TOPIXをどう見たか・判断したか (09年12月)
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(09.12.1) TOPIX 857(+17) 日経平均 9572円(+226) 27.4億株 (1兆7060億円)
米国はドバイの信用不安が、世界経済にさほどの影響を与えないとの観測から小反発。 NYTダウは10344ドル(+34)、ナスダックは2144P(+6)
東京市場は昨日の大幅反発に対する戻り売りがでて前場は安かったが、昼休み中に日銀が臨時の金融政策決定会合を開くと報道されたため、後場は急上昇して始まる。その後、9500円水準で頭うち状態にあったが、引け前に出たショートカバーによって高く引ける。
日経平均は2日間で5%以上(490円)の上昇となりました。ただ大引け後に発表された政策の内容は、@国債・社債・CPを担保にして、A0.1%の金利で3か月の融資をする、B規模は10兆円、というもので、さほどのものではありませんでした。
円レートも一時は87円台になったようですが、再び86円後半に戻っています。立会い時間中に対策の内容が不明であったので、今日の株価9572円は、考えられる政策のうちで最大に評価されたときの水準に上昇したという感じがします(できすぎ。明日は反落か)。
ただ、ようやく日銀が動きだしたことで、円高が加速することは当面なくなったでしょう。当面の日経平均の上値メドは9700円〜9800円。これ以上の上昇をするには、@政府が補正予算をどれだけ積み上げるか、A米国クリスマス商戦の行方、B円高解消となるか、にかかっています。
11月16日に、そのころ増資を発表した企業(三菱UFJ・日立・三井化学)の株価がどれほど下落するのかについて述べました。その株価水準の予想は簡単でした。
増資によって、発行株数が何倍になるのかを調べる(例えば「三菱UFJ」は1.17倍になる)。
株価は株数が増加した分だけ下落するので、発表前株価÷発行後の株数(倍)で割る(三菱UFJなら、508円÷1.17=434円)と妥当な(理論上の)株価水準がわかる。
だが増資は、株数が増加して1株あたりの利益や純資産は低下するが、一方増資をすることによって巨額の資金を手にするというプラスがある。そこで妥当株価よりもやや高い水準(11月16日には5%ほど高い水準を掲げた)を「増資発表による株価の下値メド」とする。
こういうことでした。右図の青色線は前回掲げた妥当株価、ピンク色線は、それより5%高い水準で、11月16日にいった下値メド。その業界の環境にもよりますが、だいたいにおいて下値メドは正しいでしょう。グラフによる株価の予想ができなくても、この株価なら買いのチャンスであるとわかるときがあるのです。
増資が発表された→株価が下落する→追いかけてカラ売りする、と現状に追随するのは愚かです。市場のムードに振り回されています。市場に翻弄される投資家は利益を出すことはできません。この場合(増資)は、株価が下落するのを見ていて、妥当株価の近くまで下落したら買えばよいだけのことです。
(09.12.2) TOPIX 858(+0) 日経平均 9608円(+36) 21.6億株 (1兆3808億円)
米国は上昇。NYTダウは10471ドル(+126)、ナスダックは2175P(+31)。
昨日の日銀が決定した金融政策はもの足りないものであったので、今日は反落するだろうと見ていましたが、小安く寄ってプラスで終わりました。案外に買い気があった。第二次補正予算が真水で4兆円規模になるかという観測が出たためでしょう。
市場の動向を見るために日経平均とTOPIXの2つの指標がありますが、そのときどきによってどちらを重視すべきなのかは異なります。今回の10月下旬からの下げではTOPIXを重視するのがよかったのです。右図の(e→d→c→b→a)で、TOPIXと日経平均とではどのような違いがあったのかを述べると、
(10月6日)TOPIXの(e)は抵抗帯の下限を下抜いて7日目であったが、日経平均の(e)は3日目だった。これはTOPIXが日経平均よりも弱いことはわかるが、日経平均がTOPIXの後を追う(TOPIXが先行している)とはいえません。
(10月26日)(e)から(d)まで反発したが、日経平均は抵抗帯の上限を上抜けず、TOPIXは抵抗帯の下限にすらも達しなかった。TOPIXはいよいよ弱いことが明らかになると同時に、日経平均も戻りが弱いことがわかります。
(11月9日)TOPIXは(e)のボトムを下抜け、(c)の日に「小波動の切り下がり」が確定します。一方日経平均も(c)の(11月19日)に(e)を下抜いて「小波動の切り下がり」が確定しました。ここでTOPIXは日経平均に先行しているのだということがはっきりします。ここからはTOPIXの動きを重視することになります。
(b)でTOPIXは小波動のボトムであることを表示しましたが、日経平均はまだボトムが表示されていません。TOPIXのほうが先行しています。
今日の(a)では、TOPIXは基準線まで上昇しましたが、日経平均は基準線に到達していません。やはりTOPIXの後を日経平均が追っているという格好です。
通常このHPでは「最近のTOPIXの動き」というタイトルをつけながら、日経平均について説明しています。日経先物の売買がさかんになっているので、日経先物売買の役に立てたいという思いがあるからです。 だがTOPIXを重視したほうが日経平均を判断しやすいと思ったときは、TOPIXを取り上げています。TOPIXが日経平均に先行していると判断したときです。
例えば先月11月のHPの記事で、日経平均またはTOPIXを単独のグラフで取り上げた日は14日ありますが、11月11日からはTOPIXを取り上げるようになっています。(c)でいち早くTOPIXが小波動を切り下げたので、TOPIXの動きは日経平均に先行していると判断したからです。
これからはこの反発がどこまで行くのか、いつまで続くのかを見ることになりますが、今はTOPIXが先行しているので、TOPIXの動きを重視して判断していけばよいのです。
昨日、日経平均の上値メドは9700円〜9800円だといいましたが、この根拠は、右図のように《デンドラ24》の上値メドが低いほうから順に、@9717円、A9807円、B9989円、C10171円 であるからです。
前回のピーク(10397円)は下から@番目をクリアしたがA番目にはクリアできませんでした。小波動が切り下がっている局面ではなかなかA番目B番目の上値メドまで反発できません。
今回もまずは@番目(9717円)〜A番目(9807円)をメドにしておけばよいでしょう。
なお上図の一目均衡表による戻りのメドは、基準線の9737円であるので、9700円〜9800円をメドとする2つ目の根拠になります。
(09.12.3) TOPIX 888(+29) 日経平均 9977円(+368) 24.8億株 (1兆6310億円)
米国は小動き。NYダウは10452ドル(-18)、ナスダックは2185P(+9)。
東京市場は、案外なことに大幅続伸し4連続陽線となる。日経平均の上値メドは9700円〜9800円であろうと見ていましたが、今日のザラバ高値は9977円と10000円寸前まで上昇。
寄り付いてから引けるまで押し目を入れることなく上昇したのは、なおショートカバーが続いたためのようです。それほど日本株は売り込まれていたわけです。
世界(米国・欧州)の株価は新高値に戻っているのに日本株だけが新高値を更新できなかったのは、もちろん日本固有の原因があるわけです。それは、@デフレである、Aそれなのに円高である。ということです。デフレについては今はさておくとして、円相場と日経平均を対比すると、円高によって日経平均がいかに下落してきたかがよくわかります。
今年の4-9月の上半期の大企業の想定レートは95円/ドルでした(右図の(イ)の水準)。円が95円を割込むことがあきらかになるまでは、まだ円安による企業業績の上方修正が期待できていました。
だが9月に入ると円は92円台になります。よって(世界は新高値になったのに)9月の日経平均は8月の高値を更新することができませんでした。
9月末には企業は90円/ ドルに円レートをきつめに想定し直しましたが、10月に入ると90円を割込む円高となったため、米国は10月に株価は新高値になったのに、日経平均だけは新高値を取れず、逆に11月にかけて下落する。11月後半には円レートは80円台が定着したためです。
今日の円相場は87円後半(88円を覗う)になっていますが、もし90円に戻ったとしても、日経平均は上図の(ロ)の水準まで戻るのが精一杯でしょう。今日の大幅上昇を見ても、さらなる上昇をして、日経平均が10000円で定着するとは思えません(円が95円になれば別だが)。条件表No.2「日経平均用'96」の解説をするつもりで、グラフに符号を振りましたが述べることができませんでした。後日解説します。
(09.12.4) TOPIX 889(+1) 日経平均 10022円(+44) 23.1億株 (1兆5101億円)
米国は11月のISM非製造業景況指数が48.7と落ち込み、50を割込んだことから反落。
一昨日発表されたISMの11月の製造業景況指数は、8月(52.9)→9月(52.6)→10月(55.7)→11月(53.6)となって、11月は悪化しました。
遅れて発表された非製造業景況指数は、8月(48.4)→9月(50.9)→10月(50.6)→11月(48.7)と、9月をピークにして思わしくない数値がでています。
クリスマス商戦も苦戦のようで、米国の消費は盛り上がらない。消費が盛り上がらないのは日本のほうがよほど弱く、物の値段を下げなければ売れない。政府はデフレ宣言をし、内閣府の推計では40兆円のデフレギャップがある。
こんどの補正予算の真水部分は4兆円のようですが、40兆円のギャップは到底埋めきれない。デフレは継続せざるを得ません。デフレ下にあっては現金が最も価値があり、消費者にとっては、今、金を使うほどアホらしいことはない。デフレは「今の商品価格が明日はもっと安くなる」ということです。大変な時代です。明日がもっと安くはなるのであれば、消費者は買い控えをします。企業は設備投資をするにしても焦ることはない、設備投資を先延ばししたほうが安くつく。誰も今、物を買おうとしない。経済は縮小する。
いったい世界中でデフレに直面しているのは日本だけです。(ひょっとしたら米国もFRBの舵取り次第ではデフレに入るかもの懸念がありますが、バーナンキFRB議長は、日本を反面教師にしてこのことは重々承知しているので、適切な対応をすると思います)。この日本のデフレ状態は世界の椿事(珍獣)です。
日本のGDPは500兆円と言われてきましたが、名目GDPは1992年のレベルであるといいます。なんと過去17年間も国民所得は増えていない。これを放置した自民党が野党になったのは当たり前のことですが、政権交代をした民主はデフレ克服のアイデアがない。40兆円の需給ギャップを埋めるには、民間の投資では不可能です。民間投資が少ないときは政府投資をしてカバーするしかなく、ここは大胆に政府が金を使うべき時期です。
日銀が少々金融を緩和したといっても、需給ギャップが改善されるわけではありません。基本は誰かがお金を支払って需要を喚起することです。そういう観点からいえば、今回の株価上昇は(政府がデフレ大胆な対策を討つ)という錯覚の上に建つ砂上の楼閣でしょう。いまの民主党のチマチマした経済対策では、すぐにボロがでてくるでしょう。これ以上の株価は望めません。
(09.12.7) TOPIX 898(+9) 日経平均 10167円(+145) 21.3億株 (1兆3999億円)
米国は11月の雇用統計が-1.1万人の減少と、失業に歯止めがかかってきました。失業率も前回の10.2%から低下して10.0%へ。
雇用は予想を上回るよい数字になりましたが、株価は伸びず。ナスダックは一昨日の新高値の陰線に続いて昨日も新高値の陰線となって、頭が重くなっています。
東京市場は90円台まで円安が進んだため、週末のシカゴ日経先物は10215円でした。これを受けて今日は高くなる。
10月〜11月にかけて円が90円〜92円の間で推移したときの日経平均は9700円〜10400円のゾーンで動きました。その視点からは今日の円相場が90.00円だったので、日経平均の10200円はまあ妥当な水準といえるでしょう。 ただ小波動のピークらしさは5ポイントに近づいています。
小波動のピークらしさは、
新高値。
9日順位相関が+80以上。
最近では珍しく、外国証券オーダー倍率が1.30倍以上になった。
条件表No.2「日経平均用'96」が売りマークを出した。
《デンドラ24》の最も高い上値メドの10171円をクリアした。
外国証券オーダー倍率は、「小波動のピーク・ボトムのチェック表」では使っていませんが、1.30倍以上は楽観、0.75倍以下は悲観と判断してよい。
外国証券オーダー倍率をポイントに加点しないならば、4ポイントが今のピークらしさの確率です。例えば明日「新高値の陰線」になれば5ポイントになるので、ここからの買いは慎重に考えなければなりません。
(09.12.8) TOPIX 896(-2) 日経平均 10140円(-27) 20.1億株 (1兆2743億円)
米国は小動き。NYダウは10390ドル(+1)、ナスダックは2189P(-4)。
日経平均は、@6連騰をして1100円高くなったことや、Aグラフでは75日線まで戻っていることから一服して当然の局面にありましたが、B追加経済対策が決まったこと、C円高に振れたことをきっかけにして、今日は小反落となる。
《デンドラ24》による日経平均の上値メドは低いほうから順に、(a)9717円、(b)9807円、(c)9989円、(d)10171円でした。
当初(2本目の大陽線が立った日)には、まずは(a)か(b)が戻りの限界であろうと判断し、9700円〜9800円をメドとしましたが、その後も4日連続の上昇となって(d)10171円まで達しました。
日経平均やTOPIXのような株価指数が最も高い上値メドをクリアするのは珍しいことです。杓子定規にいえば
極端に弱い人気のときは、(a)をメドにしておけばよい。(aとb)
中勢波動が下降中のときは、(b)をメドにしておけばよい。(bとc)
中勢波動が上昇中のときは、(c)をメドにしておけばよい。(bとc)
極端に強い人気のときは、(d)をメドにしておけばよい。(cとd)
となりますが、幅をもたせて( )書きのように2つのメドを思っているわけです。
各時期のピークが4つのメド(下からa,b,c,dの順)のどこまでクリアしたのかを見てみましょう。
中勢波動は下降中。(d)をクリア(強い動き)。
中勢波動は下降中。(a)と(b)の中間まで(やや弱い動き)。
中勢波動は上昇中。(c)と(d)の中間まで(妥当)。
中勢波動は上昇中。(a)をクリアできず(弱い動き)。
中勢波動は上昇中。(a)と(b)の中間まで(やや弱い動き)。
中勢波動は上昇中。(a)と(b)の中間まで(やや弱い動き)。
中勢波動は上昇中。(a)と(b)の中間まで(やや弱い動き)。
中勢波動は上昇中。(c)と(d)の中間まで(やや強い動き)。
中勢波動は下降中。(a)をクリアできず(弱い動き)。
中勢波動は下降中。(a)と(b)の中間まで(やや弱い動き)。
中勢波動は下降中。(a)と(b)の中間まで(やや弱い動き)。
このように(K)〜(A)で《デンドラ24》の上値メドのどれをクリアしたかを見ていると、次の上昇小波動の強弱がある程度判断できます。今回の(A)は強い動きであるので、(A)で小波動のピークを出すとしても、その後の小波動のボトムは11月末の9076円より上位で止まり、その後は(A)の高値を更新する動きになるだろうことが予測できます。
(09.12.9) TOPIX 884(-11) 日経平均 10004円(-135) 19.2億株 (1兆2527億円)
米国はギリシャ国債の格下げやドバイ問題が長引くと蒸し返されて下落。NYダウは10285ドル(-104)、ナスダックは2172P(-16)。
ナスダックは3連続陰線(ザラバ高値が順下がり)となりました。10月の(b)からの「順下がりの3連続陰線」ほど大幅な下げにはなっていませんが、警戒しておかねばなりません。
7-9月のGDP改定値が発表されました。驚くべき大きな訂正です。11月16日(図の(d)の日)に発表された速報値では、実質GDPは年率+4.8%でした。
すでに日経平均は(c)の日から順下がりの4連続陰線を出していましたが、年率+4.8%の数字は大きく、(d)の日は小幅ながらも陽線になりました。
今日発表された改定値では、実質GDPは+1.3% です。なんと+4.8%から-3.5%の下方修正です。市場が予想した改定値は+2.7〜+2.8%でしたが、それでも予想は大きくはずれました。空前の訂正幅ではなかろうか。+4.8%成長と思わせたが実は+1.3%でしかなかったわけです。
名目GDPは速報値でも年率-0.3%とデフレが続いていることを表現していましたが、今日は-3.4%へと改定されました。金額ベースでは経済規模が年率-3.4%ほど縮小しているわけで、これは大変な数字です。
まあ、2008年度の実質GDPが-3.7%、名目GDPが-4.2%であったのに比べると、少しはよくなっているといえるが、私からすれば、名目DGPがマイナスである間は景気が回復しているとはいえません。今日の東京市場は7-9月GDPの改定はさほどの材料にならなかったようですが、今日の数字は「ああそうか」と簡単に受け流せるようなものではないでしょう。再び200日線(今日は9450円あたり)へ向かっての下落もあり得ます。
(09.12.10) TOPIX 873(-11) 日経平均 9862円(-141) 20.8億株 (1兆3547億円)
NYダウは10337ドル(+51)、ナスダックは2183P(+10)と小反発。
東京市場は下げる。日経平均の中勢波動は下降波動です。中勢下降波動とは、@小波動のピーク・ボトムが順次切り下がっていいる状況であり、簡単にいえばA株価が長く75日線より下位にある状況です。
@Aのことから中勢波動が下降中のときは、買いを考えるべきではないし、考えられないほど株価が安いと思ったときでも、相当に検討しないと買えるものではありません。
この1年間で、中勢波動が上昇波動になったのではないかの現象は
(イ)の日に「最後の下降小波動」のピークを上抜いてきたのが第一。
ついで、株価は(d)で75日線を上回り、
その後反落したが75日線で止まったのが第二。
さらに(d)のピークを超えた(ロ)では、小波動のピークとボトムが切り上がりになって、中勢波動は上昇に転換したことが第三。誰の目にもあきらかになりました。
よって(ロ)から(h)までの上昇局面で弱気を言っている投資家は、ほとんどチャートを理解していないし、その結果大間違いをして損失を出すわけです。
今はどうか。中勢波動は下降中です。その兆候は
(ハ)で「最後の上昇小波動」を下回ったのが第一。
(ニ)で75日線を大きく下回ったのが第二。
(l)で75日線を超えられなかったのが第三。誰でも(l)から反落したときは、「これはダメだ」と思うでしょう。
よって(l)からの下落過程においては、単に株価が安くなったからといった気分で買っていると大変な目に会います。「小波動のボトムらしさのポイント」は最低でも6ポイントは欲しいところです。
中勢上昇波動が上昇中である(A→H)の物差しと同じものを(H→m)に当てはめてはなりません。(A→H)の中勢上昇波動の局面で買おうとするときは「小波動のボトムらしさ」のポイントは4〜5があればよいが、(H→m)の中勢下降波動の局面では、6〜7のポイントまで待つべきです。
中勢波動を見ないで、昨日今日の値動きだけで、買いだ・売りだと思っている方があります。相場の方向は日替わりで転換することはありません。よいですか、(A→H)は約半年の時間があり、(H→l')は3か月半の時間があります。この間で日替わりに買い・売りが変わるような投資方針しか持てない人は、すぐに売買をやめるべきです。日替わりで上げ下げが逆転するように見えても、10日とか20日を通してみると、それは傾向があるのです。それが「トレンド」です。トレンドに逆らう売買をしていては利益はでません。
(09.12.11) TOPIX 888(+14) 日経平均 10107円(+245) 27.2億株 (2兆 509億円)
NYダウは10405ドル(+68)、ナスダックは2190P(+7)と小幅続伸。
東京市場は先物・オプションの12月限のSQでしたが、水曜日・木曜日に株価は下落していたので、今日はSQ通過による買いと中国の経済指標がよかったことの材料の比較から、先物が先導して高く終わる。
米国は失業保険の申請者がしだいに減少しており、失業者の増加はほぼゼロに近くなってきましたが、それでは雇用が増加するのかといえばそうではない。リストラが最終段階に来ただけのことです。
企業は雇用をカットして収益の確保に走りましたが、ようやくこの雇用水準で収益が収まったというところでしょう。今後収益が伸びるのかどうかはまた別の話です。
私は、このHPではほとんど個別銘柄については述べません。述べたとしても定点観測の9銘柄についてだけです。多くは日経平均かTOPIXについて述べています。 この理由は、個別銘柄は特殊な要因によって株価が変動するので、グラフの見方を説明するには、雑音(グラフ以外の要因で株価が変動する)が多すぎるためです。どこそこの銘柄が増資を発表したといっては下落するし、TOBがかけられたといっては上昇する。これらはグラフからは読み取ることのできないものなので、雑音なのです。
発生した材料をどう判断するのかが、損益の別れ道です。 しかしこの判断は難しい。一般人は経済指数を見て株価を判断することは不可能です。ではどうするか? グラフを判断する能力を高めるしかありません。
では、個人投資家はグラフを見て、どのように判断すればよいのか。どのグラフを見ればよいのか? 私は、
投資は小波動のピーク・ボトムに従うのがよい。
そのピーク・ボトムの判断はただひとつのグラフから決定するのではなく、数種類のグラフから「ピーク・ボトムらしさのポイントを勘定して」その判断に従うのがよい。
ということをHPでくどくいってきました。 そのポイントの1つが、条件表No.2の「日経平均用'96」です。売買態度を決めるには最低でもポイントは5なくてはなりませんが、「日経平均用'96」が出す売買マークはそのうちの1ポイントでしかありません。だが売買マークが出た・出ないはユーザーにとって重みがあるようです。最近、個別銘柄について条件表No.2の「日経平均用'96」でグラフを描かせ、その売買マークによって売買しているという連絡をあいついで受けました。
これは間違いではありません(なんとなれば確実に1ポイントはあるのだから)。しかしそれはわずかに1ポイントで しかない。5ポイントの吟味がされていません。 「日経平均用'96」が出す売買マークが出たからといって売り・買いを判断するのはあまりにも安易です。「日経平均用'96」が出した売買マークだけを頼りにすのであれば、もう少し知恵を働かせねばなりません。
例えば、上図のナスダック・東京エレク、右図の日経平均において「日経平均用'96」が売買マークを出したとたんに、売買マークにしたがって仕掛けるならば、そうたいした結果にはならないでしょう(たぶん勝率は50%程度です)。
しかし連続して出た売買マークが途切れたことを見て、仕掛けるならばその勝率や利益額は大きくなると思われます。
この検証は近々してみたいと思いますが、たった一つのポイントであっても、利用のしかたがあります。このことを知って応用して下さい。
(09.12.14) TOPIX 885(-3) 日経平均 10105円(-2) 20.0億株 (1兆2436億円)
米国の11月の小売高は、前月比+1.3%で案外によかった。
単価の高い自動車を除いた統計では+1.2%の伸びで、これは1月の+1.6%に次ぐ、伸び率でした。クリスマス商戦は低調だろうと思っていましたが、米国の消費はそれほど悪いことにはならないようです。
NYダウは10471ドル(+65)、ナスダックは2190P(-0)。
東京市場は12月の日銀短観が発表され、大企業製造業のDIは-18と予想(-21)よりもよかったが、設備投資が-11.3%減と予(-10.8%)よりも悪く、相変わらず需給ギャップが大きいことを表しました。よって好悪の数字が相殺されて、株価には響かず。
今後の株価ですが、モデル波動どおりなら、図のようになります。現在は株価が75日線まで戻ったところなので、モデル波動の符号では(L)か(B)かのどちらかを振ることができます。ここでは(b?)としました。
最近の安値には(m)あるいは(A)としていますが、(A→b?)への上昇は力強いものがありました。6日連続の陽線で、高値が順上がりです。この上昇を見ると、先の安値9076円を当分は下回ることはなく、この後反落があっても25日線あるいは200日線の水準で(c?)を出すように思われます。
現在の25日線は9743円、200日線は9485円であるので、ざっといって9700円〜9500円までの下げはあり得ます。このあたりで(c?)となって、(b?)を上回ることになるのかどうか。これは来年の円相場ないし、どのような予算となるのかが大きな影響を及ぼしますが、もし(b?)を上抜き、小波動のピークが切り上がったとしても(h)の高値を上回ることはできないのではなかろうか。
(09.12.15) TOPIX 884(-0) 日経平均 10083円(-22) 20.0億株 (1兆1729億円)
NYダウは10501ドル(+29)、ナスダックは2212P(+21)。
東京市場は膠着状態。動かず。
昨日の12月の日銀短観では、企業の下期の想定円レートは91.16円でした。この想定は現状ではやや甘い。
12月の短観は11月初旬〜12月初旬を回答期限として企業からアンケートをとっていますが、この平均が91.16円であったわけです。図の(ロ)が91.16円の水準ですが、アンケート期間中に91.16円を超える円安になったことは一度もありません。
同様に9月の短観は8月初旬〜9月初旬がアンケートの期間ですが、このときの想定レートは94.08円(イの水準)でした。8月中旬に94.08円より円安になった日が1日だけありましたが、それ以降94.08円を超える円安になったことはありません。
9月以降の企業の想定レートは大ハズレにハズレています。大企業では営業計画を立てる際の前提として為替レートをまず想定しますが、これは個人がエイヤッとばかりに決めるのとは違います。シンクタンクや為替に詳しい専門家の意見を取り入れて決めるところが多い。それが大きく外れているのは、この円高を予想することはまったく難しかったということです。
下期(10月〜来年3月)の利益計画は当初は94.08円で立て、これが10月11月には予想外の円高となって利益を減らしました。11月からは91.16円の想定で予想利益の修正をしているはずですが、それも大いに狂っています。当初の計画した利益を上げるには最低でも92円台の水準になることが必要でしょうが、来年1月〜3月にそうなるのか。なかなか難しい。 円相場のグラフを掲げましたが、小波動のピーク・ボトムは切り下がっています。90.36円を上回らないと円安へ動き出したとは判断できません。
(09.12.16) TOPIX 898(+13) 日経平均 10177円(+93) 27.1億株 (1兆5354億円)
米国はFOMCを控えて動かず。やや弱い経済統計が出たので、NYダウは10452ドル(-49)、ナスダックは2201P(-11)。
バーゼル委員会が2012年に実施すると予定していた新自己資本規制の導入を延期するの報道があって、東京市場は寄り付きからメガバンクを中心に買い(戻し)が殺到。三井住友銀などは一時ストップ高買い気配となりました。
しかし金融関連株(銀行・証券・不動産)からほかの業種への広がりは限定的でした。銀行株の売りは、
バーゼル2の規制をクリアするために三菱UFJが巨額増資をする。
三菱UFJが増資をするならば、三井住友とみずほFもこれに追随するであろう。
よって株式市場の需給は悪化するだろう。
という悲観人気から出たものでした。 この関係は今日も壊れてはいません。すでに三菱UFJは公募価格を決定し、年内の払い込みを予定しています。バーゼルが延期となったからといって三井住友とみずほFが増資をしないわけはありません。増資をしなければ三菱UFJに遅れをとることになります。来春早々には三井住友とみずほFの巨大増資が発表されるのではなかろうか。
3日ほど前(12月11日)に、逆張りの条件表No .2「日経平均用'96」の使い方について少し述べました。それは
個別銘柄に応用されているユーザーが多いこと。
だが、売買マークが出たとしても、それは小波動のピーク・ボトムらしさの1ポイントでしかないこと。
売買マークは連続して出る傾向にあるので、売買マークが途切れた日から仕掛けるのがよいこと。
を言いました。個別銘柄の仕掛けにおいて、No.2「日経平均用'96」が売買マークを出している日は、少なくともピーク・ボトムらしさは1ポイントあるのであるから、気分でピークらしい・ボトムらしいと思って仕掛けるよりはましです。だがその優位性はたったの1ポイントでしかない。 売買マークがでたからといってすぐに仕掛けるのはアワてものです。売買マークが消えるのを待って仕掛けたほうがよいのではないか、というのが3日前に言ったことです。
売買マークが切れたのを見て仕掛けるなら、上図の8411「みずほF」はa,b,c,d,e,f の日が仕掛けるタイミングです。今日はメガバンクは先にのべたことから寄り付きから暴騰しました。ユーザーからメーールがきました。
11日のコラムにて、「日経平均用'96」の売買マークについては、先生が、昔からコラムにて、何度も述べられてきた事でした。 私は、「日経平均用'96」の買いマークが途切れる事が、予想ボタンで分かったので、いつものように、引け成りで、8411:みずほを、購入したのですが、毎回、信用倍率が10倍を超えている事が、少し気がかりでした。 (8411:みずほについて、売られすぎと思い、この条件表で、何度も売買を繰り返してきました。)
上図の昨日の(f)で売買マークが切れるだろうということを「売買予想」で予想されたのは、大引けの何分か前だったでしょう。このユーザーは「みずほF」をいつも注目しており、引け前にカナル24のグラフで「売買予想」をし、売買マークが途切れることを確認してから、その日の大引けで成り行きの買い注文を出されたわけです。
グラフからは「新自己資本規制の導入を延期する」の材料を知ることはできませんが、買いマークを出すほどに売り込まれていたために、昨日の終値(158円)で買ったものが一夜明けると始値(192円)へ+34円高となったわけです。
きちんと自分でルールを決めて、それを守るユーザーはいつかは勝利者になります。このユーザーは@銘柄を絞っている。A売買マークが途切れるのを毎日毎日注目している。これが利益の原因です。(銘柄を絞っていないと、売買マークが出ているか、今日は売買マークが途切れそうかをチェックすることはできない)
どうにもならないのが、ルールを持たずその日の気分(上ればまだ上ると思い、下がればもっと下がると思う)で投資態度を決める人です。「決める」といいましたが、実際には株価によって売買を「決めさせられている」のです。
こうなればああしよう(利食い)、ああなればこうしよう(損切り)という方針がないので、今日のわずか2〜3%の株価の動きをみて「損切りする」とか「ガマンして建て玉を維持する」とかを決定しています。これはシロートすぎます(投資歴が30年あろうと、真剣に売買について考えたことがない人はシロート(初心者)です)。投資(経済活動は全部同じだが)は、
こうなれば投資をしよう。
投資をした結果、こうなれば利食いをしよう。
時勢が適わなくて、ああいう逆の結果になれば損切りしよう。
という予定がなければなりません。
メールを頂戴したユーザーは、@日経平均用'96が連続して買いマークを出しており、A昨日、買いマークが途切れることが「売買予想」でわかったので、昨日の大引けで買った。という投資をしたのですが、これは大正解ではありません。「運」が80%あります。
小波動のボトムらしさにおいて2ポイントを占めるのは、@「9日順位相関が-80以下」、A「25日順位相関が-80以下」です。これは誰でもわかります。
そこで、条件表No.2「日経平均平均用」の条件表に、@Aの条件(順位相関が-80以下で買い・+80以上で売り)を追加してみると、図のようになります。売買マークが途切れた(a)で買い、(c)で買いが正解なのです。今回の(f)での買いはラッキーだったと思って下さい。(とはいってもちゃんと売買マークが途切れるのを確認されているので、何も考えていないユーザーよりも勝率は格段に高いはずです。この方針+そのほかのポイントを加算して判断して下さい)。 今日のメールには大変満足しました。
(09.12.17) TOPIX 896(-2) 日経平均 10163円(-13) 18.9億株 (1兆2191億円)
FOMCは、低金利政策は当分のあいだ維持するが、資金の大量供給は来年2月をめどにやめていく方針を発表。
昔の日本(2000年〜2006年)でいえば、日銀は(ゼロ金利+量的緩和)によって市中にタダ同然の資金を供給し、経済の立ち直りを金融面から支援しましたが、FOMCは、このうちの量的緩和を絞るようです。
おそらくこの判断はやや早過ぎるのではないかと思いますが、米国市場は、それについて判断がつきかねて小幅な動きとなりました。Yダウは10441ドル(-10)、ナスダックは2206P(+5)。
東京市場は、FOMCの発表によって、米国の金利が幾分は上昇する→ドル高(円安)になる、との読みで前場は高かったものの、後場には失速し小幅安。年内の相場はは頭づかえかやや下落ではなかろうか。
最近は、条件表No.2「日経平均用'96」を個別株に応用するユーザーが多いということを書いていますが、私はこれを勧めているわけではありません。
なんどもいいますが、条件表No.2が出す売買マークは「小波動のピーク・ボトムらしさのポイント」合計10ポイントのうちの1ポイントの役割を持つだけにしか過ぎません。
条件表No.2が売買マークを出したからといって、ほかの9ポイントを吟味することなく、盲目的に投資態度を決定するのは愚かです。
今日「売買マークが途切れるのを待って仕掛けるのであれば、なぜ、売買マークが途切れた日に売買マークを出さないのですか?」という質問がきました。この質問は間違っていることがおわかりでしょうか?
質問されたユーザーは、条件表No.2の売買マークだけで投資態度を決定したいと思っている。私は売買マークは10ポイントのうちの1つであると思っている。ユーザーはすべてを売買マークにゆだねたいと思い、売買マークが途切れた日に売買マークを出して欲しいと思われているのでしょう。だが売買マークが連続して出るからポイントが勘定できるのです。5ポイントになれば買い、ということにして話しを進めると、条件表No.2が売買マークを出した日は1ポイントです。このほかにポイント加点の候補としては、@新安値の、A陰線(売りの場合)、B陰線の順下がり、C25日騰落レシオが125以上、D25日投資マインド指数が85.0以上、といったことがあります。
これらを勘定して5ポイントになれば、5分5分の仕掛けができるのです。よって条件表No.2は、売買マークが途切れた日が重要なのではなく、マークを出している日が重要なわけです。
むろん条件表に手を入れれば、これまで連続して出ていた売買マークが途切れたときに(真の)売買マークを出すようにすることはできます。しかしそれではピーク・ボトムらしさのポイントとして使うことはできません。条件表No.2は、今は過熱している・冷えすぎているということを表現するのが本旨であり、売買のタイミングをゆだねるほどの「力」を持ってはいないのです(どんな条件表でも、これがあればどのような局面でもOKというものはない)。
ついでのことなので、条件表No.2だけを妄信してはならない。
総合的な判断ができるようになることが重要である。
ということについて述べます。
ひとつの条件表は、あらゆる局面においてこれを快刀乱麻、全部を解決できるものではありません(そいういう条件表があるという人は、よほどの知恵足らずか詐欺師かです)。条件表No.2の利用のしかたについて、先日来、@買いマークが途切れたことを確認して買う、A売りマークが途切れたことを確認して売るのがよい。といいましたが、これはピーク・ボトムらしさの10ポイントのうちの1ポイント(条件表No.2の売買マークは誰でもわかる)だけを利用するときの話です。このやりかたがベストではありません(どころか10段階の評価をすれば2か3くらいの程度の低い判断です)。
私がHPで、この12年間言ってきたことは、
中勢波動が上昇中(小波動のピーク・ボトムが切り上っている。または株価が75日線より上位にある)ときは「押し目買い」であり、
中勢波動が下降中(小波動のピーク・ボトムが切り下っている。または株価が75日線より下位にある)ときは「戻り売り」である。
というのが大前提です。これに逆らっては絶対に利益はでません。これを根幹にして、
押し目買いは、いくつかの注目すべき現象をチェックして、買いのポイントが5ポイントになれば買いのタイミングであり、
戻り売りは、いくつかの注目すべき現象をチェックして、売りのポイントが5ポイントになれば売りのタイミングである。
そういってきたのでした。条件表No.2だけを特別扱いにするとは、ひとことも言ってはいません。だがユーザーは都合のよいように解釈します。条件表No.2の売買マークが途切れたら仕掛ければよいのだと。だがそれは私がいいたい10のうちの1つでしかありません。10のうちの1を知ることは大切なことですが、1を知ったからといって10の局面に当てはめるのは間違いです。
一番上の図(A)の9984「ソフトバンク」の条件表No.2のグラフを見てください。(a,b,c)で条件表No.2は買いマークを出しています。 同時に75日線も見て下さい。(c,b.a)の買いマークは、全部株価が75日線より上位(あるいはその近辺)にあります。このようなときは「押し目買い」が基本であるので、条件表No.2が買いマークを出した日は買いのタイミングなのです。
ここにポイントの候補の2つ(@ 9日順位相関が+80以上、A 25日順位相関が+80以上)を加えると図(B)のようにすべての買いマークが消えてしまします。中勢波動が上昇トレンドにあるときには、(@ 9日順位相関が+80以上、A 25日順位相関が+80以上)は余計なチェックなのです。
右図(C)は、株価が下降トレンド(ピーク・ボトムが切り下がっている。株価が75日線よりも下位にある)ときの、条件表No.2の売買マークです。
(d,e,f,g,h)の売買マークが途切れたときに仕掛けるのが正解です。(中勢波動が下降しているのだから)より慎重に買いのタイミングを探すということです。
中勢波動が下降中のときは、単に買いマークが出た日を買いのタイミングとすることはできません。さらに慎重を期して、ポイントの候補の2つ(@ 9日順位相関が-80以下、A 25日順位相関が+80以下)を加えると、右図(D)の位置で買いマークがでます。
(h)の買いマークが外れた●の翌日に仕掛けると損失になりますが、(g)の買いマークが外れた●の翌日に仕掛けると大きな利益になります。
波動の局面によって、売買すべきポイントは変ります。これらを一切無視して、ひとつの条件表で売買を決定しようというのは、愚かな考えです。相場の環境は年々日々異なります。1つの条件表がすべてを解決してくれるはずないのです。頼りになるのは、自分の判断力です。判断力を磨かずして相場で利益を出し続けることはできないのです。
(09.12.18) TOPIX 893(-2) 日経平均 10142円(-21) 19.1億株 (1兆2603億円)
Yダウは10308ドル(-132)、ナスダックは2180P(-26)と反落する。金先物も-2.5%安となるなど、年度末に向けて、建て玉の手仕舞いがでているようです。
東京市場は、米国株安を受けて前場は安かったが、後場に入って日銀の金融政策決定会合で「物価が前年比で0%以下になることは許容しない」としたことから、一層の金融緩和策が打ち出されるのではないかの予想で反発。小幅安の水準まで戻る。
ただ欧米また上海株が上値を追えず、頭つかえになっているように、世界の経済情勢は特段の変化はなく、東京市場も頭打ちになっています。
中勢波動が上昇波動であるというためには、株価が継続して75日線の上位になければなりません。私は一応「株価が連続して5日以上75日線を超えていれば上昇波動になったらしいと判断し」、逆に「株価が連続して5日以上75日線を下回っていれば下降波動になったらしいと判断する」といった基準を決めています。
だが連続して5日間、75日線を上回っていたからといって、中勢波動が上昇に転じたと堅く決めつけるのは危険です。図の左側の(a)をピークとする小波動は75日線を連続して9日間上回っていましたが、その後大きく下落しました。9日連続して上回っても中勢波動は上昇波動になることはありませんでした。
最近の(b)では、75日線を2日連続して上回ったものの3日目に下回ったので、上昇波動になったとは認められない。だが(c)では、今日で連続して6日間、75日線を上回っています。
これをもって中勢波動は上昇に転じたと判断してよいのか。私にはまだ上昇波動になったとは判断できていません。右側のグラフは一目均衡表ですが、(a)は抵抗帯(緑色の影)の上限で上昇が止まりました。抵抗帯から判断すると(a)では、中勢波動は上昇波動にならなかったのです。同じように(b)も抵抗帯の上限で上昇が止まり、(c)でも抵抗帯の上限を上抜くことができていません。
まだ中勢波動が上昇波動になった兆候はないのです(中勢波動が上昇波動になったことは(a)のピークを上抜けば確定します)。
それでは、中勢波動が上昇波動になりそうか、なりそうでないのかは、一目均衡表の抵抗帯によって判断すればよではないか。と思われるかも知れません。
しかし最近の例では、一目均衡表のほうが判断しやすかっただけのことです。 右図はTOPIXのグラフです。左側の(a)は25日線で止まり、(b)は75日線で止まり、(c)も75日線で止まっています。
一方、一目均衡表では、(a)は抵抗帯の下限より少し低いところで止まり、(b)は抵抗帯の下限で止まり、(c)は抵抗帯の間にあります。(a)(b)は平均線・抵抗帯ともにだいたい一致していますが、(c)は平均線からは頭打ちであるように思われ、一目均衡表からはもう少し株価が高くなってもよいという判断になります。
どちらのグラフもいつも同じ結論を出すとは限りません。平均線が正しいこともあれば、一目均衡表の抵抗帯が正しいこともあります。だから「株価が、5日連続して75日線を上回ったから上昇波動に入った」とか「抵抗帯を突破したから上昇波動に入った」と判断するのはそう簡単ではありません。
条件表が出す売買マークはデジタルです。株価が75日線を5日連続して上回れば中勢波動は上昇波動に転換したと判断するし、株価が抵抗帯の上限線を上回れば、上昇波動に転換したと判断します。両方が同じ結論(上昇波動に転じた)を出したときは、大いに勇気を持って買い姿勢を取ればよいのですが、互いに違う結論を出しているときは、どちらが正しいのかを見届ける必要があります。 見届ける必要があるということは、設定した条件表の売買マークを鵜呑みにしてはいけないろいうことです。必ずグラフを見て買いマークが正しそうか、売りマークが正しそうかの判断をしなければならないということでもあります。
条件表が出す売買マークの多くは、この10年間ほどの株価の動きをターゲットにして、「こういう条件をつければ、だいたいが(10年間を通算して)まずまずの結果になるであろうというものです。10年間のうちには、まったく大ハズレする年もあるし大アタリする年もあります。それを通算しての成績なのです。成績は年によって大きくブレます。
毎年(コンスタントに)、利益を確保するためには、条件表の売買マークどおりの売買をしていてはなりません。売買マークの良否を判断して下さい。その判断力をつけるために、このHPを読んで下さい。投資における利益の源泉は「ユーザーの判断力」であるのです。判断(決定)のない投資家がよい結果を生み出すことはないと思っています。
(09.12.21) TOPIX 891(-2) 日経平均 10183円(+41) 15.6億株 (9835億円)
先週末のNYダウは10328ドル(+20)と小幅反発。ナスダックは2211P(+31)とそこそこの上げ。
東京市場は閑散。出来高は15.6億株と低調で、売買代金は1兆円にみたず。
よって日中の値幅は現物が上下32円幅、日経先物は30円幅と動きがなかった。
リアルタイムの日経先物の値段を見るたびに値が動いておらず、インターネットの接続が切断されているのではないかと、確かめたことがしばしばでした。
こういうエネルギーの乏しいときは、グラフを見ても新しい方向性はでるはずがなく、どうも年内の売買はあきらめた投資家が過半を占める感じです。
年内は売買したとしても「労多くして益少なし」のようなので、年内は、《Qエンジン24》Ver.2を使って「検証」し→工夫を加えて→来年はどのような条件表を使って売買すればよいのか?の指針を述べることにします。(明日より連載)
(09.12.22) TOPIX 903(+11) 日経平均 10378円(+194) 21.8億株 (1兆3599億円)
NYダウは10414ドル(+85)、ナスダックは2237P(+25)と上昇。特にナスダックが新高値となったのは明るい。
米国の長期金利が3.68%+0.14)と急上昇したため、円レートは91円台へと戻し、一時の84円台からすれば夢のような円レートになりました。東京市場は市場参加者が少ない中、先物主導で上昇し、日経平均は10300円台まで戻りましたが、その中身は薄い。
今日の出来高は21.8億株であったけれど、三菱UFJの増資にからむ4.8億株の出来高が水増しされたためです。日経先物の売買枚数は機能が25000枚という驚くべき薄商いでしたが、今日も43000枚と12月に入ってから4番目に小さい出来高でした。
株価だけはハデに上昇しましたが、この上昇は到底本物であるとは思えません。多くの投資家が建て玉を整理して、宴会を終わり(年内の売買を止める)来年に備えるという中で、まだ宴会をやろうというシツコイ投資家が作った相場でしょう。日経平均の値動きはいかにも強そうだが、その内容は空虚です。
@「日経平均用'96」について (後にまとめて「講座」として掲載します。)
(09.12.24) TOPIX 913(+10) 日経平均 10536円(+158) 19.3億株 (1兆40429億円)
東京市場が休場の間のNYダウは10464ドル(+50)→10466ドル(+1)と小幅上昇。ナスダックは勢いよく上昇。2252P(+15)→2269P(+16)。
ナスダックはこの1か月は2200Pで頭を抑えられていましたが、ここへ来て「窓空け陽線」→「3連続陽線」→「4連続陽線」と連日で強い足を出して新高値を更新中です。
今夜は短縮立会い、明日は休場(3連休)となるので、この上昇には水が入るかと思いますが、来週には9日順位相関・25日順位相関がともに+80以上になるので、上昇力に陰りがでてくるのではないか。
年内は低調な商いが続くであろうと思っていましたが、昨日・今日は日経平均は急上昇となりました。特にこの3日間の日経先物の出来高は2.5万枚→4.3万枚→4.4万枚と薄商いです。5万枚以下の日は、@日経先物は下落するか、A日中の値幅が小さい、ことが多いのですが、この2日は薄商いで上昇するという珍しい現象になっています。
一部の思惑筋による株価買いによるものと思われますが、そう長くは続かないのではないか。日経平均の小波動のピークらしさは、@新高値、A9日順位相関が+80以上、B25日順位相関が+80以上、C条件表No.2が売りマークを出した。で、4ポイントになっています。
明日か来週初めに「新高値の陰線」になれば、ピークらしさは5分5分になるので、ここから株価の上昇に追随することはできません。むしろいつ売ればよいか(ピークがでるか)を注目しておくところです。
A「日経平均用'96」の検証のしかた(後にまとめて「講座」として掲載します。)
(09.12.25) TOPIX 909(-4) 日経平均 10494円(-42) 12.4億株 ( 8179億円)
短縮立会いのNYダウは10520ドル(+53)、ナスダックは2285P(+16)。
ナスダックは「窓空け陽線」→「3連続陽線」→「4連続陽線」→「5連続陽線」と力強い上昇が続いています。ただ9日順位相関が+78.31となっったので、来週にはすでに+80を超えている25日順位相関(+86.9)ともども+80以上になるので、高値警戒感がでるものと思われます。
この半年をみても9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になった局面では、その後は反落しています。
反落の始まりは(a)が「順下がりの陰線」で、(b)が「新高値の陰線」→翌日「順下がりの陰線」でした。来週からはこの2つの足がでるかどうかを注目。
東京市場は海外がクリスマス休暇なので超閑散となる。出来高・売買代金ともに通常の50〜60%の水準とあっては、グラフを見てもその判断の信頼度は半分程度でしょう。
TOPIXは今日、@新高値の、A陰線になり、これにB9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D条件表No.2が売りマークを出した、ことから小波動のピークらしさのポイントは5ポイントになりました。
ただし超薄商のもとでの「新高値の陰線」であるので、これを2ポイントとするにはやや逡巡します。まあ1.5ポイントでしょう。よってトータルでは4.5ポイントが妥当であり、まだピークらしさの確率は5分5分にはなっていないでしょう。
B「日経平均用'96」の成績を調べる
C安定した条件表とは (後にまとめて「講座」として掲載します。)
(09.12.28) TOPIX 914(+5) 日経平均 10634円(+139) 14.5億株 ( 9489億円)
海外は休場。 東京市場は海外が休場のため今日も出来高は薄い。売買代金は連日の1兆円割れ。先物市場も5日連続エネルギー不足である(と私は思っている)5万枚に達することができません。
ところが日経平均は値を上げて、今日は一時終値ベースの高値10639円を上抜くまで上昇(今日の終値は10634円なので終値ベースでの新高値更新とはならなかったが)。 まことに不思議な現象が起きています。
右図は日経平均の「OBV線」です。OBV線とは、@株価が前日より上昇したときはその日の出来高をプラスし、A株価が前日より下落したときはその日の出来高をマイナスして、この出来高の積み上がり方を見るチャートです。
出来高を伴って株価が上昇したときOBV線は上昇します。株価が下落したときはその出来高分だけOBV線は下落します。
株価が上昇しているときは、OBVも普通なら上昇します。図の(a→b)(c→d)(e→f)(g→h)がそれです。
株価が下落しているときは、OBVも普通なら下落します。図の(b→c)(d→e)(f→g)がそれです。 ただし(d→e)(f→g)の下落はそうはっきりしていない)
必ずしも株価の方向とOBVの方向がトレンドとして一致するわけではないが、図の
株価(a→b)とOBVの(a→b)は同じ方向であるし、
株価(b→c)とOBVの(b→c)は同じ方向でです。
株価(c→d)とOBVの(c→d)は同じ方向であるし、
株価(d→e)とOBVの(d→e)はそうはっきりしていないが、OBVの(e)はOBVの(d)以来で最も小さい値なので(d→e)へOBVが下落していることはわかります。
同様に(e→f)(f→g)(g→h)は株価の動きとOBVの動きは一致しています。
この関連が壊れているのが(h→i)です。株価は(h→i)へと上昇しているのに、OBVは(h→i)へと逆に下落しています。これが「不思議な現象」です。
年末年始の商いが薄いところに一部の日経先物の大口投資家が商いの薄いのをよいことに(誰もこの年末に新たな建て玉をしたくないので、市場に参加していない)、すき放題をやっているろいう印象です。
この日経平均の上昇は素直に受け止めることはできません。
これは昨年の年末もそうでした。大納会にかけて株価は続伸しましたが10億株の出来高を割る日が続きました。
来年を期待しての買いものが入ったと判断するよりも、年末特有の閑散な市場に一部の投資家が参入し、好き放題をしたのが昨年末の相場でした。
今年も同じことが起きているのではなかろうか。昨年は新春3日ほどは高かったもののその後は大きな下落となりました。
(ニ)ですでに9日順位相関と25日順位相関が、+80以上になっていて、「過熱」を表現していました。熱しすぎれば冷却するのが物事のの道理です。昨年は1月〜3月初旬にかけて、株価は大きく下げました。今年(来年)も似たようなことが起きるのではないか。
D「日経平均用'96」は個別株に応用できないか?
E日経225銘柄の検証のしかた
F条件表No.2を日経225銘柄に応用したときの成績を調べる
(後にまとめて「講座」として掲載します。)
(09.12.29) TOPIX 915(+1) 日経平均 10638円(+3) 15.7億株 (1兆 544億円)
米国はクリスマス商戦の売上げ高が前年比+3.6%だったそうだとかで、小幅上昇。ただ今年は統計をとる売上げ日数が前年よりも1日多いそうで、これを調整すれば%程度とか。物価上昇率を考慮すればほとんど伸びていません。米国の消費需要は高まっていません。
東京市場はさすがに高値警戒感が出て小動きとなったが、それでも休日(あるいは深夜に)に道路が空いているのをよいことにバリバリと爆音をあげて大型バイクをスピード違反をして乗り回す輩(やから)のような投資家が株式相場に参入しています。
今日の日経先物の3分足のグラフを掲げます。出来高に注目して下さい。通常、立会い時間を3分ごとに区切ると、寄り付きの3分間の出来高が最も多いのです。それは昨日の15:10の大引けから今日の寄り付き(9:00)までの間に、世界ではいろいろなことが起きています。NY市場の動きもあるし、為替の動きもあるし、株式市場に影響を与えるニュースが出ています。昨日の状況と今朝の状況のギャップを埋めるために、9:00の寄り付きには、1日で最も大きな売買が成立します。
ところが、上図を見るとこの2日はそうではありません。今日の寄り付きからの3分間の出来高(a)よりも約30分遅い(a')の出来高のほうが多くなっています。いうまでもなく「誰かが日経先物を上昇させようとして大量の買い注文を出した」ためです。 日経先物はこの大量買いによって、急上昇しましたが、売り物に押されて「もとのモクアミ」に戻りました。買いの仕掛けは失敗しました。よって(a')の足は上ヒゲが長い異様な足となっています。その後は小動きになって今日の立会いを終りました。
日経平均を上げたいと思う投資家は昨日も同じことをしています。図の(b)は昨日の寄り付き3分間の出来高ですが、今日と同じように(b')9:30ころに大量の買い注文を出し、株価を急騰させました。昨日は成功したけれども、今日は失敗したわけです。
右図はその前の2日間のグラフです。2日前の出来高(c)は寄り付き3分間で最高になっており、3日前の出来高(d)も寄り付き3分間で最高になっています。
通常は、日経先物においては寄り付きで最大の出来高になります。この2日間はこの常道を踏み外しているので、昨日・今日の株価の動きは参考にはなりません。
G同じ日に売買マークがでたときは、1銘柄に絞って仕掛けた成績
Hトレンドによって売買マークの採否を決める (後にまとめて「講座」として掲載します。)
(09.12.30) TOPIX 907(-8) 日経平均 10546円(-91) 17.0億株 ( 9291億円)
米国は小動き。NYダウは10545ドル(-1)、ナスダックは228P(-2)。
東京市場は大納会。昨日の続きで高く寄ったものの、92円台への円安にもかかわらず下げる。特に大引け前30分は急調子で下げた。
これによって日経平均(TOPIXも)は、@新高値の、A陰線、B9日順位相関が+80以上、C25日順位相関が+80以上、D条件表No.2が売りマークを出している、ことから小波動のピークらしさは5ポイントになりました。
また《デンドラ24》の上値メドは下から3つをクリアしているので、これを加算すれば6ポイントになります。
今日の下げは年末の手仕舞い売りという特殊な要因かも知れないし、売買代金が1兆円に満たない中での下げなので「新高値の陰線」は少し割り引かねばならないかとも思いますが、5〜6ポイントであることは確かです。今日から売りに分が出てきました。 もし今日が小波動のピークであるとするならば、来年は次図の(a2→d→e→A2)の動きになるのではなかろうか(中勢モデル波動)。
今年の中勢波動は次のようになりました。
(a1ないしa1'→A1)が中勢第1段の上昇波動。(75日線より下方にあったa1'からスタートして→75日線を上回り→A1まで上昇した)
(A1→a2)がその反動の中勢下降波動。(75日線より上方にあったA1から→75日線を下回り→a2まで上昇した)
現在は(a2→今後現れるあろうA2)の中勢上昇波動の途中にあると思われます。(75線より下方にあったa2'からスタートして→75日線を上回り→現在は(d)まで上昇している)
すでに先の小波動のピーク10397円を上回っているので、小波動のピークの切り上がりは確定していますが、ボトムの切り上がりがまだ確定していません。小波動のピーク・ボトムの位置関係は「P型」と「Q型」がありますが、今回は「Q型」です。
よって図のように一度下落して小波動のボトム(e)を出せば、(e)が決まった段階で、中勢波動は上昇波動になったことが確定します。(e)の水準はモデル波動からすれば75日線近辺ですから、10000円より少し高い水準が次の下げのメドです。
I「個別株用(押し・戻り)」の条件表を設定する
J個別株の押し目買い・戻り売りの成績
K個別株の押し目買い・戻り売りの方針は安定した成績を出すか?(9日後決済)
(後にまとめて「講座」として掲載します。)
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