか、となるとそう明快な判断はできません。はずみで1〜2日下回ったが3日目には再び株価が75日線を超えてきたということはよくあります。(HPでは「株価が連続して75日線を上回ったときに上昇トレンド入り」「5日連続して75日線を下回ったときに下降トレンド入り」としています)。
さて現在は明らかに下降トレンドです。このときに取るべき投資態度は「戻り売りし、買いはしない」です。そうであるのにいらぬ「買い」をして損を上乗せするのは、原理・原則に反しています。(買ってよいのは「突っ込み買い」(例えば条件表No.9の買い)だけです。)

「中勢波動のモデル」を掲げます。中勢波動の基準は75日線です。
- 株価が75日線より下にあるときは下降トレンドなのだから、株価が75日線まで戻った(a,b,f)ではカラ売りするところです。
(b)でカラ売りすると、結果的には株価が75日線を上回って、損失がでますが、それは株価が完全に75日線を上回ったと判断した日(例えば5日連続して株価が75日線を上回った日、株価が75日線を10%以上(一般銘柄の場合)上回った日など)に損切りすればよいだけのことです。
(a)や(f)でのカラ売りで、(b)の損切りを上回る利益を上げているはずです。
- 株価が75日線より上にあるときは上昇トレンドなのだから、株価が75日線まで押した(c,d,e)では買うところです。
(e)で買ったときは、結果的には株価が75日線を下回って、損失がでますが、それは株価が完全に75日線を下回ったと判断した日(例えば5日連続して株価が75日線を下回った日、株価が75日線を10%以上(一般銘柄の場合)下回った日など)に損切りすればよいだけのことです。
(c)や(d)での買いで、(e)の損切りを上回る利益を上げているはずです。
現在の投資態度に戻ります。現在は小波動の切り上がりを期待しているところです。すでに小波動のボトムは(A→c)と切り上がっています。あとは小波動のピーク(b)を上回ることです。そうなれば、小波動から上昇トレンドに転換したといって間違いではありません。しかし重要な小波動は「75日線にからんだピーク・ボトム」です。図で(A→b→c→B)としているのは、(A)や(B)は重要な小波動のピーク・ボトムになるからです。
現在のところ
- 株価が(b)を上回れば、小波動からは上昇トレンドになったといってよい(したがって今後は「押し目買い」をしてよい)が、
- 株価が75日線まで戻ったときは、カラ売りすべきところである。
- (B)の75日線を5日連続して株価が上回ったときは、最終的に上昇トレンド入りが確定するので、カラ売りは損切りし、押し目買いを狙う。
こういうことになります。
A「相場の原則」にのっとった仕掛けのタイミング
(08.2.27) TOPIX 1364P(+17) 日経平均 14031円(+206) 20.8億株 (2兆2973億円)
NYダウは小波動のボトムはすでに(A→c)と切り上がっているので、あとは小波動のピークが(b→B)へと切り上げるのを待っているところです。だが、(b)12767ドルを上回ったとしても、75日線の水準は12868ドルでしかありません。
75日線はだいたい1日につき13ドルずつ下落しているので明日(今夜)の75日線は12855ドルくらい、2日後には12842ドル、3日後は12819ドルです。どんどん天井が低くなっていきます。
株価が75日線より上位にあるときは、75日線を押し目の限界とみて「押し目買い」をする。株価が75日線より下位にあるときは、75日線を戻りの限界とみて「戻り売り」をする、のが「相場の原則」です。現在は株価は75日線より下位にあるのだから、株価が75日線まで戻ったなら「戻り売り」をするのが原則です。75日線という押しのメド・戻りのメドがあるからです。

図に符号を振っています。「相場の原則」によれば、各符号の時点で、@どういう方針で、Aどのような株価水準で売買するのかを考えて下さい。
- H 結果的にピークとなったが、75日線を基準にしたメドはない。(75日線以外の例えば《デンドラ24》やオシレータ系の過熱を表すチャートから判断するしかない)
- I 株価は75日線より上位にあったのだから、押し(下げ)の限界は75日線と見ておく。2日間は75日線を少し下回ったが3日目には75日線を上回った。
- J (I)から戻るが25日線が上位にあり、この水準で戻り一杯となった。(25日線は75日線につぐ役割を持つ)
- K (J)から下落して75日線を割り込んだ。75日線より下位に200日線があったが、ここでは止まらず下落して(K)に至る(Kの水準は75日線からは予想不能)。
- L (K)から戻るが75日線が上位にあるので、これが戻りのメド。この例では株価は75日線を連続して3日間上回っていたが、4日目には下回った。
- M (L)から下落して75日線を割り込んだが、(m)の25日線でいったんは下げ止まる。しかし(n)の戻りは75日が限界となって、(M)の奈落の底へ下落する(Mの水準は75日線からは予想不能)。
- B 株価は75日線の下にあるのだから、当然(B)75日線で戻り一杯になると考えるのが原則。
上図の(H〜B)の符号の上下にピンク色で○×をつけていますが、○は上昇・下落のメドがあるところ、×は上昇・下落のメドがないとことです。図でメドがたたないのは(H)(K)(M)の3か所です。

75日線からの上値・下値のメドがないときでも、ある程度の確率でピーク・ボトムの見当をつけることができます。
右図は、75日線を中心にした「5%幅帯」(ピンク色)と「10%幅帯」(青色)を描いています。どうでしょうか。
メドがたたない(H)は+5%に接近しています。(K)は-5%に接触しています。(M)はザラバでは大きく下げましたが、終値は-10%の水準でした。
NYダウのような指標では「75日線の±5%と±10%の水準」をメドにしておけばよいのです。
(一般銘柄は指標(TOPIX・日経平均・NYダウなど)の2倍から3倍の変動をするので、「±10%と±20%の水準」あるいは「±15%と±30%の水準」をメドにする)
なお9日順位相関と25日順位相関がともに-80%以下になったときは底値圏であることは何度かいってきましたが、(K)に対応する(k)、(M)に対応する(m)のところで、ともに-80以下になっています。これも手がかりの1つです。(k'ではそうはならなかったが)
B一定の(利食い・損切り)のルールで、定点観測9銘柄の成績はどうなったか?
(08.2.29) TOPIX 1324P(-28) 日経平均 13603円(-322) 19.7億株 (2兆3628億円)

一昨日の27日に「相場の原則」にのっとった売買のタイミングを、NYダウのグラフを使って説明しました。
これは日経平均であれ、TOPIXであれ、NYダウであれ、どのようなものでも日足データを使うならば、同じやりかたが通用する。ということを証明するためにNYダウをサンプルにしたのでした。
今日から一般銘柄を例にして説明します。定点観測の9銘柄をサンプルにします。

説明しやすくするために、図のような条件表No.21を設定しました。
No.1行〜No.10行までは、いつもHPで掲げているNo.20「HP 平均線と順位相関」の設定と同じものです。
No.11〜No.14行の4行を追加しました。
No.11行は「75日線の±10%幅の帯」をピンク色で描画し、No.13行は「75日線の±20%幅の帯」を青色で描画します。
(一般銘柄なので、カイリ率は10%と20%を使う)
「原則」をいま一度確認しておきます。
- 株価が75日線より上位にある(中勢の上昇波動である)ときは、株価が75日線まで下げたときは買い(押し目買い)。
- 株価が75日線より下位にある(中勢の下降波動である)ときは、株価が75日線まで上げたときは売り(戻り売り)。
です。押し目買いのときに切実な問題になるのは、75日線まで下げたので買った(押し目買い)が、株価は75日線からどんどん下げてしまった。このようなとき、いつ「この押し目買いは失敗だった」と判断するのか。
戻り売りのときは、75日線まで戻ってきたのでカラ売りした(戻り売り)が、株価は75日線からどんどん上げていった。このようなとき、いつ「この戻り売りは失敗だった」と判断すればよいのか。
ここでは説明を簡単にするために、上記の原則に次のような売買ルールを加えます。
- 仕掛けて10%の利益がでたら、ザラバであっても「利食い」する。
- 仕掛けて-10%の損失がでたら、ザラバであっても「損切り」する。
これは仕掛けたときの株価を基準にしたルールですが、失敗だったと判断する手がかりはまだあります。仕掛けは、「今は中勢の上昇波動にあるから買い、中勢の下降波動にあるから売る」という方針ですから、上昇波動から下降波動に転換したことがわかったなら「押し目買い」は失敗だったことがわかります。下降波動から上昇波動に転換したことがわかったなら「戻り売り」は失敗だったことがわかります。すなわち
- 波動のピークが切り上がったら、上昇波動に転じたとして「戻り売り」は損切りする。
- 株価が75日線から+10%以上上昇したなら、上昇波動に転じたとして「戻り売り」は損切りする。
- 株価(終値)が75日線を連続して5日間上位にあったら、上昇波動に転じたとして「戻り売り」は損切りする。
- 波動のボトムが切り下がったら、下降波動に転じたとして「押し目買い」は損切りする。
- 株価が75日線から-10%以上下落したなら、下降波動に転じたとして「押し目買い」は損切りする。
- 株価(終値)が75日線を連続して5日間下位にあったら、下降波動に転じたとして「押し目買い」は損切りする。
です。以上のことをルールとして、どのような売買になるのかを具体例で説明します。
C-1 1812「鹿島」の例
1812「鹿島」の株価は75日線より下位にあります。
- (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスがやってきそうです。
(a)の日の株価は374円。75日平均線は392円です。(数値表示でわかる)。
(a)の前日の75日線は393円でしたから、1日につき1円の割合で75日平均線は下がっていることがわかります。
そこで(a)の日の75日線の392円から−1円を減じた391円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(b)の日のザラバ高値は397円でした。当然に391円の売り注文は約定できています。391円でカラ売りできました。約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです(よいことと悪いことの2つを想定しておく)。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、391円でのカラ売りが約定した瞬間に、
- 351円(売値391円から-10%下落した水準)で利食いする。
- 431円(売値391円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字Bの水準)
という指針が明らかになります。さらに思うことは、
- 先の小波動のピークが418円であるので、株価が419円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、419円になったら「損切り」する。(図の赤字Aの水準)
- (b)の日には株価(終値)が75日線を上回らなかったが、今後連続して5日間、75日線を上回っているならば、株価は何円であっても「損切り」する。(図の赤字Cの水準)
という方針です。利食いは(a)の1つですが、損切りは(b)(c)(d)の3つがあります。この3つの損切りのことを考えておかねばなりません。
結局は売値391円の-10%下の)d)351円で利食いできますが、その当時の75日線から-10%の水準の(c)342円で利食いすることもできました。
図の(e)の日にも株価は75日線まで戻っています。(e)344円の前日の75日線の水準は346円でした。その前の日の75日線の水準は347円でした。75日線は1日につき1円ほど低下していることがわかります。
- そこで(e)の前日に、(e)の前日の75日線の346円-1円=345円を明日の75日線の水準だと推定して、345円でカラ売りの注文を出します。
- (e)の翌日のザラバ高値は349円だったので、345円の売りは約定できています。
345円で約定した時点で考えることは
- 310円(売値345円から-10%下落した水準)で利食いする。
- 380円(売値345円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字B'の水準)
- 先の小波動のピーク(b)が397円であるので、株価が397円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、397円になったら「損切り」する。(図の赤字A'の水準だが、ルールのbによって380円になったら損切りするので、397円まで待つことはない)
- (e)の日には株価(終値)が75日線を上回らなかったが、今後連続して5日間、75日線を上回っているならば、株価は何円であっても「損切り」する。(図の赤字C'の水準)
C-2 5401「新日鉄」の例
(08.3.3) TOPIX 1271P(-53) 日経平均 12992円(-610) 21.2億株 (2兆4795億円)
今週、日経平均は75日線まで戻るのではないか、そのときの水準は14100円くらいではないかという予想をしていました。
そこで今週の75日線への戻りの局面に間に合うように、75日線まで戻ったら「戻り売り」についての解説を始めたのでしたが、今日の暴落によって当面株価が75日線まで戻る期待は無くなってしまいました。
なにか「気の抜けたビール」を飲んでもらうようですが、また役立つ局面がやってきます。そのときのために述べておきます。

5401「新日鉄」の株価は75日線より下位にあります。
- (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスがやってきそうです。
(a)の日の株価は835円。75日平均線は843円です。(a)の前日の75日線も843円だったので、明日も75日線は843円だろうと推定して、843円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(b)の日のザラバ高値は864円でした。当然に843円の売り注文は約定できています。843円でカラ売りできました。約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、843円でのカラ売りが約定した瞬間に、
- 758円(売値843円から-10%下落した水準)で利食いする。
- 928円(売値843円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字Bの水準)
という指針が明らかになります。さらに思うことは、
- 先の小波動のピークが964円であるので、株価が965円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、965円になったら「損切り」する。(図の赤字Aの水準。Bの928円のほうが低いので、実際には928円になれば損切りする)
- (b)の日には株価(終値)が75日線を上回りました。(b)を含めて連続して5日間、75日線を上回っているならば、株価は何円であっても「損切り」する。(図の赤字Cの水準)
という方針です。利食いは(a)の1つですが、損切りは(b)(c)(d)の3つがあります。この3つの損切りのことを考えておかねばなりません。
結局は売値843円の-10%下の(d)758円で利食いできますが、その当時の75日線から-10%の水準の(c)845円で利食いすることもできました。

- (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスになりそうです。
(a)の日の株価は673円。75日平均線は702円です。(a)の前日の75日線は704円だったので、1日につき-2円ずつ平均線が低下しています。明日の75日線は702円-2円=700円だろうと推定して、700円で「売り」の注文を出しておきます。
- しかし翌日(b)のザラバ高値は697円で、700円のカラ売りは約定できませんでした。
- (b)の日の75日線は700円だったので、翌日(c)の75日平均線は700円-2円=698円であろうと推定して、698円でカラ売りの注文を出しますが、(c)のザラバ高値は691円までしかなく、約定できていません。
この後、新日鉄の株価は75日線の-10%の水準どころか、-20%水準まで下落します。
(b)700円の売り注文に対して、あと3円不足する697円までしか戻れない。(c)698円の売りに対してあと7円不足して売れない。75日線まで戻れなかったことは、それだけ戻りの力が弱かった。さらに下落する。ということですが、これを悔やんでもしかたがありません。
売りのチャンスを「ひとつ逃した」と残念がらないで下さい。仕掛けのチャンスはいくらでもあります。
C-3 5713「住友鉱」の例
(08.3.4) TOPIX 1265P(-5) 日経平均 12992円(+0) 20.8億株 (2兆3744億円)

5713「住友鉱」はグローバルな金相場に大きな影響を受けるので、株価のグラフだけではなかなか判断が難しい銘柄です。
図の、5713「住友鉱」の株価は75日線より下位にあります。
- (a)の日に75日線に近づいてきました。戻り売りのチャンスがやってきそうです。
(a)の日の株価は2555円。75日平均線は2607円です。(a)の前日の75日線は2612円円だったので、1日につき75日線は-5円下がっています。明日の75日線は2607-5=2602円だろうと推定して、2610円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(b)の日は窓を空けて寄り付きました、始値は2650円でした。当然に2602円の売り注文は2650円で約定できています(このように前日の終値と翌日の始値にヒラキがでるのは、海外の金市況の影響です)。約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、2650円でのカラ売りが約定した瞬間に、
- 2385円(売値2650円から-10%下落した水準)で利食いする。
- 2915円(売値2650円から+10%上昇した水準)で損切りする。(図の赤字Bの水準)
という指針が明らかになります。さらに思うことは、
- 先の小波動のピークが3280円であるので、株価が3290円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、3290円になったら「損切り」する。(図の赤字Aの水準。Bの2915円のほうが低いので、実際には2915円になれば損切りする)
- そのときの75日線より、株価が+10%以上上位にあったら損切りする。
ということです。利食いのメドは2385円で、損切りのメドは(A)3280円、(B)2915円、(C)そのときの75日線の+10%上の水準、です。(C)はそのときになってみなければわかりませんが、少なくとも(B)の2915円で損切りすることは確定しています。
さて(d)の日の75日線は、2605円で、その+10%上の水準は2866円でしたが、(d)のザラバ高値は2870円だったので、損切り水準にタッチしています。思っていた損切り水準になったので翌日「損切り」するところです。(翌日の始値は2825円)
ザラバで判定せずに終値で判定してもよいでしょう。(D)の日の終値は2915円でした。この日の75日線の+10%の水準が2874円なので、完全の株価は75日線+10%の水準を越えています。翌日の始値で損切りすると2915円でした。(この2915円というのは、(B)の当初の損切り水準でもあった)
(d)を見て損切りしたにせよ、(B)の2915円や(D)の終値を見て損切りしたにせよ、この銘柄は2940円までしか上昇しませんでした。(d)の2825
円や(B)(D)の2915円は、ピーク2940円にわずかに少し低い水準でしたが「損切り」となります。
2940円をピークにして、その後1472円まで下落するのを見ると「惜しい」のですが、これはしかたがないことです。方針をその場その場で変えるのであれば、もともとその方針が「軽い」のです。方針どおりにしたほうがよいのです。

一度は「損切り」を余儀なくされたカラ売りでしたが、株価が75日線を下回ってくると、再び「下降波動に戻った」としてカラ売りをすることができます。
(D)のピークのあとで、株価は再び75日線を下回ります。(e)の日に75日線を完全に下回ったので、その翌日の始値(2565円)でカラ売りをしてもよいし、(f)の日に、予想する75日線(予想は2599円)で売り指値をしていてもよいのです。
結果は1472円まで株価は下落し、(e)でも(f)でもカラ売りは利食いすることができます。
図の右の最近のカラ売りについても述べるつもりでしたが、時間がなくなりました。いうつもりだったことは
- bの日に1993円でカラ売りの注文を出し、
- 翌日2005円で約定するが、
- その翌日に75日線+10%の水準である2191円にタッチしたので損切りする。
- 終値で判断するときは、その翌日に終値が2180円で、75日線+10%の水準が2179円であったので、損切りする。
- 次にカラ売りするのは、株価が75日線(現在は1968円)を下回ったときである。
ということです。グラフを見て確かめてください。
C-4 6758「ソニー」の例
(08.3.5) TOPIX 1263P(-1) 日経平均 12972円(-20) 19.5億株 (2兆1554億円)
図の、6758「ソニー」の株価は75日線より下位にあります。
- (a)の日に75日線に近づいてきました。
(a)の日の株価は5890円。75日平均線は5918円です。(a)の前日の75日線は5929円だったので、75日線は1日につき-11円下がっています。
明日の75日線は5918-11=5907円だろうと推定して、5910円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(b)の日の始値は5910だったので、5910円の売り注文は約定できています。
約定したとたんに考えることは、@いつ利食いするか、Aどうなれば損切りするか、の2つです。
ここでは+10%の利益が出たら「利食い」、-10%の損失になったら「損切り」としているので、5910円でのカラ売りが約定した瞬間に、
- 5310円(売値5910円から-10%下落した水準(5319円))で利食いする。(図の(c)の水準)
- 6510(売値5910円から+10%上昇した水準(6501円))で損切りする。(図のBの水準)
という指針が明らかになります。さらに思うことは、
- 先の小波動のピークが6580円であるので、株価が6580円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、6580円になったら「損切り」する。(図には表示していない。Bの6510円のほうが低いので、実際には6510円になれば損切りする)
- そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。
ということです。利食いのメドは5310円、損切りのメドは(A)6580円、(B)6510円、(C)そのときの75日線の+10%上の水準です。(C)はそのときになってみなければわかりませんが、少なくとも(B)の6510円で損切りすることは確定しています。
この後(c)5310円に株価が下落したので「利食い」です。(d)の日に75日線の-10%の水準にタッチしたので、翌日に利食いしてもかまいませんが、(d)まで下がる保証はないので、(c)の水準で利食いするのが普通です。

同じグラフです。(b)でカラ売りして(c)で利食いしたすぐあとに、再びカラ売りのチャンスがやってきます。
- (e)の日に75日線に近づいてきました。
(e)の日の株価は5560円。75日平均線は5705円です。(e)の前日の75日線は5718円だったので、75日線は1日につき-13円下がっています。
明日の75日線は5718-13=5705円だろうと推定して、5710円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(f)の日の高値は5720円だったので、5710円の売り注文は約定できています。
5710円でのカラ売りが約定した瞬間に、
- 5130円(売値5710円から-10%下落した水準(5139円))で利食いする。(図の(g)の水準)
- 6290円(売値5710円から+10%上昇した水準(6281円))で損切りする。(図のEの水準)
という指針が明らかになります。さらに
- 先の小波動のピークが5930円であるので、株価が5940円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになる。そうなると中勢波動は上昇波動に転換したとみたほうがよいので、5940円になったら「損切り」する。(図のDの水準。Dの5940円のほうがEの6290よりも低いので、実際には5940円になれば損切りする)
- そのときの75日線より、株価が+10%以上になったら損切りする。
ということです。利食いのメドは5130円で、損切りのメドは(E)6290円、(D)5940円、(X)そのときの75日線の+10%上の水準、です。(X)はそのときになってみなければわかりませんが、少なくとも(D)の5940円で損切りすることは確定しています。
この後、株価は利食い水準の5130円より20円高い5150円まで下げただけで、利食いはできませんでした。逆に急伸し、損切りの水準の5940円を上抜いたので、5940円で損切りとなります(前日に5940以上なら転売の逆注を出しておけばよい)。あるいは翌日の始値の6070円で損切りです。4〜6%の損失になります。
C-5 7203「トヨタ」の例
(08.3.6) TOPIX 1287P(+23) 日経平均 13215円(+243) 19.9億株 (2兆2464億円)
図の、7203「トヨタ」の株価は75日線より下位にあります。この図の中でも3回の仕掛けどころがあるので、@期・A期・B期として3回説明します。まずは@期から
- (a)の日に75日線に近づいてきました。
(a)の日の株価は6570円。75日平均線は6771円です。前日に較べて平均線は-14円下がっているので、
明日の75日線は6771-14=6757円だろうと推定して、6760円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(b)の日の高値は6790円だったので、6760円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、
- 6080円(売値6760円から-10%下落した水準(6084円))で利食いする。(図の(c)の水準)
- 7440円(売値6760円から+10%上昇した水準(7436円))で損切りする。(図のBの水準)
- 先の小波動のピークが6910円であるので、株価が6920円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、6920円になったら「損切り」する。(図のAの水準)Bの7440円よりAの6920円のほうが低いので、実際には6920円になれば損切りする)
- そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。
という方針が立ちます。
- この後(d)の日に利食い水準(c)の6080円になったので「利食い」できます。
次にA期の仕掛けは、
- (e)の日の株価は6240円。75日平均線は6426円です。前日に較べて平均線は+1円上がっているので、
明日の75日線は6426+1=6427円だろうと推定して、6430円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(f)の日の高値は6440円だったので、6430円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、
- 5780円(売値6430円から-10%下落した水準(5787円))で利食いする。(図の(g)の水準)
- 7080円(売値6430円から+10%上昇した水準(7073円))で損切りする。(図のB'の水準)
- 先の小波動のピークが6790円であるので、株価が6800円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、6800円になったら「損切り」する。(図のA'の水準)B'の7080円よりA'の6800円のほうが低いので、実際には6800円になれば損切りする)
- そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。
という方針が立ちます。
- この後(h)の日に利食い水準(g)の5780円になったので「利食い」です。
B期の仕掛けは、
- (i)の日の株価は5900円。75日平均線は5987円です。前日に較べて平均線は-7円下がっているので、
明日の75日線は5987-7=5980円だろうと推定して、5980円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(f)の日の高値は6020円だったので、5980円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、
- 5380円(売値5980円から-10%下落した水準(5382円))で利食いする。(図の(k)の水準)
- 6560円(売値5980円から+10%上昇した水準(6578円))で損切りする。(図のB''の水準)
- 先の小波動のピークは6440円(または6240円としてもよい)である。株価が6450円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、6450円になったら「損切り」する。(図のA''の水準)B''の6560円よりA''の6450円のほうが低いので、実際には6450円になれば損切りする)
- そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。
- 株価終値が5日間連続して75日線を上回ったら損切りする。
という方針が立ちます。
- (j)でカラ売りした後、株価は上昇しましたが、A''の6440円までは上がらず、また75日線の+10%の水準にタッチすることはありませんでした。
しかし大陰線となった(l)の日に、終値が5日連続して75日線を上回りました。ルールにより、翌日の始値6110円で損切りになります。約2%の損失となりました。
C-6 8411「みずほ」の例
(08.3.7) TOPIX 1247P(-39) 日経平均 12782円(-432) 20.7億株 (2兆3532億円)

「相場の原則」の続き。
図の、8411「みずほ」の株価は75日線より下位にあります。
- (a)の日に75日線に近づいてきました。
(a)の日の株価は6140円。75日平均線は6317円です。前日に較べて平均線は-7円下がっているので、
明日の75日線は6317-7=6310円だろうと推定して、6310円で「売り」の注文を出しておきます。
- 翌日(b)の日の高値は6500円だったので、6310円で約定しています。カラ売りが約定した瞬間に、
- 5670円(売値6310円から-10%下落した水準(5679円))で利食いする。(図の(c)の水準)
- 6950円(売値6310円から+10%上昇した水準(6941円))で損切りする。(図のBの水準)
- 先の小波動のピークが7270円であるので、株価が7280円まで上昇したら、小波動のピークが切り上がることになるので、7280円になったら「損切り」する。(図のAの水準)(Bの6950円よりAの7280円のほうが高いので、実際には6950円になれば損切りする)
- そのときの75日線より、株価が+10%以上上位になったら損切りする。(図の+10%のピンク色線の水準)
- 株価終値が5日間連続して75日線を上回ったら損切りする。(Cの水準)
という方針が立ちます。
- この後、株価は4日連続して75日線を超えていましたが、5日目には75日線を割り込み、(d)の日に利食い水準(c)の5670円になったので「利食い」できます。
「みずほ」はよほど相場が弱いので、上のグラフの約半年間で1回しか75日線まで戻っていません。最近は75日線の-10%まで戻れば、「戻り一杯」となったことが3度もあります。75日線まで戻るどころではありません。としても日本を代表する銀行で、今度のサブプライムの損失があっても赤字にはならない銀行の株価が390千円というのは安すぎます。
C-7 8604「野村」の例
(08.3.11) TOPIX 1235P(+10) 日経平均 12658円(+126) 23.7億株 (2兆5512億円)
図の、8604「野村」の株価は75日線より下位にあります。この図の中には5回の仕掛けどころがあります。
これまで6銘柄について、@仕掛けの値段、A利食いの予定値段、B損切りの予定値段の決め方を説明してきたので、今日は簡単に述べます。

@aの仕掛け
- aの日(終値2115円・75日平均2122円)に注目。
- 2120円で売り指値を出しておくと、2120円で成約。
- 利食い予定は1905円、損切り予定は2335円。
- Aの日に1905円で利食いできます。+215円の利益。
Abの仕掛け
- bの日(終値2000円・75日平均2031円)に注目。
- 2030円で売り指値を出しておくと、2030円で成約。
- 利食い予定は1827円、損切り予定は2235円。
- Bの日に1827円で利食いできます。+203円の利益。
Bcの仕掛け
- cの日(終値1890円・75日平均1950円)に注目。
- 1946円で売り指値を出しておくと、1966円で成約。
- 利食い予定は1769円、損切り予定は2162円。
- 成約した日から5日連続して終値が75日線を上回ったので、6日目の(C)の始値2050円で損切りになります。-84円の損失。
Cdの仕掛け
- dの日(終値1906円・75日平均1936円)に注目。
- 1935円で売り指値を出しておくと、1935円で成約。
- 利食い予定は1740円、損切り予定は2130円。
- Dの日に1740円で利食いできます。+195円の利益。
Deの仕掛け
- eの日(終値1741円・75日平均1777円)に注目。
- 1773円で売り指値を出しておくと、1800円で成約。
- 利食い予定は1620円、損切り予定は1980円。
- Eの日に1620で利食いできます。+180円の利益。
(08.3.12) TOPIX 1255P(+19) 日経平均 12861円(+202) 20.4億株 (2兆4189億円)
「相場の原則」というのは憲法のようなものです。実際に運用するのは「法律」であり、それを補完するのが「細則」です。今連載している「相場の原則」とは、
- 中勢波動が上昇波動のときは「押し目買い」をする。
- 中勢波動が下降波動のときは「戻り売り」をする。
というタッタのこれだけのことでしかありません(だから重要です)。
では、どうなれば押し目買いをすればよいのか?、どういうときの戻り売りをすればよいのか?、を具体的に決めるのが「法律」にあたります。ここでは
- 75日線を「押し目」「戻り」の限界とする。
- 仕掛けて+10%の利益がでたら利食いする。
- 仕掛けて-10%の利益がでたら損切りする。
という法律(ルール)を基本にして、
- 波動が切り下がったら「押し目買い」は損切りする。
- 株価(終値)が75日線を5日連続して下回ったら「押し目買い」は損切りする。
- 波動が切り上がったら「戻り売り」は損切りする。
- 株価(終値)が75日線を5日連続して上回ったら「戻り売り」は損切りする。
これは「法律」の「但し書き」のようなものです。「細則」にあたるものはまだ説明していませんが、例えば
- 株価が75日線にタッチしたからといって、いつでも「押し目買い」「戻り売り」をしてもよいのか?(そうでないことを決めておく)
- 利食い水準まであと10円に迫ったが株価が反転してしまった。絶対に+10%の利益がでるまで利食いしてはならないのか?(そうでないことを決めておく)
といった細かな取り決めも必要です。連載のルール(法律にあたる)は非常に単純化しています。このルールによる成果は最高のものではなく、最低の保障です。ルールに則って売買すれば、最低でもこれだけの成果になる。ということを説明しているに過ぎません。
C-8 9432「NTT」の例
9432「NTT」の株価は75日線より下にありました。
- aの日(終値523円・75日平均536円)に注目。
- 平均線は1日につき-1円下落しているので、535円で売り指値を出しておくと、535円で成約する。
- 利食い予定は(A)481円、損切り予定は(C)589円となります。
- 直前の小波動のピークは623円なので、(C)589円が損切り水準になります。
- bの日の安値は508円でした。利食い水準の481円にはほど遠く、そこから株価は75日線を超えていきます。
- このときは、すでに小波動のピークが549円となったことを知っています。株価が550円になれば、小波動のピークが「切り上がる」ことになるので、損切りの水準は550円に変わります。
- (c)で550円を上回ったので、翌日の始値551円で損切りです。-26円の損失。
(c)で損切りしたすぐ後に、再び「戻り売り」になります。
- eの日(終値513円・75日平均525)に注目。
- 平均線は前日と変化していないので、525円で売り指値を出しておくと、525円で成約する。
- 利食い予定は(A')472円、損切り予定は(C')578円となります。
- 直前の小波動のピーク(B')は564円なので、(B')564円が損切り水準になります。
- fの日の安値は476円でした。利食い水準の472円にあと4円ほど足りませんでした。そこから株価は75日線を超えていきます。
- このときは、すでに小波動のピークが(b')539円となったことを知っています。株価が540円になれば、小波動のピークが「切り上がる」ことになるので、損切りの水準は540円に変わります。
- (g)で540円を上回ったので、翌日の始値542円で損切りです。-17円の損失。
2度続けて損失をだしました。

- hの日(終値506円・75日平均518円)に注目。
- 平均線は前日と変化していないので、518円で売り指値を出しておくと、翌日の始値520円で成約する。
- 利食い予定は(A)468円、損切り予定は(C)572円となります。
- 直前の小波動のピークは(B)563円なので、(B)563円が損切り水準なります。
- iの日に利食い水準の468円をつけたので、利食いできます。+52円の利益。
NTTの3回の仕掛けは1勝2敗となりました。負けた原因はトレンドが明瞭ではなかったところにあります。例えば1回目の仕掛け時の75日線の下降の程度は1日あたり-1円でした。75日平均線の水準536円の0.2%もありません。
2回目の仕掛け時の75日線の下降の程度は1日あたり0円でした。75日平均線は横ばいでした(下降トレンドではなかった)し、3回目の仕掛け時の75日線の下降の程度も1日あたり0円でした。同じく75日平均線は横ばいでした(下降トレンドではなかった)。このことは「細則」で「75日平均線が横ばいのときは仕掛けない」と決めるべきことです。
C-9 9984「ソフトバンク」の例
(08.3.13) TOPIX 1215P(-39) 日経平均 12861円(-427) 21.0億株 (2兆3938億円)

9984「ソフトバンク」は75日線より下で推移してきました。
- aの日(終値2555円・75日平均2647円)に注目。
- 2650円で売り指値を出しておくと、2650円で成約。
- 利食い予定は(C)2385円、損切り予定は(B)2915円。
- 先の小波動の高値が(A)2860円であるので、損切り予定は
2860円になります。
- bの日に2385円で利食いできます。+265円の利益。
- cの日(終値2360円・75日平均2410円)に注目。
- 2405円で売り指値を出しておくと、2405円で成約。
- 利食い予定は(C')2160円、損切り予定は(B')2650円。
- 先の小波動の高値は(A')2685円であるので、損切り予定は
2650円になります。
- dの日に損切り予定の2650円になりました。予め2650円で手仕舞い買いの「逆注」を出していれば、2650円で損切りになります。-245円の損失。

右図の(P-Q)は、Pで「押し目買い」→Qで+10%の利益がでたので利食い。となりますが、「押し目買い」についてはまた述べるので、ここでは省略します。
- aの日(終値2340円・75日平均2405円)に注目。
- 2410円で売り指値を出しておくと、2410円で成約。
- 利食い予定は(C)2165円、損切り予定は(B)2655円。
- 先の小波動の高値は(A)2680円であるので、損切り予定は
2655円になります。
- bの日に2165円で利食いできます。+245円の利益。
- cの日(終値2240円・75日平均2329円)に注目。
- 2330円で売り指値を出しておくと、2330円で成約。
- 利食い予定は(C')2095円、損切り予定は(B')2565円。
- 先の小波動の高値は(A')2415円であるので、損切り予定は
2415円になります。
- dの日に2095円で利食いできます。+235円の利益。
今日で定点観測の9銘柄全部を例題にしての説明が終わりました。述べてきたことは「原則」、それから導き出される仕掛けの「ルール」でしかありません。実際に売買しようとすると、たちまち疑問点がでてくるはずです。「ルール」はもう少し詳細に具体化して「細則」を作っておかねばなりません。明日からはこれらについて述べます。
D例題(22例)の成績のまとめ
(08.3.18) TOPIX 1163P(+13) 日経平均 11964円(+176) 22.6億株 (2兆3935億円)
「相場の原則」について定点観測している9銘柄をサンプルにして説明してきました。時節柄「戻り売り」の例だけを掲げましたが、「押し目買い」のルールも同じです。説明のために使った「戻り売り」の仕掛け・手仕舞いのルールは
- 75日線を「戻り」の限界とする。
- 仕掛けて+10%の利益がでたら利食いする。
- 仕掛けて-10%の利益がでたら損切りする。
- 波動が切り上がったら「戻り売り」は損切りする。
- 株価(終値)が75日線を5日連続して上回ったら「戻り売り」は損切りする。
としました。実際の売買においては、もっとルールを詰めておく必要があります。例えば「仕掛け」のタイミングは、「株価高値が75日を上回ったとき」としていますが、これだけをもって実戦に臨むとかなりのダマシに合うでしょう。成功確率の高い仕掛けのタイミングを条件表に設定しておく必要があります。
次に「手仕舞い」です。仕掛けた値段が確定した瞬間に、利食い・損切りのメドを立てますが、
@利食い・損切りは±10%が最適なのか?
A+10%になるまでは利食いをしてはいけないのか(早めの利食いはいけないのか)?
B+10%の利益がでたら必ず利食いするのか(「利を伸ばす」ことはいけないのか)?
C-10%になるまでは損切りしてはいけないのか(早めの損切りはいけないのか)?
といった疑問がでてくるでしょう。これらのことも「検証」しておく必要があります。「仕掛け」「手仕舞い」の細かなことは、しだいに煮詰めていき、最終的には実用になる「75日線売買」という条件表を作ります。作った後で、@利食いは何%がよいのか、Aどのような手仕舞いをしたらよいのかを決めます。この過程を次回から述べていきます。
今日は、売買のしかたで例示したサンプルの成績をまとめておきます。勘定してみると、サンプルとして23例の売買を掲げていました(うち1例は仕掛けられなかった例)。仕掛けができた22例について、その成績を眺めてみましょう。22の例には、図中に1〜23の番号を追加したので、この番号を見ながら、図を探してください。
| No. |
銘柄 |
仕掛け値 |
平均線 角度 |
+10%利食水準 -10%損切水準
|
決済値 |
損益% |
結果 |
最安値 最高値 |
可能利益%
可能損失% |
| @ |
1812 鹿島 |
391円 |
-1.67% |
351円 431円 |
351円 |
+10% |
○利食い |
290円 397円 |
+25.8% -1.5% |
| A |
5401 新日鉄 |
843円 |
-0.20% |
758円 928円 |
758円 |
+10% |
○利食い |
596円 872円 |
+29.3% -3.4% |
| C |
5713 住友鉱 |
2650円 |
-0.88% |
2385円 2915円 |
2825円 |
-6.6% |
●損切り |
1992円 2940円 |
+24.8% -10.9% |
| D |
5713 住友鉱 |
2005円 |
-1.77% |
1800円 2210円 |
2250円 |
-12.2% |
●損切り |
不明 2940円 |
- -15.2% |
| E |
6758 ソニー |
5910円 |
-0.86% |
5310円 6510円 |
5310円 |
+10.1% |
○利食い |
5100円 5930円 |
+13.7% -0.3% |
| F |
6758 ソニー |
5710円 |
-1.10% |
5130円 6510円 |
6070円 |
-6.3% |
●損切り |
5680円 6410円 |
+0.5% -12.2% |
| G |
7203 トヨタ |
6760円 |
-1.03% |
6080円 7440円 |
6080円 |
+10.0% |
○利食い |
5780円 6790円 |
+14.4% -0.4% |
| H |
7203 トヨタ |
6430円 |
-0.43% |
5780円 7080円 |
5780円 |
+10.0% |
○利食い |
4880円 6440円 |
+24.1% -0.1% |
| I |
7203 トヨタ |
5980円 |
-0.60% |
5380円 6560円 |
6110円 |
-2.1% |
●損切り |
5040円 6400円 |
+15.7% -7.0% |
| J |
8411 みずほ |
6310円 |
-0.69% |
5670円 6950円 |
5670円 |
+10.0% |
○利食い |
4260円 6510円 |
+32.4% -3.1% |
| K |
8604 野村 |
2120円 |
-1.04% |
1905円 2335円 |
1905円 |
+10.0% |
○利食い |
1819円 2175円 |
+14.1% -2.5% |
| L |
8604 野村 |
2030円 |
-1.27% |
1827円 2235円 |
1827円 |
+10.0% |
○利食い |
1728円 2110円 |
+14.8% -3.9% |
| M |
8604 野村 |
1966円 |
-0.81% |
1769円 2165円 |
2050円 |
-4.6% |
●損切り |
1822円
+7.3% -6.0% |
|
| N |
8604 野村 |
1935円 |
-0.42% |
1740円 1935円 |
1740円 |
+10.0% |
○利食い |
1395円 1950円 |
+27.9% -0.7% |
| O |
8604 野村 |
1800円 |
-0.89% |
1620円 1980円 |
1620円 |
+10.0% |
○利食い |
1444円 1832円 |
+19.7% -1.7% |
| P |
9432 NTT |
535円 |
-0.62% |
481円 589円 |
551円 |
-2.9% |
●損切り |
508 564円 |
+5.0% -5.4% |
| Q |
9432 NTT |
525円 |
-0.34% |
472円 578円 |
542円 |
-3.2% |
●損切り |
476 556円 |
+9.3% -5.9% |
| R |
9432 NTT |
520円 |
-0.50% |
468円 572円 |
468円 |
+10.0% |
○利食い |
423 522円 |
+18.6% -0.3% |
| 20 |
9984 ソフトバ |
2650円 |
-0.32% |
2385円 2915円 |
2385円 |
+10.0% |
○利食い |
1951 2685円 |
+26.3% -1.3% |
| 21 |
9984 ソフトバ |
2450円 |
-1.17% |
2160円 2650円 |
2650円 |
-8.1% |
●損切り |
2270 2885円 |
+7.3% -17.7% |
| 22 |
9984 ソフトバ |
2410円 |
+0.18% |
2165円 2655円 |
2165円 |
+10.0% |
○利食い |
1851 2415円 |
+23.1% -0.2% |
| 23 |
9984 ソフトバ |
2330円 |
-0.72% |
2095円 2565円 |
2095円 |
+10.0% |
○利食い |
1820 2330円 |
+21.8% -0.0% |
上表の22例の内訳を見ると、利食いが14回、損切りが8回です。成功率は63.6%。PF(プロフィット・ファクター)を計算してみましょう。利益の累計%は140.1%(14回の利食い時の利益%合計)で、損失の累計は-46.0%なので、140.1÷46.0=3.04倍となります。
利食い%はほぼ全部が+10%であるで、14例の累計利益%は+140.1%になっていますが、8例の累計損失%は-80%より小さくなっています。これは-10%の損失が出る前に損切りした例があったためです。
「-10%で損切り」と1つだけしか損切りメドを用意していないならば、損失累計%は-80%なので、PFは140.0÷80.0=1.75になったはずです。損切りの内訳を見ると
- -10%の損切り水準で損切りをしたのは、(図C)(図D)(図21)
- 先の小波動のピーク以上になったので損切りをしたのは、(図F)(図P)(図Q)
- 株価が75日線を5日連続して超えたので損切りをしたのは、(図I)(図M)
早めの「損切り」が成績をよくしたことがわかります。
E75線を戻り売り・押し目買いとする条件表を設定する
(08.3.21) TOPIX 1220P(+23) 日経平均 12482円(+222) 18.2億株 (1兆9823億円)
次のような条件表No.150を設定しました。

設定した各行について説明します。
- No.3行で「75日平均線」を計算し、描画する
- No.4行で「株価高値」をとりだし、No.6行でザラバ高値が75日平均線を上回って(下回って)何日経過しているかを計算する。
(初めて高値が75日線を上回ったら+1、翌日も上回ったら+2、・・・・と連続して上回った日数がわかる)
(初めて高値が75日線を下回ったら-1、翌日も下回ったら-2、・・・・と連続して下回った日数がわかる)
- No.5行で「株価安値」をとりだし、No.7行でザラバ安値が75日平均線を上回って(下回って)何日経過しているかを計算する。
(初めて安値が75日線を上回ったら+1、翌日も上回ったら+2、・・・・と連続して上回った日数がわかる)
(初めて安値が75日線を下回ったら-1、翌日も下回ったら-2、・・・・と連続して下回った日数がわかる)
- No.8行で、@昨日の時点で、Aザラバ高値が75日平均線を連続して20日以上上回っていたら「買い」とし、
- No.9行で、@今日は、Aザラバ安値が75日平均線を初めて下回ったら「買い」とする。
- No.10行で、@昨日の時点で、Aザラバ安値が75日平均線を連続して20日以上下回っていたら「売り」とし、
- No.11行で、@今日は、Aザラバ高値が75日平均線を初めて上回ったら「売り」とする。
という設定をしています。買いの条件は
- 昨日までザラバ高値は20日以上、75日線より上にあったが、
- 今日初めてザラバ安値が75日線を下回ったので買い。
売りの条件は
- 昨日までザラバ安値は20日以上、75日線より下にあったが、
- 今日初めてザラバ高値が75日線を上回ったので売り。
これだけのシンプルな仕掛けの条件です。手仕舞いの条件ではありません。

グラフを例示すると、
- の日にザラバ高値が75日線を上抜きました。
- の日の前日には、34日連続してザラバ高値は75日線より上位にありました。(b)の日に初めてザラバ安値が75日線を下回ったので「買い」マークがつきます。
(b)の日は初めてザラバ安値が75日線を下抜いた日でもあります。その後ザラバ安値は連続して75日線を下回っています。
- の日は75日線を上抜いたように見えますが、これは高値が上抜いたのであって、安値は75日線を下回っています。
- の前日には、43日連続してザラバ安値は75日線より下位にありました。(d)の日に初めてザラバ高値が75日線を上回ったので「売り」マークがつきます。
上記条件表は、@一定期間(20日間)株価が75日線を上回っていないと「押し目買い」をしない、A一定期間(20日間)株価が75日線を下回っていないと「戻り売り」とはしない、ようにしています。

右図の
- (e)でザラバ安値が初めて75日線を下回りましたが、
- その後初めてザラバ高値が75日線を上抜いた(f)の前日まで、18日連続でザラバ安値は75日線の下位にありましたが、条件表では「20日以上」としているので、
- (f)の日には売りマークはつきません。
F「相場の原則」を検証してみる
(08.3.24) TOPIX 1224P(+23) 日経平均 12480円(-2) 16.0億株 (1兆7828億円)
条件表No.150は売買条件が設定されているので、《Qエンジン24》で「検証」ができます。検証してみれば「相場の原則」が正しいのか、間違っているのか。あるいは何%で利食い・損切りをすればよいのかがわかります。

ここでは、東証1部の銘柄の全部について調べるといった本格的なことはせずに、ザッとした概要を調べてみます。
- 日経平均採用225銘柄について、
- 上記のNo.150条件表はどのような成績になるのか。また利食い・損切りはどれくらいの%で行えばよいのか。を調べます。

- 条件表No.150を指定し、
- 検証期間を2008年1月31日までの3000日間とします。
- 一度に「売り」マーク「買い」マークを調べます。
売買のルールは簡単にしました。
- 売買マークがでたら「翌日の始値」で仕掛ける。
- 仕掛けて30日が経過したら「翌日の始値」で「手仕舞い」する。
- ザラバで、仕掛け値より+10%の利益がでていたら「利食い」する。
- ザラバで、仕掛け値より-10%の損失がでていたら「損切り」する。

初めに説明した22例では、
- 「前日に仕掛け値を決めて仕掛けの注文を出しておく」というものでした。売り仕掛けでいえば、まだ株価高値が75日線にタッチしていない前日に行動します。
この売買ルールでは、株価高値が75日線にタッチしたのを見届けて、翌日に仕掛けます。ここが1日遅れます。
- 22例では特に「時間切れ」を設けませんでしたが、ここでは建て玉は30日間を限度にしました。
- +10%で利食いするのは、22例の場合と同じです。
- -10%で損切りするのは、22例の場合と同じですが、22例ではこれに加えて、@先の小波動のピークを上抜いたら損切りする、A株価(終値)が5日連続して75日線より上位にあったら損切りする、というのがありました。
@Aのルールは-10%の損失が出る前に損切りするので、損切りしたときは-10%か、それより小さい損失ですみます。
このように22例で説明した売買のしかたよりも簡単な売買ルールにしています。もし22例の売買のルールによって実行したならば、これから「検証」した成績は、その数字よりもよくなっているはずです。

「検証」が終わりました。「売買成績」をみましょう。「売買共」の成績は次図のようになっています。
- 9212件のトレードをして、勝ちが4703件、負けが4509件。
- 勝率は51.1%
- PF(プロフィット・ファクター)は1.06倍
- 利食いできたのは3216件、損切りしたのは3026件。
たいした成績ではありません。しかし条件表はそれこそ、たいした条件を設定しているわけではありません。75日線の下から75日線まで戻ったら「売り」、75日線の上から75日線まで下がったら「買い」というだけの条件表です。
この単純な条件表No.150の成績は。実はたいしたものなのです。
第一に利食いできた件数は3216件あり、損切りした件数は3026件と、利食いの件数のほうが多いことです。
次にPF(プロフィット・ファクター)が1.06倍であることです。利益額は損失額の1.06倍あります。このやり方を実行すれば100万円損するが106万円の利益が出る(差し引き+6万円の利益)わけです。
さらにはトレード件数が9212件もあります。225銘柄で過去2000日間について調べると、延べ450,000日あります。このうちで9212回の売買マークを出したということは、48.8日(約50日)に1回の割合で売買マークを出したということです。売買条件をキツくすれば、成績はアップします。しかしそのときは200日に1回とか500日に1回しか売買マークは出なくなります。
今、調べていることは建物でいえば骨格です。絵でいえばデッサンです。音楽でいえばスケッチです。最終的にはこの骨格に肉付けして建物・絵・音楽ができ上がりますが、骨格がまずいとどのような装飾をほどこそうと、どのような小手先のテクニックを使おうと、たいしたものは出来ません。基本のデッサン(相場の原則)が正しいのである、ということを知って下さい。
G利食い・損切りを±15%にしてみる
(08.3.26) TOPIX 1237P(-5) 日経平均 12706円(-38) 15.7億株 (1兆7815億円)
設定した条件表No.150について、利食い・損切りの幅を±8%、±12%、±15%、±20%にして「検証」をすると次の表のようになります(「売買共」の成績)
| 利食い% |
全体件数 勝ち件数 負け件数 |
平均損益% 平均利益% 平均損失% |
利食件数 損切件数 時間切れ
|
利食シェア 損切シェア 時間切シェア
|
勝率
|
PF |
| ±8% |
9614件 4868件 4746件 |
0.15% +7.34% -7.23% |
3970件 3804件 1840件 |
41.3% 39.6% 19.1% |
50.6% |
1.04倍 |
| ±10% |
9212件 4703件 4509件 |
0.25% +8.26% -8.11% |
3216件 3026件 2970件 |
34.9% 32.8% 32.2% |
51.1% |
1.06倍 |
| ±12% |
8931件 4587件 4344件 |
0.35% +8.83% -8.60% |
2545件 2346件 4040件 |
28.5% 26.3% 45.2% |
51.4% |
1.08倍 |
| ±15% |
8709件 4454件 4255件 |
0.40% +9.34% -8.95% |
1780件 1585件 5344件 |
20.4% 18.2% 61.4% |
51.1% |
1.09倍 |
| ±20% |
8534件 4370件 4164件 |
0.53% +9.67% -9.05% |
975件 810件 6749件 |
11.4% 9.5% 79.1% |
51.2% |
1.12倍 |
あたりまえのことですが、利食い・損切りを早くする(±8%)と利食いの回数は多くなります。しかし平均の損益率は悪くなります。
- 上図で、平均損益%は±8%が0.15%で最低であり、±20%のとき0.53%と最大になっています。またPFは同じく±20%のときが最大です。
- 逆に利食いできる確率は±8%のときは41.3%ありますが、±20%のときは11.4%しかありません。10回仕掛けて1回しか利食いできないのでは精が出ません。
両者の中間にあるのが、±10%・±12%・±15%の成績です。
先に22例の成績をまとめた表を掲げましたが、その表の右端に「可能利益%と可能損失%」の2つの数字を表示しています。
「可能利益%」は、+10%で利食いせずに、その後最も高いところで利食いしていたら何%の利益になっていたかの数字です。これを見ると、利食いできた14例のうち、可能利益%が@+20%以上であったものは8例、A+15%以上あったものは10例、B+12%以上あったものは14例となっています。+10%で利食いせずに、+12%で利食いしても成功例は変わりません。+15%は成功例が4例減り、+20%は6例減ります。
「可能損失%」は、-10%で損切り、その後最も安いところで損切りしていたら何%の損失になっていたかの数字です。損切りの基準は、@-10%の損失が出たとき、A波動が切り上がったとき、B株価が5日連続して75日線より上位にあったとき、の3つの場合があるので、損切りした8例がすでて-10%で損切りしたわけではありません。-10%の損切りをしたのは2例あるだけです(図のCとD)。その可能損失%は-10.9%と-15.2%でした。もし-20%で損切りとしていたならば、この2例は損切りしていません(その後利益がでる)、-12%または-15%で損切りとしていたときは1例が損切りになります。
22例の「可能利益%と可能損失%」も合わせて考えると、±10%で決済するのはやや早すぎます。±12%か±15%がよいでしょう。まあ12%よりも15%のほうが数字としてのキリがよいので、ここでは±15%と決めます。
±15%を採用すると問題になるのは、利食いの確率の低さです。
表では、利食い20.4%、損切り18.2%、時間切れ61.4%となっています。利食いできる確率は20.4%しかありません。5回仕掛けて1回しか利食いできていません。だが、条件表を改良すれば、利食い確率は20〜30%くらいはアップするというのが、これまでの経験です。おそらく条件表を改良すると、確率は利食い40〜50%、損切り20〜25%、時間切れ30〜35%にはなるだろうと思います。
H条件表No.150を改良する(手作業ではシンドイという話)
(08.3.27) TOPIX 1226P(-11) 日経平均 12604円(-102) 16.7億株 (1兆9215億円)

図はソフトバンクのグラフです。4か所で条件表No.150が買いマークを出しています。「±15%で利食い・損切り」を採用したとき、図の
- は時間切れ(+4.19%の利益)
- は利食い(+15.0%の利益)
- は利食い(+15.0%の利益)
- は時間切れ(-2.0%の損失)
になっています。
条件表No.150を改良するというのは、(a)(d)では買いマークがでないように、しかし(b)(c)では買いマークをこのまま出すような、新しい条件を付け加えることです。では、どういう条件を付け加えたらよいのか?

図は「9日順位相関」(紫色)を付け加えたものです。買いマークが出た日の順位相関の数値を見ると
- は-87.9(+4.19%の利益)
- は-68.8(+15.0%の利益)
- は-48.3(+15.0%の利益)
- は-83.3(-2.0%の損失)
となっています。利食いできなかった(a)(d)の順位相関は-80以下でしたが、利食いできた(b)(c)は-70以上の数字です。ここで「順位相関が-70以上のときだけ買いマークを出す」という条件を付け加えるのは乱暴すぎます。たった4例では何もわかりません。
そこで次のように、「9日順位相関が-70以上なら買い」という条件を付け加えた条件表No.151を用意し、これを使って「検証」します。

もともと条件表No.150の「買いの成績」は次のようでした。

225銘柄では4507件の買いマークがでています。これに何かの条件を追加すると、買いマークの個数は減少します。買いマークの件数は減るが、そのかわりに成績(勝率やPFのアップ、利食い確率のアップ)が上がれば、条件表は改良されたことになります。
ところが「9日順位相関が-70以上なら買い」の条件を付け加えると、次のような成績になりました。

成績は悪化しています。勝率は51.7%→49.5%へ落ち、PFは1.13倍→
1.02倍に落ちています。ソフトバンクのたった4例の買いマークを見て思いついた条件は役に立たないどころか、マイナスになっています。
役立つ条件は次のようにすれば見つかります。
- 思いついたチャート(9日順位相関)を追加し
- 適当な買い条件の「以上・以下」(-70以上)を決める
- 検証して、成績がよくなったか調べる。
- 成績がよくなっていれば条件表に追加し、悪化していれば別のチャートに変えてみる。
クチでいえば簡単ですが、例えば9日順位相関の「以上・以下」を10キザミで変えても、-90以上→-80以上→-70以上→-60以上→-50以上→-40以上・・・と数多くの検証が必要です。90以下→80以下→70以下→60以下→50以下→40以下・・・と変化させる必要もあるでしょう。
たったひとつ「9日順位相関」を思いついても、20回や30回の検証をせねばなりません。これを手作業ですることは不可能です。《Qエンジン24》には「オートマ」という世に類例のない機能があります。これを使って、条件表No.150を改良してみます。驚くべき成績になるかどうか?
I「オートマ」を使って条件表No.150を改良する(買い条件)
(08.3.28) TOPIX 1243P(+17) 日経平均 12820円(+215) 18.0億株 (2兆 519億円)
オートマの原理は難しいものではありません。前章で述べたソフトバンクの例でいえば
- 買いマークを出したい日(b,c)と、出したくない日(a,d)を分離する。
- あるチャート(前例では9日順位相関)にどういう「以上・以下」の条件を設定したら、出したい日の買マークができるだけ減ることなく、出したくない日の買いマークをできるだけ消すことができるのか、を調べる。
- 条件を追加すればするほど、全体の買いマークは減っていくので、適度なところで条件の追加を打ち切る。
というだけのことです。ただし、これは膨大な作業を必要とします。思いつきや手作業では不可能な作業量です。「オートマ」に任せれば、時間がかかることはあっても、必ずやりとげてくれます。
ユーザーはそうういう指示をすればよいのかを以下に述べます。
@注目点と雑音点を分離する

図は条件表No.150を「+15%で利食い、-15%で損切り」の売買ルールによって「検証」した直後の画面です。
- 各行の右端には、◎(利食いした)とか●(損切りした)、−(時間切れ)とかのマークが表示されています。
いうまでもなく、買いマークは、◎がついたところだけで出てほしく、「●」や「−」の日には出てほしくないのです。
- 買いマークが出てほしい(注目点と呼ぶ)日と、出てほしくない日(雑音点と呼ぶ)を分離するために、メニューの「注雑追加」をクリックします。
次のような「注目点・雑音点の自動追加」の画面が現れます。

- 買いマークのための条件表を作るのだと指示します。
- 買いマークを出したい日は「◎」がついている日である。
- 買いマークを出したくない日は「●」がついている日と「−」(時間切れ)になって+5%以下の利益しかなかった日である。
- この注目点と雑音点を分離したファイルはNO.150の「注雑ファイル」に記憶させる。
- 「追加」ボタンをクリック。

- 「追加終了」が表示されたら、「検証」の画面を閉じてください。
A「オートマ指示書」の指定をする

- 225銘柄を選択して
- メニューの「オートマ」をクリック。

図の番号をふったところだけが重要です。
- 注目点は、条件表No.150(当初のシンプルな売買条件)が買いマークをだしたところとする。
- 条件表No.150を基本にする。
- 買いマークを出したい日と出したくない日は、「注雑ファイルNo.150」に覚えさせている。
- 追加するチャートの候補は、条件表No.198に設定してある。
- できた条件表は条件表No.151に記憶させる。
- 「生成ルール」は「深層条件」を使う。

- 以上のことを指示したら、「引継実行」ボタンをクリック。
「引き継いで条件を生成する」の画面が現れるので、
- 「注雑計算から開始」を指示し、
- 「最小注目数」を10個として、
- 「OK」ボタンをクリック。

- オートマは、買いマークを出したい日(注目点)のあらゆる(計算用条件表No.198で用意している)チャートの数字がどうなっているかを調べます。
(ピンク色の縦線が買いマークを残したい日)
- 同じく買いマークを出したくない日(雑音点)のあらゆる(計算用条件表No.198で用意している)チャートの数字がどうなっているかを調べます。
(緑色の縦線は買いマークを出したくない日)
ありとあらゆるチャート(条件表No.198に設定しているチャート)を計算し、どのような「以上・以下」にすれば、ピンク色の日に買いマークをだし、緑色の日にはできるだけ出さないことができるかを調べています。
B「オートマ」が条件表を生成した

「オートマ」は買いマークを出したい日のチャートの数値と、買いマークを出したくない日のチャートの数字を比較検討して、@どのチャートを使い、Aどういう条件(「以上・以下」)をつければよいのか、Bどのチャートが重要なのか、を決定していきます。
(これは統計的に処理されます)
条件表が出来ました。225銘柄を対象にしたので、わずか11分20秒で終わりました。
条件表No.151に新しい条件表ができています。内容は次図のようになっていました。

条件表のNo.1行〜No.8行は、もとの条件表No.150の買い条件です。No.9行〜No.16行が「オートマ」が追加した条件行です。
いったいこの条件表はどのような成績を出すのか?

- 生成された条件表No.151の検証をすると、◎(利食い)が多くなり、●(損切り)が少なくなったことがわかります。
- しかし買いマークがでた件数は145件と激減しています。
- 「売買成績」を見ると次図のようになっていました。
- 145件のトレードをして、勝ちが104件、負けが41件。
- 勝率は71.7%
- PF(プロフィット・ファクター)は3.78倍
- 利食いできたのは74件(シェア51.0%)、損切りしたのは15件(シェア10.3%)。
225銘柄について過去約10年間で、145個しか買いマークがでていないのを少ないとされるなら、条件表を下の行から順に削っていけばよいのです。次図のようにNo.9行とNo.10行だけを残してみましょう。


- 558件のトレードをして、勝ちが364件、負けが194件。
- 勝率は65.2%
- PF(プロフィット・ファクター)は2.19倍
- 利食いできたのは257件(シェア46.1%)、損切りしたのは101件(シェア18.1%)。
J「オートマ」を使って条件表No.150を改良する(売り条件)
(08.4.3) TOPIX 1299P(+17) 日経平均 13389円(+200) 20.7億株 (2兆3785億円)

同じようにして、売りの条件表を生成させました。
条件表No.152に新しい条件表ができています。内容は次図のようになっていました。
条件表のNo.1行〜No.8行は、もとの条件表No.150の買い条件です。No.9行〜No.17行が「オートマ」が追加した条件行です。

- 生成された条件表No.152の検証をすると、◎(利食い)が多くなり、●(損切り)が少なくなりました。
- しかし売りマークがでた件数は48件と激減しています。
- 「売買成績」を見ると次図のようになっていました。
- 48件のトレードをして、勝ちが43件、負けが3件。
- 勝率は93.8%
- PF(プロフィット・ファクター)は19.66倍
- 利食いできたのは38件(シェア79.2%)、損切りしたのは2件(シェア4.2%)。
225銘柄について過去約10年間で、48個しか売りマークがでていないのを少ないとされるなら、条件表を下の行から順に削っていけばよいのです。次図のようにNo.9行〜No.10行の2行を残してみましょう。

- 429件のトレードをして、勝ちが251件、負けが178件。
- 勝率は58.5%
- PF(プロフィット・ファクター)は1.41倍
- 利食いできたのは179件(シェア41.7%)、損切りしたのは130件(シェア30.3%)。
K東証1部1720銘柄を対象にして条件表No.150を改良する(買い条件)
(08.4.4) TOPIX 1288P(-10) 日経平均 13293円(-96) 18.4億株 (2兆1629億円)
No.150を改良する(買い条件)
225銘柄を選択するか、1720銘柄を選択するかの違いがあるだけで、「オートマ」の使い方は同じです。すなわち、
- 1720銘柄を選択しておいて、条件表No.150(基本の設定)について、過去3000日(多くは2500日程度)の「検証」をする。
- 検証が終わったら、検証リスト画面のメニューの「注雑追加」で、「◎利食い」できた日を買いマークを出したい注目点として記憶させる。
また「●損切り」した日や5%以上の利益が出なかった日を、買いマークを出したくない雑音点として記憶させる。(注雑ファイルに記憶)
- 1720銘柄を選択しておいて「オートマ」を起動し、「引継ぎ実行」→「注雑計算から開始」をすると、
条件表No.150に有効な条件行が追加される。
- この新しい条件表を使って、1720銘柄について「検証」し、成績を見る。取引件数が少ないようなら、条件表の下の行から順に削っていき、取引件数と成績がほどほどのところで条件表の完成とする。
となります。次のような条件表No.165「75日線買い@(20日以上)」ができました。

- No.9〜No.12が「オートマ」が追加したチャートです。
- No.9の「25日変動率」は225銘柄を対象にしたときも使っていたので、「75日線の売買」では重要なチャートであるようです。
- No.9行からNo.12行は、重要なチャートの順になっています。もし取引件数を増やしたいならNo.12→No.11→No.10の順に条件行を抹消して下さい。
2008年1月31日までの過去3000日(多くは2500日程度になる)について「検証」すると次のような成績になりました。

- 全体のトレード数は863件。うち勝ちトレードが671件、負けトレードが192件。
- 平均して1トレードあたり+8.50%の利益になっている。勝ちトレードのときは平均+14.58%の利益、負けトレードのときは平均-12.77%の損失。
- 勝率は77.8% (利益0は負けに入る)
- プロフィット・ファクターは3.99倍
- 利食いしたのは591件で、全体の68.5%にあたる。
- 時間切れになったのは135件で、全体の15.6%にあたる。
- 損切りしたのは137件で、全体の15.9%にあたる。
数字を見ればものすごくよい成績です。しかしこれは条件表が出した全ての買いマークにしたがって売買したときの成績です。現実の売買はこうはいきません。例えばある1か月に100銘柄に買いマークがでたとしても、100銘柄全部を買うことはできません。資金の大小がありますが、買えるのはせいぜい5銘柄まででしょう。

となると100銘柄のうち95銘柄の成績は、5銘柄しか買えない投資家にとっては、過大に成績を高めていることになります。
検証リストの画面に「売買時期」のボタンがあります。

「売買時期」を見ることで、
- 売買マークが特定の時期に、過度に集中していないか
- まったく売買マークがでていない時期が長くないか?(1年間マークが出ないのではダメ)
を知ることができます。図のピンク色の棒線は、その日に売買マークがでた個数を表します。同じく赤色の折れ線も、その日に売買マークがでた個数を表します。
ピンク色の棒線は成功(利益がでた)個数であり、赤色の折れ線は失敗(損失がでたまたは利益が0だった)個数です。
この売買マークの個数を見れば、どこで集中してマークが出たのか、長くマークが出ていない時期がないか、を知ることができます。
メニューの「月別時期」をクリックすると、

- 月別の成績(平均損益率)を知ることができます。
ここには毎月の
@出たマークの個数
A全個数のうちのシェア
B成功件数
C失敗件数
Dその月の平均損益率
が表示されています。例えば(a)200405(2004年5月)の行を見ると、
@194個の買いマークがでており、
Aこれは全トレード(863件)の22.5%にあたります。1/5がこの月に集中しています。
Cこの月の平均損益率は12.97%なので、延べにして2516.18%(=194×12.97)の利益をこの月で稼いでいるわけです。5銘柄を限度とする投資家なら、延べにして64.85%(=5×12.97)の利益しか出ないので、2516.18%の利益は成績を過大にしているわけです。

最も現実の取引に近い成績を知るには、(b)の月別の平均損益率から成績を出すことです。月別の平均損益率は、1銘柄だけを売買したときの成績に近いものです。
「月別時期」のリストの最後に、月ごとの平均損益率を元にした成績がまとめられています。
- 検証した期間は126か月(10.5年)だった。
- そのうち80か月で買いマークがでていた(全期間の63.5%にあたる)
- 平均損益率がプラスだった月は57か月あった。
- 平均損益率が0以下だった月は23か月あった。
- 月単位での勝率は71.25%になる。
- 月単位でのPFは2.90倍になる。
この場合のPFは、(平均損益率がプラスだった57か月の平均損益率の合計)÷(平均損益率が0以下だった23か月の平均損益率の合計)で計算されています。
もし1か月に1銘柄を売買するならば、これが現実に近い成績です。1か月に5銘柄までを売買できるならこれよりも成績はよくなり、無制限に売買できるなら、先に「検証」した成績になります。
「検証」したときは単に「売買成績」を見るだけでなく、「月別売買時期」まで踏み込んで見て下さい。
L東証1部1720銘柄を対象にして条件表No.150を改良する(売り条件)
「買いの条件表」と同様にして、次のような条件表No.169「75日線売り@(20日以上)」ができました。

- No.9〜No.14が「オートマ」が追加したチャートです。
- No.9の「25日変動率」は225銘柄を対象にしたときも使っていたし、1720銘柄対象の買いの条件表でも使っています。「75日線の売買」では重要なチャートであることがわかります。
- No.9行からNo.14行は、重要なチャートの順になっています。もし取引件数を増やしたいならNo.14→No.13→No.12→No.11→No.10の順に条件行を抹消して下さい。
2008年1月31日までの過去3000日(多くは2500日程度になる)について「検証」すると次のような成績になりました。

- 全体のトレード数は1677件。うち勝ちトレードが1047件、負けトレードが630件。
- 平均して1トレードあたり+3.51%の利益になっている。勝ちトレードのときは平均+13.33%の利益、負けトレードのときは平均-12.81%の損失。
- 勝率は62.4% (利益0は負けに入る)
- プロフィット・ファクターは1.73倍
- 利食いしたのは781件で、全体の46.6%にあたる。
- 時間切れになったのは432件で、全体の25.8%にあたる。
- 損切りしたのは464件で、全体の27.7%にあたる。
条件表No.165の「75日線買い@(20日以上)」の成績に比べると、成績はよくありません。
しかし前章でも述べたように、最も現実の取引に近い成績を知るには、「月別の平均損益率からの成績」を見ることです。

「月別時期」のリストの最後に、月ごとの平均損益率を元にした成績がまとめられています。
- 検証した期間は126か月(10.5年)だった。
- そのうち114か月で売りマークがでていた(全期間の90.5%にあたる)
- 平均損益率がプラスだった月は79か月あった。
- 平均損益率が0以下だった月は35か月あった。
- 月単位での勝率は69.30%にになる。
- 月単位でのPFは2.84倍になる。
この場合のPFは、(平均損益率がプラスだった79か月の平均損益率の合計)÷(平均損益率が0以下だった35か月の平均損益率の合計)で計算されています。
もし1か月に1銘柄を売買するならば、これが現実に近い成績です。1か月に5銘柄までを売買できるならこれよりも成績はやや悪くなり、無制限に売買できるなら、先に「検証」した売りの成績になります。
「売買成績」で見る限り、売りの成績は買いの成績に比べて、見劣りしましたが月ごとの成績はそうでもありません。
@月ごとの勝率は、買いが71.25%に対して売りは69.30%です。APFは買いの2.90倍に対して売りは2.84倍です。月に1銘柄の売買をする投資家にとっては、買い・売りとも同じような成績になります。
M(拡張8)条件表No.65「HP 75日線売買@(20日以上)」が完成
条件表No.165に買いの条件を、No.169に売りの条件を設定しましたが、買いと売りを1つの条件表にまとめました。
- 条件表No.165は全トレード件数が863件と、売りの1677件の半分ほどであったので、条件表NO.16のNo.11行とNo.12行を抹消しました。
- このときの買いの成績は次のようになります。
- 全トレードは1418件。勝ちトレードは1004件、負けトレードは414件。
- 勝率は70.80%
- PFは2.95倍
- 月ごとの成績は
- 勝った月が78か月、負けた月が32か月。勝率70.91%.
- 月ごとのPFは2.38倍。
- もし条件表No.165と同じものを使いたいときは、次の条件表になります。(赤枠を追加して下さい)

NNo.65「HP 75日線売買@(20日以上)」の使い方
(08.4.8) TOPIX 1282P(-22) 日経平均 13250円(-199) 16.8億株 (1兆9577億円)
先週末に、長らく連載した結果に得た、条件表「75日線売買@(20日)」を掲げました。この条件表を含んでいる(拡張8)条件ファイルは、《カナル24》の「アップデート」→「条件表をダウンロード」によって、ダウンロードできます。
ダウンロードしたあと、「条件」にいき、「条件複写」で、(拡張8)の条件表No.65「75日線売買@(20日)」を日ごろ使っている(標準3)の条件ファイルのNo.13に複写されると、私が使っている(標準3)の条件表No.13になります。
熱心な方は先週の金曜日か土曜日にこの条件表をダウンロードして、早速に《カナル24》の「検索」をされたかと思います。4月4日から今日までの3日間について検索すると、次の2銘柄がピックアップされます。

条件表No.13「75日線売買@(20日)」の役割は、この2銘柄をピックアップした時点で終わりです。
ピックアップされた銘柄を、
- 売るのか売らないのか?
- 売るとすれば何円で売り注文を出すのか?
- うまくいかなかったときはどうなれば損切りするのか?
これらは自分が判断するほかはありません。よい条件表さえあれば「問題は解決」と思うのは間違いです。条件表の役割は、まず半分でしょう。残り半分はユーザーのセンスないし自信が不可欠です。そのセンスや自信は「体得」するしかないので、ここでいくらいってもしかたがないことですが、実際に仕掛けなくてもかまいません。「検索」された銘柄があれば、必ずグラフを見て上記のことを考える。結果を見て反省する。ことによってセンスが生まれてくるのではないでしょうか。

実際にグラフを見ると、結構、思うことがあります。図は1518「三井松島」ですが、売り」マークがでたときは、(b)の小波動の高値を上回り、小波動は切り上がっています。
私はいつも「小波動が切り上がるまでは買えない」といっていますが、図のように小波動が切り上がっているときは売ってはいけないのではないか?と思わねばなりません。
私が思うところでは、中勢波動が下降トレンドにあるときは、反発しても2段の上昇までであり、「小波動が切り上がった」からといっても、中勢波動が上昇トレンドに転換する可能性が小さければ売ってよいのです。
ここがセンスです。慎重にするならば「小波動が切り上がっているので売らない」でよいと思います。もし売るのであれば@売り値から15%の損失がでるか、(c)の小波動の高値308円を上回ったときは損切りすると予定しておくことです。

8166「タカキュー」は(a)で売りマークがでました。この日に売るか売らぬかを考えるとき、(b)の小波動の高値211円が問題になります。
(a)の日のザラバ高値は204円でした。もし明日以降、株価が211円を超えるようだと高値が切り上がるので、損切りになります。
あとわずかな株価上昇でたちまち損切りをせねばならないのであるなら売らないほうがよいと判断するのもセンスです。
いやこの銘柄は(A)の足のように1日だけ急騰してあとは崩れる例が多いので
売るのがよいと考えるのもセンスです。
ただ言えることは、この条件表No.13「75日線売買@(20日)」は中勢波動を構成する1つの小波動をとろうというもくろみからできています。中勢波動が下降トレンドにあるときは、小波動は上げ幅よりも下げ幅のほうが大きいのが当たり前です。売る判断もできるし、売れない判断もできるときは、中勢波動に従って、今の時期であれば、売るほうが正解だと思います。
(08.4.9) TOPIX 1262P(-19) 日経平均 13111円(-138) 18.3億株 (2兆 602億円)
ダウンロードした条件表を使って「検索」すれば、それなりの成績はでると思いますが、昨日も述べたように条件表ができることは「仕掛けて、決済する」という過程のうちの半分ほどでしかありません。
残りの半分はユーザーが判断すべきことです。判断するためには、条件表がどういう事象が発生したときに売買マークを出すのかを理解しておかねばなりません。

ダウンロードした条件表が出す売買マークを鵜呑みにして売買するのは「おまじない」や「占い」によって、自分の行動を決めるようなものです。

ちょうど、9115「明治海」が買いマークを出したので、買いマークについての条件を説明しておきます。買いの条件の根本は
- No.9〜10行に設定してあるように、最近20日間は株価高値が75日線より上位にあったが、今日の株価安値が75日線を下回った。というものです。
- ここにオートマが追加したのは、「25日変動率が16%以上である」ということでした。
図の(a)から25日目は(c)の日です。(a-c)の間の株価(終値)の高値は(d)の829円です。(a-c)の間の株価(終値)の安値は(c)の543円です。
828円と543円の差(幅)は286円あり、この期間の平均的な株価は686円です。(829円+543円の半分が686円)。中心の値段の686円に対して286円の変動をしたので、41.7%ほど株価が変動した(286円÷686円=41.7%)わけです。これは変動としては大きいものです。
- 次にオートマが追加したのは、「9日前過去比率が-17%より大きい」ということでした。
9日前の株価(終値)は711円でした。(今日は555円)よってこの9日間の下落率は555円÷711円=-21.9&%になります。
条件表は25日間の変動率が16%以上であることを要求しています。また9日前の株価に比べて-17%以上下落していることを要求しています。
この条件を見ると、@過去25日間に、ある程度の株価の上昇(下落)があり、A9日前と比べると相当に株価が下落していることきが、買いのチャンスであることがわかります。逆からいえば、過去25日間の株価の動きが平穏であるときは買ってはならない、9日前の株価に比べて大きく下落していないときは買ってはならない、ということがわります。

同じ9115「明治海」の過去のグラフを掲げます。
- (a)で75日線にタッチしましたが、
- (a)〜(c)の25日間の株価の動きは平穏でした(25日変動率は11.0%)
- 日前からの下落率は-7.7%と小さいものでした。
以上のことから、たいして動いてない時期に、株価が75日線にタッチしても「買い」とはならないのです。
売買を仕掛けるチャンスは、株価が変動しているときです。顕著な変化がないときは仕掛けるべきではない。ということを条件表は示唆しています。
(08.4.10) TOPIX 1248P(-14) 日経平均 12945円(-166) 19.2億株 (2兆1608億円)

条件表No.13「75日線売買@(20日)」の売りマークについての条件を説明しておきます。昨日の条件表を見て下さい。売りの条件の根本は
- No.13〜14行に設定してあるように、最近20日間は株価安値が75日線より下位にあったが、今日の株価高値が75日線を上回った。というものです。
- ここにオートマが追加したのは、「42日変動率が17%以上である」ということでした。
図の(a)から42日目は(c)の日です。(a-c)の間の株価(終値)の高値は(d)の208円です。(a-c)の間の株価(終値)の安値は(e)の134円です。
208円と134円の差(幅)は74円あり、この期間の平均的な株価は171円です。(208円+134円の半分が171円)。中心の値段の171円に対して74円の変動をしたので、43.2%ほど株価が変動した(74円÷171円=43.2%)わけです。これは変動としては大きいものです。
- 次にオートマが追加したのは、「25日上昇率が+22%以上」ということでした。
(a)から過去25日間の安値は(e)の134円です。ここから(a)の185円まで上昇したので、「25日上昇率」は38.1%(=185÷134×100-100)です。条件表が要求した+22.0%を大きく上回っています。
条件表は42日間の変動率が17%以上であることを要求しています。また最近25日間の株価上昇が+22.0%以上あることを要求しています。
この条件を見ると、@過去42日間に、ある程度の株価の上昇(下落)があり、A最近の25日間で株価が大きく上昇したときが、売りのチャンスであることがわかります。逆からいえば、過去42日間の株価の動きが平穏であるときは売ってはならない、株価が大きく上昇していないときは売ってはならない、ということです。
つまり株価が75日線をはさんで、上に出たり下に出たりの保合い相場のときは、いくら75日線まで戻ったからといっても売ってはいけない。という当然のことを条件表はいっているわけです。
(08.4.18) TOPIX 1304P(+10) 日経平均 13476(+78) 15.7億株 (1兆9133億円)

4月9日に「相場の原則」を設定した条件表No.13「75日線売買@(20日以上)」で(この時期では珍しいことに)買いマークが出た9115「明治海」のグラフを掲げました。(右図)
これを買うのか買わないのか。それはユーザーのセンスによるのですが、買いマークが出た日は大陰線であり、このままずるずると下げる可能性がありました(私の判断)。
条件表No.13の真価が問われるサンプルでした。

で、どうなったかというと、今日はバルチック海運指数が上昇したとかで、明治海はストップ高になりました。
条件表No.13は結果的には、よい判断をしたことになります。
ユーザーが買える買えないと判断することは大事なことです。出た売買マークに従うべきか、無視するべきか、これを判断することがセンスの向上につながります。
売買マークがでたからといって、無批判に仕掛けていてはセンスは磨かれません。損切り水準を明確にし、そのとおりに実行するのであれば、無批判に仕掛けてもよいのですが、人間はそう強い信念は持っていません。自身で判断することなしに仕掛けて損切りをせざるをえなくなることが2度3度と続くと、その条件表は使われなくなります。
たとえ、今株式を買う余裕がなくても、売買マークが出たときは、自身で買う・買わないの判断をするのはよいトレーニングになります。
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執筆:坂本 正治