No.22 《デンドラ24》による波動の見方


2016年1月に執筆 ・・・・  講座目次へ.


【1】《カナル24》による判断のしかた



次図はHP(《カナル24》は語る)で毎日掲げているグラフです。条件表は(標準3)のNo.20「平均線と順位相関」を使っています。このグラフを見てどのような売買をすればよいのか?

売買は@仕掛けて→A決済して、ひと区切りがつきますが、圧倒的に重要なのは「仕掛け」のタイミングです。「決済」は、手仕舞いが早すぎたとか遅すぎたとかの違いがでてきますが、「仕掛け」さえ適切であれば損失を出すことはそう多くはありません。ということで、次図の1333「マルハ」のグラフについて、仕掛けのタイミングについて検討してみます。



条件表No.20はそのタイトルにあるように、4本の平均線と2本の順位相関を使って、仕掛けのタイミングをうかがいます。そのタイミングの取り方は、株価が上昇し始めたので買いとする「順張り」と、株価が十分に下落したので買いとする「逆張り」の2つがあります。

上図で「順張り」の仕掛けは大文字のところです。
  1. 株価(終値)が、初めて4本の平均線を上回ったので買い。---成功
  2. 株価(終値)が、初めて25日線を下回ったので売り。---成功
  3. 株価(終値)が、初めて75日線を下回ったので売り。---失敗
  4. 株価(終値)が、初めて200日線を下回ったので売り。---失敗
ここで仕掛けが「成功」したといえるのは、@翌日の始値で仕掛けて、A10日以内に、Bザラバで5%以上の利益がでたとき、としましょう。10日以内に5%の利益がでなかったなら「失敗」です。成功・失敗の結果が上のリストの末尾に書いています。(A)と(B)の仕掛けは成功し、(C)(D)の仕掛けは失敗しています。

上図で「逆張り」の仕掛けは小文字のところです。 ここでは9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上のときは売り、ともに-80以下のときは買い、としました。
  1. 9日と25日順位相関が+80以上になったので売り。---成功
  2. 9日順位相関が-80以下になったので買い。(ともに-80以下にはなっていないが、「初押し」ということで例外の買い)---成功
  3. 9日と25日順位相関が+80以上になったので売り。---成功
  4. 9日と25日順位相関が-80以下になったので買い。---失敗
(a)(b)(c)の仕掛けは成功し、(d)の仕掛けは失敗しています。

「順張り」が成功するのは、株価がさらに上昇(下降)した場合であり、「逆張り」が成功するのは、株価がさらに上昇(下降)しなかった場合です。つまりこの先の株価がさらに上がる(下がる)と見ての順張りであり、株価がもう下げない(上げない)と見ての逆張りです。この先株価がどう動くのかを推測できないと「成功」する確率は上がりません。チャートの現象だけで「成功」する確率は限界があります(私は70%が限界だと思っています。)



【2】《デンドラ24》の波動について



次図は、上図と同じ1333「マルハ」の同時期の陰陽足だけのグラフです。《カナル24》のNo.3「陰陽足」によるグラフと違って、次の2種類の線が描かれています。
  1. 8%波動が赤色線と青色線で描画されている。(赤色は上昇波動、青色は下降波動です)
  2. グラフ最上部に、櫛状の「|||||||」(デンティルと呼ぶ)が薄青色とピンク色で描かれている。(薄青色は下降波動、ピンク色は上昇波動の日を表している)
この2つは《デンドラ24》のグラフで、描くことも描かないことも選択できます。


《デンドラ24》における波動は上図のようなものです。ここでは8%波動を描いていますが、4%波動・6%波動・10%波動・12%波動・15%波動・20%波動などの波動にすることができます。

「8%波動」は
  1. 波動のボトム→ピーク(ピーク→ボトム)の大きさが8%以上ある波動です。図の(X)の終値は1636円で、(Y)の終値は2179円なので、(X)から(Y)の大きさは33.2%幅(=2179÷1636×100-100)です。8%以上あります。

  2. (X)が波動のボトムであるとわかるのは、株価が(X)の1636円から8%上昇した日です。グラフ最上部のデンティルが薄青色からピンク色になった(x)の日です。ここより8%波動は上昇波動になりました。

  3. (Y)が波動のピークであるとわかるのは、株価が(Y)の2179円から-8%下落した日です。グラフ最上部のデンティルがピンク色から薄青色になった(y)の日です。ここより8%波動は下降波動になりました。

  4. (Z)はまだ(Z)から8%上昇していないので、暫定的なボトムです。
上図では、左端に下降波動(青色線)の一部と、上昇波動(赤色線)と、まだ確定していない下降波動(青色線)の3つの波動が表示されていますが、過去に遡れば上昇波動→下降波動→上昇波動→下降波動→・・・が繰り返されています。《デンドラ24》はこの波動について、過去24年間の統計値(情報)を蓄えているので、@「この波動」はどこまで下がる(上がる)のか、A「次の波動」はどこまで上がる(下がる)のかを推測することができます。



【3】《デンドラ24》で株価変動を推測する



次図は上図と同じグラフですが、(A)(B)(C)(D)と(a)(b)(c)(d)の符号を振っています。これは【1】「《カナル24》による判断のしかた」で仕掛けのタイミングであるとした日です。大文字は順張りの仕掛け、小文字は逆張りの仕掛けです。

この8か所の日に《デンドラ24》はどのような情報を提供していたのかをお目にかけます。情報を見るには、グラフのそれぞれの日をクリックします。



【1】-@ Aの日(順張りの買い)

(A)の日は2015年5月8日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。


この情報が意味するものは
  1. (A)の日はまだ下降波動である。(「下降」の前に黒●がついている)
  2. 下降パタンNo.は(B642)である。
  3. (B642)のパタンは1991年8月〜2015年6月までの約24年間に、1507件の事例がある(東証1部・2部の銘柄に限る)。

  4. このパタンのとき、波動のピークから(平均)して13.0%下落している。
    (中位)半数は11%の下落をしている。ピークは1820円だったので、11%の下落をすれば1620円まで下げる可能性がある。
    また(1/4位)1507件の事例のうちの1/4(376件)は15%の下落をしている。ピークは1820円だったので、15%の下落をすれば1547円まで下げる可能性がある。

  5. 次の上昇波動は波動のボトムから(平均)して23.0%上昇している。
    (中位)1507件の事例のうちの半数は17%の上昇をしている。ボトムが前日の終値1636円だとすると、17%の上昇をすれば1914円まで上げる可能性がある。
    また(1/4位)1507件の事例のうちの1/4(376件)は27%の上昇をしている。ボトムを1636円だとすると、27%の上昇をすれば2078円まで上げる可能性がある。
こういうことがわかります。(A)で順張りの買い仕掛けをするときに不安なことは、(A)終値1761円からさらに株価が上昇するのかどうか? ということですが、(B642)のパタンは、次の上値は1914円または2078円であるという情報を提供してくれています。

(中位)の1914円は半数が1914円を超えるが、半数は1914円まで上昇をしないということです。(1/4位)の2078円は、事例によればそのうちの1/4は2078円を超えるが、3/4はそこまで上昇しないということです。としても(中位)の1914円以上になる確率は50%あります。(A)の終値1761円から1914円までは、153円幅の上昇(上昇率+8.6%)が期待できます。 こういうことを考えると、(A)での順張りの買いは有利です。(Aの買いをしたので売買は「成功」した)


【1】-A aの日(逆張りの売り)

(a)の日は2015年5月26日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。


この情報が意味するものは
  1. (a)の日は上昇波動である。(「上昇」の前に黒●がついている)
  2. 上昇パタンNo.は(S227)である。
  3. (S227)のパタンは過去24年間で、1534件の事例がある。

  4. このパタンのとき、波動のボトムから(平均)して32.0%上昇している。
    (中位)半数は26%の上昇をしている。ボトムは1636円だったので、26%の上昇をすれば2061円まで上げる可能性がある。
    また(1/4位)1534件の事例のうちの1/4(383件)は38%の上昇をしている。ボトム1636円から38%の上昇をすれば2258円まで上げる可能性がある。

  5. 前の下降波動のときに、今回の上昇波動はどうなるかの情報がありましたが。それによると(中位)は1914円、(1/4位)が2078円を上値メドとしていました。

  6. 次の下降波動は波動のピークから(平均)して17.0%下落している。
    (中位)1534件の事例のうちの半数は14%の下落をしている。ピークが前日の終値1937円だとすると、14%の下落をすれば1666円まで下げる可能性がある。
    また(1/4位)事例の1/4(383件)は20%の下落をしている。ピークを1937円だとすると、20%の下落をすれば1550円まで下げる可能性がある。
こういうことがわかります。(a)で逆張りの売り仕掛けをするときに不安に思うことは、(a)終値1937円からさらに株価が上昇を続けるのではないかということです。(S227)のパタンは、この上昇波動の上値のメドは(中位)2061円または(1/4位)2258円であるとし、前の下降波動の(B642)のパタンは(中位)は1914円、(1/4位)が2078円を上値メドとしています。4つの上値メドがありますが、(a)の日にはそのうちの1914円の上値メドはクリアしていますが、残り3つの上値メドの2061円・2078円・2258円はクリアしていません。

また(S227)の(中位)の上値2061円は半数がこれ以上に上昇することです。まだ終値で1937円までしか上昇していないのに、売り仕掛けをすることは50%以上の確率で不利です。 こういうことを考えると、(a)での逆張りの売りは不利なので、仕掛けないほうがよいと判断できます。(aの売りをしなかったので、「失敗」することはなかった)


【1】-B bの日(逆張りの買い)

(b)の日は2015年6月4日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。


この情報は上図の情報と同じものです。つまり上昇パタンは変っていません。

前の下降波動のパタン(B642)による上値メドは(中位)が1914円で(1/4位)が2078円です。今の上昇波動の(S227)のパタンの上値メドは(中位)が2061円で、(1/4位)が2258円です。まだ半数が上昇する(中位)の2061円に達していないので、(b)の日の逆張りの買いは有利です。(b)の日の終値の終値1826円から2061円までは、235円幅の上昇(上昇率+12.6%)が期待できます。(bの買いをしたので売買は「成功」した)





【1】-C cの日(逆張りの売り)

(c)の日は2015年7月17日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。


この情報では、前の波動の(B642)と今の上昇波動の(S227)のパタンは変っていないので、(a)(b)(c)(d)(e)の上昇情報も上図の情報と同じものです。しかし上昇波動のピーク(と思われる水準)が高くなっているので、(f)下落率の数字は同じですが、下値メドは変わっています。(中位)は1874円、(1/4位)は1743円になりました。

前の下降波動のパタン(B642)による上値メドは(中位)が1914円で(1/4位)が2078円です。今の上昇波動の(S227)のパタンの上値メドは(中位)が2061円で、(1/4位)が2258円です。(c)の日の株価終値は2154円なので、4つの上値メドのうち3つまではクリアしています。

(1/4位)の2258円以上に上昇する例は事例の1/4(25%)ありますが、すでに(中位)の2061円をクリアしているので、30%〜40%の確率で2258円まで株価が上昇する確率があるといってもよいでしょう。しかし逆にいうと60〜70%の確率でこれ(2154円)以上になることはないといえます。よって(c)での逆張りの売りは有利です。(c の売りをしたので売買は「成功」した)


【1】-D Bの日(順張りの売り)

(B)の日は2015年7月27日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。



「【1】-C cの日(逆張りの売り)」でいったように、この上昇波動の上値メドは、 前の下降波動のパタン(B642)による@(中位)が1914円、A(1/4位)が2078円です。今の上昇波動のパタン(S227)によるB(中位)が2061円で、C(1/4位)が2258円ですが、(c)の日に終値2154円をつけて、4つの上値メドのうちの3つをクリアしています。心配をすればなおCの(1/4位)2258円まで上昇する可能性はありますが、4つの上値メドのうち3つまでクリアしているなら、この上昇波動はよいところまで上昇した、これ以上の上昇をする可能性は小さくなったとしてよいでしょう。

また今の上昇波動(S227)は、次の下降波動に転じたならば、図の(f)で、波動のピークから平均して17.0%下落する。そのとき事例の半数は14%下落するので(中位)の下値メドは1874円、事例の1/4位は25%下落するので(1/4位)の下値メドは1743円になっています。(B)の終値は2026円なので、(中位)の下値メド1874円まで株価が下落したときは、152円幅(-7.5%)の下落が確率50%で起こります。

ここから-7.5%の下落が物足りないなら、(B)では売らなければよいのです。ここでは(10日間で5%の利益がでたならば「成功」)としています。売ることによって+7.5%の利益が確率50%でるはずです。よって期待する利益率が+5%であるのなら、(B)での順張りの売りは有利です。(B)の売りをしたので売買は「成功」した)


【1】-E Cの日(順張りの売り)

(C)の日は2015年8月4日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。



この情報が意味するものは
  1. (C)の日は下降波動になった。(「下降」の前に黒●がついている)
  2. 下降パタンNo.は(B864)である。
  3. (B864)のパタンは1991年8月〜2015年6月までの約24年間に、156件の事例がある(東証1部・2部の銘柄に限る)。

  4. このパタンのとき、波動のピークから(平均)して13.0%下落している。
    (中位)半数は11%の下落をしている。ピークはグラフの(c)の日の終値2179円だったので、11%の下落をすれば1939円まで下げる可能性がある。
    また(1/4位)156件の事例のうちの1/4(39 件)は16%の下落をしている。ピーク2179円から16%の下落をすれば1830円まで下げる可能性がある。

  5. 次の上昇波動は波動のボトムから(平均)して27.0%上昇している。
    (中位)156件の事例のうちの半数は20%の上昇をしている。ボトムをグラフの(C)の終値1913円だとすると、20%の上昇をすれば2295円まで上げる可能性がある。
    また(1/4位)156件の事例のうちの1/4(39件)は34%の上昇をしている。ボトムを1913円だとすると、34%の上昇をすれば2553円まで上げる可能性がある。
こういうことがわかります。(C)で順張りの売り仕掛けをするときに不安なことは、(C)の終値1913円からさらに株価が下落するだろうか? ということですが、(B864)のパタンは、この下降波動の下値のメドは(中位)が1939円または(1/4位)が1830円であるという情報を提供してくれています。

(C)の日の終値は1913円です。(中位)の下値メドの1939円にほとんど接近しています。ここから下げても26円幅しか下落幅は残っていません。残りの下落率は1.3%しかありません。また(1/4位)の1830円まで下落いても83円幅(4.3%)しかありません。これでは(10日間で5%)の利益が出る確率は小さいと判断できます。(C)での順張りの売りはしないほうがよいのです。

実際のところ(C)の翌日の始値1910円で売り仕掛けをしても、その後12日間は0%の利益もでませんでした。(C)の売りをしなかったので売買は「失敗」せずにすんだ)





【1】-F dの日(逆張りの買い)

(d)の日は2015年8月19日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。


この情報では、今の下降波動のパタンは(B764)に変っています。前の上昇波動のパタンの(S227)は変っていません。

この情報が意味するものは
  1. (d)の日は下降波動である。(「下降」の前に黒●がついている)
  2. 下降パタンNo.は(B764)である。
  3. (B764)のパタンは約24年間に、289件の事例がある。

  4. このパタンのとき、波動のピークから(平均)して13.0%下落している。
    (中位)半数は12%の下落をしている。ピークはグラフの(c)の2179円だったので、12%の下落をすれば1918円まで下げる可能性がある。
    また(1/4位)289件の事例のうちの1/4(72件)は15%の下落をしている。ピーク2179円から15%の下落をすると1852円まで下げる可能性がある。

  5. 前の上昇波動は、下降波動に転換したら、(中位)は1874円、(1/4位)は1743円を下値メドとしている。

  6. 次の上昇波動は波動のボトムから(平均)して21.0%上昇している。
    (中位)289件の事例のうちの半数は16%の上昇をしている。ボトムがグラフの(C)の翌日の終値1907円だとすると、16%の上昇をすれば2212円まで上げる可能性がある。
    また(B764)の下降パタンは、289件の事例のうちの1/4(72件)は26%の上昇をしている。ボトムを1907円だとすると、26%の上昇をすれば2403円まで上げる可能性がある。
(d)で逆張りの買いをしてよいでしょうか? この下降波動の下値メドは、前の上昇波動からの@(中位)1874円、A(1/4位)1743円、この下降波動からのB(中位)1918円、C(1/4位)1852円、の4つです。(d)の日までの下降波動の安値は(C)の翌日の1907円です。4つの下値メドのうちB1918円をクリアしているだけです。残り3つの下値メドはクリアできていません。まだ下落する可能性が高い。

(d)での買い仕掛けは失敗する可能性が大きいといえます。買い仕掛けはしないほうがよいでしょう。(dの買いをしないかったので、売買は「失敗」しなくてすんだ)


【1】-G Dの日(順張りの売り)

(D)の日は2015年8月24日です。この日をクリックすると次のような「波動パタン情報」が表示されます。



この情報が意味するものは
  1. (D)の日は下降波動である。(「下降」の前に黒●がついている)
  2. 下降パタンNo.は(B664)である。
  3. (B664)のパタンは513件の事例がある。

  4. このパタンのとき、波動のピークから(平均)して13%下げている。
    この下降波動からの下値メドは(中位)が1939円、(1/4位)が1852円である。

  5. 前の上昇波動からの下値メドは、(中位)は1874円、(1/4位)は1743円である。

  6. 上昇波動に転換したとき、上値メドは(中位)2064円、(1/4位)2252円である。
(D)の日の終値は1795円です。4つの下値メドは高いほうから順に1939円、1874円、1852円、1743円です。すでに3つの下値メドをクリアしています。最も低い下値メドの1743円まで下げても52円の下落幅しか残っていません。残りの下落率は2.8%です。これでは(10日間で5%)の利益が出る確率は小さいと判断するしかありません。(D)での順張りの売りはしないほうがよいのです。

実際のところ(D)の翌日の始値1745 円で売り仕掛けをしても、その後10日間で最も安い終値は1689円でした。3.2%の利益がでるのがせいぜいでした。(D)の売りをしなかったので売買は「失敗」せずにすんだ)



【4】波動パタンについて



【1】「《カナル24》による判断のしかた」で、1333「マルハ」のグラフについて、仕掛けのタイミングについて検討したところ、8か所が仕掛けのタイミングであると思われました。 順張りの仕掛けとその結果は、
  1. 株価(終値)が、初めて4本の平均線を上回ったので買い。---成功
  2. 株価(終値)が、初めて25日線を下回ったので売り。---成功
  3. 株価(終値)が、初めて75日線を下回ったので売り。---失敗
  4. 株価(終値)が、初めて200日線を下回ったので売り。---失敗
また逆張りの仕掛けとその結果は、
  1. 9日と25日順位相関が+80以上になったので売り。---成功
  2. 9日順位相関が-80以下になったので買い。(ともに-80以下にはなっていないが、「初押し」ということで例外の買い)---成功
  3. 9日と25日順位相関が+80以上になったので売り。---成功
  4. 9日と25日順位相関が-80以下になったので買い。---失敗
でした。8回仕掛けて5回は成功し、3回は失敗しています。ところが、【3】「《デンドラ24》で株価変動を推測する」で、《デンドラ24》が持つ波動パタンの情報を利用すると、失敗はなくなりました。失敗した(C)と(D)の順張りの売りはこれ以上下げる確率は低いので仕掛けないほうがよいと判断できたし、(d)の逆張りの買いは、まだ下げる確率が大きいので買い仕掛けはしないほうがよい、と判断できました。これによって3回の仕掛けを回避することができたので、8回の仕掛けは5回にへりましたが、5回の仕掛けのすべてが「成功」となりました。

《デンドラ24》が持つ「波動パタンの情報」のお陰です。波動パタンは《デンドラ24》の「アップデート」→「波動パタンをダウンロード」からダウンロードできるので、誰でも同じ波動パタンの情報を利用することができます。

「波動パタンの情報」とは何なのかを、本章で簡単に述べておきます。

次の図は、【3】「《デンドラ24》で株価変動を推測する」の>【1】-@ 「Aの日(順張りの買い)」の画面です。(A)の日をクリックすると、「波動パタンの情報」の小画面が現れます。この情報によると、
  1. 現在は下降波動である。
  2. 下降波動のパタンは(B642)である。
  3. (B642)のパタンは過去に1507件ある。
  4. このパタンのとき、この下降波動の下値メドは(中位)が1620円、(1/4位)が1547円である。
  5. もし反転して上昇波動に転じるならば、その上値メドは(中位)が1914円、(1/4位)が2078円である。
ということを知ることができます。これは(A)の日の下降波動のパタンが持つ情報によるものです。




ここで次のような疑問がでてくると思います。
  1. 波動のパタンは、どのようにして決めているのか。またどれくらいのパタン数があるのか?
  2. それぞれのパタンは何についての情報を蓄積し記憶しているのか?
簡単に答えると、
  1. 波動のパタンは、最近の7つの波動の位置関係から決める。下降波動のパタンは1000種類、上昇波動のパタンは1000種類ある。

  2. 1つのパタンは、上昇波動のパタンを例にすると、@勝率、A利益率、B(平均)上昇率、C(中位)上昇率、D(1/4位)上昇率、E次の波動の(平均)下落率、F次の波動の(中位)下落率、G次の波動の(1/4位)下落率、H次の波動の下抜き率、の9項目の過去の事例を蓄積している。

  3. したがって現在の上昇波動(下降波動)のパタンがわかれば、すぐに過去のデータを取り出して、今後の波動がどうなるかの判断材料にすることができる。
ということです。


【4】-@ 波動パタン番号について

次図は3402「東レ」の4%波動のグラフです。(一般銘柄の波動を見るときは8%波動とか10%波動を用いますが、ここでは説明のために4%波動という小さい波動を例にしています)

赤色線は上昇波動で、青色線は下降波動です。4%波動であるので、波動の大きさは最低でも4%の幅があります。



上昇波動のパタンは、現在の上昇波動とその前の上昇波動の位置関係から決まります。上図の(b→a)の上昇波動とその前の(d→c)の上昇波動の位置関係をみると、
  1. ピークの比較をすると、(a)は(c)より低い。
  2. ボトムの比較をすると、(b)は(d)より低い。
  3. ボトムとピークの比較をすると、(a)は(d)より低い。
という位置関係にあります。


2つの上昇波動の位置関係は右図のように10通りに分類しており、その番号をもって位置関係を表現しています。

上図の「東レ」の(b→a)と(d→c)の位置関係は、右図のNo.7(小窓あけ)に当たります。

ピークは切り下がり、ボトムも切り下がリ、(b→a)のピーク(a)は(d→c)のボトム(d)よりも低い(窓があいている)からです。

隣り合った上昇波動にパタンの番号を振ると、次図のようになります。

2つの上昇波動の位置関係だけでは、パタンの分類としては粗雑であるので、4つの上昇波動の位置関係をもって1つの波動パタン(この場合は上昇パタン)とします。

次図の(a)の時点の上昇パタンは新しいほうからFCAの位置関係にあるので、(S742)というパタン番号になります。「S」は上昇波動のパタンであるという意味です。

(c)の時点の上昇パタンは新しいほうからCACの位置関係にあるので、(S424)というパタン番号になります。




下降波動のパタンの決定のしかたも同じです。


下降波動のパタンは、現在の下降波動とその前の下降波動の位置関係から決まります。上図の(c→b)の下降波動とその前の(e→d)の下降波動の位置関係をみると、
  1. ピークの比較をすると、(c)は(e)より低い。
  2. ボトムの比較をすると、(b)は(d)より低い。
  3. ボトムとピークの比較をすると、(b)は(e)より低い。
という位置関係にあります。

2つの下降波動の位置関係は右図のように10通りに分類しており、その番号をもって位置関係を表現しています。

上図の「東レ」の(c→b)と(e→d)の位置関係は、右図のNo.2(順下げ)に当たります。

ピークは切り下がり、ボトムも切り下がリ、(c→b)のボトム(b)は(e→d)のピーク(e)よりも低いからです。

なおNo.1の(順下げ)とNo.2の(順下げ)の違いは、右図の符号の(c)のピークが(a→b)の下げの半分の位置まで戻っていないのがNo.1、(a→b)の下げの半分より高い位置まで戻っているのがNo.2 です。

隣り合った下降波動にパタンの番号を振ると、次図のようになります。

2つの下降波動の位置関係だけでは、パタンの分類としては粗雑であるので、4つの下降波動の位置関係をもって1つの波動パタン(この場合は下降パタン)とします。

次図の(b)の時点の下降パタンは新しいほうからAFCの位置関係にあるので、(B274)というパタン番号になります。「B」は下降波動のパタンであるという意味です。

(d)の時点の下降パタンは新しいほうからFCCの位置関係にあるので、(B744)というパタン番号になります。



【4】-A 波動パタンが持つ情報について

先に例とした「東レ」の直近の波動パタンは、上昇パタン番号が(S742)で、下降パタン番号が(B274)でした。パタン番号が決まると、そのパタン番号の情報を利用することができます。波動パタンが持つ情報はどのようなものなのかを見てみましょう。

上図のグラフのメニューの「波動」→「波動の同一例」または赤色○の絵をクリックすると、次の画面が現れます。
  1. 「上昇」を選択し、
  2. パタン番号(742)を選択すると、
  3. パタンの情報が表示されます。
  4. 図のBでは件数は6610件となっていますが、その6610件の事例がCの欄に記憶されています。


波動パタンが持つ情報は上図のBのa〜jの10項目です。
  1. 4%波動の(S742)の事例は過去24年間で6610件あります。事例数が多いことは大事なことです。最低でも100件は欲しい。事例数が20件しかないときの情報はあてにできません。この6610件の事例は、上図のC欄に記憶しているので、どの銘柄が、いつ、そのパタンになっていたのかをグラフで確認することができます。

  2. 勝率は43.7%となっています。4%波動の場合、株価がボトムから4%上昇したときに上昇波動に転換したことがわかります。つまり株価はすでに4%の上昇をしていますが、さらに4%上昇(ボトムからは8%の上昇)したときに「勝ち」とします。(S742)の場合は8%以上上昇したのは事例の43.7%であったことがわかります。56.3%は8%未満の上昇しかしていません。

  3. 利益率は5.2%とあります。4%波動の場合、株価が4%上昇したときに買ったら平均して5.2%の利益になったことを表しています。4%上昇した後、さらに5.2%の上昇をしているわけです。

  4. 上昇率は8%とあります。ボトムからの(平均)上昇率は8%です。

  5. 上昇率(50)は7%とあります。(50)は事例6610件のうちの真ん中を意味します。事例6610件の上昇率を大きい順に並べ替えて、真ん中の3305件目の上昇率が7% でした。つまり事例の半数が7%未満の上昇をし、半数が7%以上の上昇をしています。

  6. 上昇率(75)は上昇率を大きい順に並べ替えて、小さいほうから事例6610件の75%目(4958番目)、大きいほうから数えて事例6610件の25%目(1652番目)の事例の上昇率が10%だったことを表しています。

  7. 下落率は10%とあります。右図で現在は(A)まで上昇していますが、いつかは下落して下降波動に転じます。そのとき(A)のピークから何%下落したかを表しています。(平均)して次の下降波動では10%の下落をしています。

  8. 下落率(50)は8%とあります。事例6610件の下落率の大きさが真ん中の3305件目の下落率は8%です。

  9. 下落率(75)は13%とあります。事例6610件の下落率の大きさが小さいほうから数えて75%目(4958番目)または大きいほうから数えて25%目(1652番目)の下落率は13%です。

  10. 下抜き率は60.3%とあります。右図の(A)から下降波動に転じたとき、ボトム(B)よりも低いところまで下げる例は60.3%あるということです。
この情報はグラフ画面でも知ることができます。上図の(a)とか(A)の位置をクリックすれば、次のように(S742)の上昇パタンの情報が表示されます。図の符号は「同一パタン事例」のB欄で振ったものと同じです。



下降パタンが持つ情報は次のものです。上昇パタンの情報とほぼ同じなので、ここではグラフを例にして説明します。


  1. 4%波動の(B274)の事例は過去24年間で2275件あります。

  2. 勝率は38.8%となっています。4%波動の場合、株価がピーク(C)から4%下落して下降波動になったことが確定し、そこからさらに4%以上下落(ピーク(C)からは8%の下落)したときに「勝ち」とします。(B274)の場合は8%以上下落したのは事例の38.8%です。61.2%は8%未満の下落で止まっています。

  3. 利益率は5.0%。4%波動の場合は4%下落した後、さらに5.0%の下落をしているわけです。

  4. 下落率は12%。これはピーク(C)からの下落率を(平均)したものです。

  5. 下落率(50)は10%。事例2275件の下落率を大きい順に並べ替えて、真ん中の1138件目の下落率が10%でした。

  6. 下落率(75)は、下落率を大きい順に並べ替えて、小さいほうから事例2275件の75%目(1706番目)、大きいほうから数えて事例2275件の25%目(569番目)の事例の下落率が15%だったことを表しています。

  7. 上昇率は11%。右図の(C→B)の下降波動の次には(B→A)の上昇波動が生まれてきますが、次の上昇波動の上昇率の(平均)11%です。

  8. 上昇率(50)は8%とあります。次の上昇波動で半数は8%ほど上昇します。

  9. 上昇率(75)は14%とあります。次の上昇波動で、上昇率が大きい上位1/4の事例の上昇率は14%です。

  10. 上抜き率は32.4%とあります。右図の(B→A)の上昇波動が(C)のピークを上回ることは32.4%しかありません。
この情報はグラフ画面でも知ることができます。上図の(b)とか(c)の位置をクリックすれば、次のように(B274)の下降パタンの情報が表示されます。図の符号は「同一パタン事例」のB欄で振ったものと同じです。



【4】-B 波動パタンの採集と分類について

波動パタンは、4%波動・6%波動・8%波動・10%波動・12%波動・15%波動・20%波動について、それぞれ上昇パタンと下降パタンごとに過去24年間の東証1部と2部の銘柄から採集し、それをパタン番号ごとに統計を取ったものです(これがパタンが持つ情報です)。この波動パタンは《デンドラ24》からダウンロードすることができます。

波動パタンを採集し分類してみると、「ほう、そうだったのか」と思うことがあります。次図は4%波動の下降パタンを分類したものです。

  1. 4%波動の下降波動は614660件採集されています。61万件とはすごいデータ量です。この約60万件のデータをもとにして4%波動の情報は統計処理がされています。あだや軽く見てはいけません。

  2. 下欄の左端に(0xxx)(1xxx)(2xxx)(3xxx)・・・(9xxx)とありますが、これは下降パタンの番号は(B216)とか(B385)とか(B407)のように3桁で区分していますが、先頭の1桁が(B0xx)(B1xx)(B2xx)・・・のものの情報です。先頭の1桁の数字は2つの下降波動の位置関係を表しています。

    (0xxx)は「超窓あけ」、(1xxは)強い順下げ、(2xx)は弱い順下げ、(3xx)は「つつみ」、(4xx)は「はらみ」、(5xx)は順上げ・・・で(9xx)は「大窓あけ」です。(【4】-@ 「波動パタン番号について」の下降パタンの「波動の位置関係と大きさ」の図を参照)

    最も多いのは(4xx)の「はらみ」で123595件あります。次いで(2xx)の「順下げ(弱い下げ)」→(1xx)の「順下げ(強い下げ)」→(3xx)の「つつみ」です。 事例が少ないのは(0xx)の「超窓あけ」で9334件しかありませんが、これだけもデータがあれば統計的に意味があります。ついで(9xx)の「大窓あけ」→(8xx)「窓あけ」→(7xx)「小窓あけ」ときて→(6xx)「順上げ(弱い下げ)」→(5xx)「順上げ(強い下げ)」となっています。

    下降波動の基本は(4xx)の「はらみ」で、(2xx)の「弱い順下げ」→(1xx)の「強い順下げ」→(3xx)の「はらみ」の順ということは、@基本的に波動は変化しない。A変化が大きい順に事例が少なくなるということがわかります。

  3. 勝率が最も高いのは(0xx)です。波動が大きく変化したときに大きな利益が生まれます。

  4. 利益率も同じことです。波動が大きく変化しないと利益率は高くなりません。利益率が最も大きいのは(0xx)であり、最も小さいのは(4xx)ですから事例の少ないものは利益率が高いが、事例が多いものは利益率は低いのです。

  5. 下落率が大きいのは(3xx)の「つつみ」です。下降波動がその前の下降波動をつつむというのは、変化の始まりです。これは日足の足型の「つつみ足」でもその通りで、注意しなけらばならないパタンです。

  6. 次の上昇波動の上昇率が大きいのは(0xx)で。超大窓をあけて下落してきたのであるから、その後の上昇波動の反発は大きいのが当然です。

  7. 逆に波動の変化が小さかった(4xx)は次の上昇波動は大きく上昇しません。

  8. 次の上昇波動が現在の下降波動のピークを上回るかどうかの「上抜き率」は、(8xx)「窓あけ」が59.6%あって最高です。前のピークを上抜くのだから、あまりにも大きく下げた(0xx)や(9xx)のピークはナカナカ上抜くことはできませんが、ある程度下げないと次の上昇波動の活力がでてきません。(8xx)の下げくらいが先のピークを超えることが一番多くできています。

  9. (3xx)の「つつみ」は変化の始まりなので、いったんこのパタンが出ると、先のピークからドンドン下落してしまい、次の上昇波動ではピークを超えることは20.5%しかありません。「つつみ」はまことに変化を表現しています。


【5】波動パタンが持つ情報の利用のしかた



波動パタンの情報はいろいろな利用ができます。
  1. チャートを見て仕掛けてよいのかどうかの、プラスαの判断ができる。これは【3】「《デンドラ24》で株価変動を推測する」で、《カナル24》だけの判断に《デンドラ24》の波動パタン情による判断を加えると、売買の失敗が少なくなる、ということを8つの例を掲げて説明しました。

  2. 波動パタンの情報から、この波動(今波動という)の下値メドや上値メドがわかるので、グラフにメドを描画することができる。

  3. 波動の「上限・下限の検索」で、下値メドや上値メドに近づいたり、これを突破した銘柄を検索することができる。

  4. 「波動パタンの検索」で、次の波動が大きいものを検索できる。例えば現在は下降波動だが次の上昇波動が大きくなると思われる銘柄を検索することができる。


【5】-@ 上限線・下限線をグラフにする

波動パタンの情報は、上値メド・下値メドの情報を持っています。次の波動パタン情報は8%波動のものです。@前の波動は下降波動でパタン番号は(B742)、A今の波動は上昇波動でパタン番号は(S227)の情報です。

今の上昇波動がどこまで上昇するのかの手がかりを、(B742)の(c)(d)が持っています。(c)はボトムから17%上昇した水準が1つの上値メドであり、(d)はボトムから29%上昇した水準が2つ目のメドであることを表しています。ボトムが1636円であるとき、(c)は1914円(=1636×1.17)、(d)は2078円(=1636×1.29)と具体的な上値メドが決まります。

なお(c)の上値メドは上昇率(50)から導かれているので「中位線」と呼び、(d)の上値メドは上昇率(75)から導かれているので「1/4位線」と呼びます。

一方今の上昇波動(S227)は(a)(b)がこの上昇波動の上値のメドの手がかりを持っています。(a)はボトムから26%上昇した水準、(b)はボトムから33%上昇したです。ボトムが1636円だとすると、(a)は1847円(=1636×1.23)で、(b)は1998円(=1636×1.33)と具体的な上値メドが決まります。

さらにいえば今の上昇波動(S227)は次に下降波動に転換したときの下値メドの手がかりをもっています。(e)はピークから14%下落した水準、(f)はピークから22%下落した水準です。まだ上昇波動のピークはわかっていないので、今までの上昇の最も高い株価2019円をピークとみなすと、(e)は1831円(=2129×0.86)、(f)は1703円(=2129×0.78)が次の下降波動の下値メドです。((e)の下値メドは下落率(50)から導かれているので「中位線」と呼び、(f)の下値メドは下落率(75)から導かれているので「1/4位線」と呼びます。)

このように具体的な上値メドや下値メドが決まれば、グラフにその水準を表示することができます。
  1. の空色線は今の上昇波動の情報の(中位)の上値メドの2061円。
  2. の青色線は今の上昇波動の情報の(1/4位)の上値メドの2258円。
  3. の赤色線は前の下降波動の情報の(中位)の上値メドの1914円。
  4. のピンク色線は前の下降波動の情報の(1/4位)の上値メドの2078円。
  5. の深緑色線は今の上昇波動の情報の(中位)の次の波動の下値メドの1831円。
  6. の紺色線は今の上昇波動の情報の(1/4位)の次の波動の下値メドの1703円。
です。(これは図の(A)の日のメドです。メドは波動パタンが変化すると違ってきます)


上のグラフには、(A)の日の上値メドは(a)(b)(c)(d) の4つがありますが、このうち3つをクリアしたならば、だいたい上昇は終りかけていると判断できます。グラフでは(P)は3つ目の(d)の上値メド2078円を上抜いたが、(b)の最も高い上値メド2258円までは上昇しませんでした。 次のことに留意してください。
  1. 低いほうから2つ目の上値メドに達していないときは買いの余地がありる。
  2. 買うときは3つ目・4つ目の上値メドが高いことを確認すること。
  3. 低いほうから3つ目の上値メドに達しているときは買いの余地はない。むしろ売りの余地がある。
  4. 売るときは、次の下値メドが低いことを確認すること。
次のグラフは(標準3)の条件表No.66「OBV波動」によって売買マークを出していますが、上値メドや下値メドを利用することによって、この売買マークの取捨選択ができます。

上限線(上値メド)は低いほうから順に@ABCの符号を振っています。上昇波動にあるとき、買ってよいのは株価がAまで達していない場合です。

また下限線(下値メド)は高いほうから順に@ABCの符号を振っています。下降波動にあるとき、売ってよいのは株価がAまで達していない場合です。

(a)(b)(c)(d)(e)(f)は上昇波動にあるときの買いマークです。株価が上値メドのAに達していないので買ってよい。ただ(e)(f)は上値メドのBに近づいているので、買っても大きな利益は期待できません。買わないほうがよいでしょう。

(g)(h)は上昇波動にあるときに売りマークが出ています。(g)は上値メドのBに達し、上値メドのCに迫っていたので、株価が下げる可能性は高い。もし下降波動に転じるならば、そのときの下値メドは(A)(B)の水準です。(g)(h)は高いほうの下値メド(A)よりも株価が高いので売ってもよいでしょう

(i)の売りマークは下降波動に転換したとたんに出ています。下値メドは@ABCですが、すでに@に達し、下値メドのBは直ぐ近くにあります。うまく下値メドCまで株価が下落してくれれば利益がでますが下値メドBまで しか下落しないなら、わずかの利益しかでないので、売ることはできません。(j)(k)も同じです。

(l)(m)(n)(o)(p)(q)(r)は下降波動にあるときの買いマークです。下値メドのCより低い位置で買いマークが出ています。この後上昇波動に転換したときは(C)(D)が上値メドになります。(C)(D)の上値メドは次第に低下していますが、もし上昇波動に転じれば(C)までしか上昇しなかったとしても利益はでます。買ってよいでしょう。

このように上限線(上値メド)や下限線(下値メド)がグラフに描画されていれば、利益がでそうかどうかの判断ができ、《カナル24》が出した売買マークの取捨選択ができます。波動パタンが持つ情報のお陰です。

【5】-A 前の波動の上限線・下限線を使って検索する

次図の4004「昭和電工」は、現在は下降波動です。下降波動にあるときは、株価の変動によって下降パタンが変る場合があります。そのときは下値メドや次の波動の上値メドも変るので、上限線と下限線は段階的に低下します。

現在の下降波動には2本の上限線と4本の下限線が描かれていますが、(C)(D)の2本の下限線は前の上昇波動の情報によって決まっています。(C)茶色の前波動基準の中位線と(D)紫色の前波動基準の1/4位線は、株価の変動に影響されることはありません。だから水平線になっています。

上図の上昇波動Aには、2本の下限線と4本の上限線が描かれていますが、(A)(B)の2本の上限線は前の下降波動の情報によって決まっています。(A)赤色の前波動基準の中位線と(B)ピンク色の前波動基準の1/4位線は、株価の変動に影響されることはありません。だから水平線になっています。

図で、下降波動のとき株価が(D)の(1/4位下限線)より下にあるときは買い場であるとします。また上昇波動のとき株価が(A)の(1/4位上限線)より上にあるときは売り場であるとします。

次図は今波動の上限線・下限線は描画しないで、前波動基準の上限線または下限線だけを描画しています。売買マークを出している条件表は(標準3)No.2「一般銘柄用(2013)」です。

  1. 下降波動Bのとき、株価が(D)線より下にあって、買いマークがでているのは(a)(b)(c)(d)です。
  2. 上昇波動Aのとき、株価が(A)線より上にあって、売りマークが出ているのは(e)(f)です。
  3. 下降波動Aのとき、株価が(D)線より下にあって、買いマークがでているのは(g)だけです。

《デンドラ24》は上限線や下限線を利用した「検索」ができます。次図は「デンドラ・上限下限の検索」のしかたの画面です。

  1. (標準3)のNo.2「一般銘柄用(2013)」を選択します。
  2. 買いの検索は(下降波動のとき)に
  3. (前波動基準1/4位)の
  4. (下限線)からのカイリ率が、
  5. (-999%以上 -1%以下)
    が買いになります。(これに@のNo.2が買いマークを出したら検索される)

  6. 売りの検索は(上昇波動のとき)に
  7. (前波動基準1/4位)の
  8. (上限線)からのカイリ率が、
  9. (+1%以上 999%以下)
    が売りになります。(これに@のNo.2が売りマークを出したら検索される)
この指示によって日経225銘柄について、最近の150日間の検索をすると、次図の銘柄が検索されます。

143銘柄が検索され、うち買いが124件、売りが47件あります。
400「昭和電工」も検索されています。(a)〜(g)は、上のグラフの売買マークにつけた(a)〜(g)の符号と対応しています。

6326「クボタ」は、次図の(a)の売りマーク、(b)(c)の買いマークで検索されます。そのほかの売買マークは下限線より上にあったり、上限線より下にあったりしているので、検索されません。



【6】最近の日経平均のピーク・ボトムの判断について



以上述べたように、《デンドラ24》は1000種類の下降パタンと1000種類の上昇パタンがそれぞれの情報をもっているので、この波動はどうなる、次の波動はどうなるということを過去の統計値から我々に提供してくれます。最もわかりやすいのは上値メド・下値メドです。(グラフに描くと上限線・下限線になる)

私は毎日記述しているHP「カナル24は語る」では、日経平均の小波動(5〜20日くらいの小さい波動)のピーク・ボトムを判断することを目的の1つ(40%くらいはその記述をする)としています。小波動のピーク・ボトムの判断に際しては基本的には《カナル24》がその判断材料を提供してくれますが、《デンドラ24》は《カナル24》にはない「波動パタンの情報」を持っているので、一般のチャートとは異なる視点からの判断材料を提供してくれます。


日経平均の日経平均の小波動のボトムを判断する材料は右図の項目です。

項目の1つをクリアしていれば1 ポイントとします。全部で5ポイントになれば、ボトムらしさは5分5分(50%確率)。

6ポイントになれば買いがやや有利(60%確率)。7ポイントになれば買いが有利(70%確率)。8ポイントになれば買いが圧倒的に有利(80%確率)としています。

(XX%確率の数字は実際の統計によるものではなく、私が感覚的に思っている数字です)

@〜Eの項目は日経平均の株価データがあれば《カナル24》を使わなくてもわかりますが、《カナル24》の条件表No.20のグラフを描かせると、@〜Eの6項目のチェックができます。

Fは《カナル24》の条件表No.1「日経平均用(2012)が出す売買マークです。買いマークや売りマークは大相場になったときは早めに出てしまいますが、まずまずの位置で売買マークをだします。

GHも《カナル24》でグラフを見ることができます。ただし日経平均の株価データがあってもグラフにはできません。Gは東証1部銘柄の毎日の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数のデータが必要であるし、Hは毎日の(株価が25日平均線を上回っている銘柄数)(株価が25日平均線を下回っている銘柄数)のデータが必要です。このデータは《カナル24》から「国内株」をダウンロードすることによって入手できます。

Iの《デンドラ24》が出す下値メドに到達したかどうかは《デンドラ24》がないとわかりません。
Jはその時々に応じて連結PERのXX倍が違ってきます。固定的なものではありません。


日経平均の小波動のピークを判断する材料は右図の項目です。

小波動のボトムを判断する、と同じ材料なので重ねての説明はしませんが、Iでは《デンドラ24》の上値メドに達したことを1ポイントとしています。

日経平均のピーク・ボトムらしさのポイントを勘定するには《カナル24》で、4つの条件表を使ったグラフを出し、《デンドラ24》で4%波動の上限線・下限線を見る必要があります。

最近の半年間について日経平均の小波動がピークやボトムになったとき、何ポイントであったのかをチェックしてみます(毎日のHPですでに述べているが)

【6】-@ No.20「平均線と順位相関」


このグラフでは、ピークのポイントを例にすると、
  1. 新高値
  2. 新高値の陰線
  3. 9日順位相関が+80以上
  4. 25日順位相関が+80以上

    の4ポイントが基本です。
新高値の陰線の翌日に「順下がりの陰線」がでると1ポイント、さらにその翌日も「順下がりの陰線」になって「3陰連」になると1ポイントが追加されることもあります。

そのときはピークより1日か2日遅れてポイントが高くなります。

図中に○をつけた日は3ポイントある日です。縦に○○と重なっている(a)(b)(c)の日は4ポイントあります。 (a)の新高値の陰線の翌日は「順下がりの陰線」となっているので、(a)の翌日は5ポイントになります。また(c)の新安値の陽線の翌日は「順上がりの陽線」となっているので、(c)の翌日のポイントは5ポイントになります。

【6】-A No.1「日経平均用(2012)」


売買マークが出ている日は1ポイントです。

No.20のポイントと、このNo.1のポイントを合計して4ポイントになっている日に○をつけています。

(b)は@のNo.20のグラフで4ポイントあって、このNo.1のグラフでも買いマークがついているので合計5ポイントです。したがって○○が重なっています。

【6】-B No.23「25日騰落レシオ」


騰落レシオは日経平均の動きではなく、東証1部の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。市場の活況度を表しています。

No.23は騰落レシオが120以上のとき売りマーク、75以下のときに買いマークがでるような設定です。

売買マークがでている日は1ポイントが加算されます。No.20、No.1、のポイントと、このNo.23のポイントを合計して5ポイントになっている日に○をつけています。(b)は○○なので6ポイントです。


【6】-C No.46「25日投資マインド指数」


投資マインド指数は、東証1部の銘柄のうちで、株価が25日平均線より上にある銘柄数と、25日平均線より下にある銘柄数の割合です。投資家のマインドを表現しています。

No.46は投資マインド指数が85以上のときに売り、15以下のときに買いマークが出るような設定です。

売買マークがでている日は1ポイントを加算します。図ではNo.20、No1、No.23、No.46のポイントを合計して5ポイントになっている日に○をつけています。

(b)は7ポイント、(c)(d)(e)は6ポイントの日です。

【6】-D 《デンドラ24》の上限線・下限線


日経平均の上値メド・下値メドをみるときは4%波動を使います。

上昇波動のとき上限線は4本描かれますが、そのうちの3本を上抜いたなら、上値メドに達した、とします。

下降波動のとき下限線は4本描かれますが、そのうちの3本を下抜いたなら、下値メドに達した、とします。

No.46までに5ポイントあった日に、3本を上抜いた(下抜いた)日があったのかをみると、右図で7か所あります。

(m)の安値は17714円でしたが、その3日後には高値19192円まで反発しています。

(n)(o)(p)はそれぞれの日にピークらしいと判断できるところです。実際は(p)がピークの日になりました。

(q)(r)(s)はデンドラの下値メドをクリアした1ポイントを加算するとボトムらしさは7ポイントになっている日です。(q)の日は7ポイントで翌日は順上がりの陽線であったので8ポイントになり、ここがボトムになる確率は高いと思っていましたが、海外株の波乱があって(r)(s)の2日続けて大幅下げとなりました。結局は(q)より約1000円安い(s)がボトムとなりました。



以上で「《デンドラ24》による波動の見方」の講座を終ります。《デンドラ24》Ver.1を初めて発売したのは2005年のことでしたが、その後2010年にVer.2へバージョンアップをし、今年2016年に2度目のバージョンアップをしました。バージョンは《カナル24》Ver.5に合わせて《デンドラ24》Ver.5としましたが、実際には2度目のバージョンアップです。

バージョンアップのために、ヘルプの「操作事典」を書き換えたり、「デンドラ波動事典」を読み返したりしましたが、《デンドラ24》はよくできたソフトであるなと我ながら感心しました。特に「波動パタンの情報」は、波動の採集のしかた、分類のしかたが簡単であることもさることながら、「情報」の10項目として、@件数、A勝率、B利益率、上昇率のC(平均)、D(中位)、E(1/4位)下落率のF (平均)、G(中位)、H(1/4位)、I上抜き率または下抜き率 を採用しているのは、よく考えたなと思います。

《デンドラ24》の仕組みは2005年当時に考えつきましたが、なかなかのアイデアです(と自画自賛する)。よい着眼点を上げると、
  1. 最もよかったのは、上昇波動と下降波動に分け、それぞれを1000パタンに分類したことです。

  2. 次に先ほどの10項目についての過去の統計値を「波動パタンの情報」として記憶させ、上昇波動の何番のパタンのときは、この上昇波動が何%上昇したのか? 次の下降波動では何%下落したのか? という統計値を即座に取り出せるようにしたことです。

  3. 各波動パタンが10項目の情報を持っているので、これをグラフにすれば上限線・下限線となって誰でも上値メドや下値メドがわかります。また逆にある波動パタンになっている銘柄を検索することもできます。(グラフや検索はたいしたアイデアではありません)
おそらく《デンドラ24》Ver.5は《デンドラ24》の最後のバージョンになります。この講座で述べたようなことは《デンドラ24》の「操作事典」と「デンドラ波動事典」に述べていますが、《デンドラ24》のユーザーでない方にも《デンドラ24》の仕組みと使い方を紹介したと思って、この講座を執筆しました。Ver.5にしたときに2009年7月〜2015年6月の6年間の波動を採集し、これまでに採集していた波動に付け加えたので、いよいよ統計量は巨大なものになりました。したがって「波動パタンの情報」の数字はVer.2で書いたヘルプの数字と少し異っています。この講座は最新の「波動パタンの情報」の数字を使って、最新の株価データを使って新たに書き下したものです。



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株式会社 東研ソフト

執筆:坂本 正治