TOPIXをどう見たか・判断したか (2011年11月)

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(11.11.1) TOPIX 754(-9)  日経平均 8835円(-152) 14.6億株 (1兆 561億円)

米国はMFグローバルが破綻したとこかで、再びEUの金融不安が出て下落する。 NYダウは11955ドル(-276)、ナスダックは2684P(-52)。

9月16日と10月17日に、ナスダックは右のようなコースを辿るのではないかといいました。

ところが図の(C)は(A)水準より低くなったので(A→B→C)となる想定は崩れましたが、この日の上昇幅は大きく、ついで3陽連になったので一応(A?)としました。その後株価は75日線を上回り、現在は(D)近辺に来ています。

はたして一昨日のザラバ高値2753Pが(D)点のピークとなるのか、ここ何日かで2753P以上のピークをつけるのかは不明ですが、その後はいったん反落することは必定です。

それが(E)点になります。(E)点は基本は75日線水準で止まるのですが、もし今回の(D)点が図の2753Pの日であるなら、@株価が75日線をそんなに上回っていないこと、A200日線を2日しか上回ってないことから、75日線で止まらずにもう少し下落するのではないかと思われます。

75日線水準は2575Pです。これを少し割込んだとしても2550Pくらいが(E)点になるのではなかろうか。このあたりが買い場であろうと思います。

日経平均は10月17日に図のようなコースとなるのではないかといいました。つまり(A)から75日線の(B)で上昇するが、そこから反落して(C)になる。(C)が2番底となって、次の上昇では75日線を上回って(D)点を取る。

昨日・一昨日がまさに(B)点で、75日線で上昇は一杯となりました。昨日は政府が円売り介入をしたというインパクトがあったのに、75日線を上抜くことができませんでした。しばらくは(C)に向かって下落すると思わねばなりません。

では(C)はどの水準で止まるのかです。(A)よりも高く、(B)よりも安いことは確かですが、(A)に限りなく近い水準まで下落するかもしれません。一応は25日線の8750円をメドにし、8700円くらいで(C)がでるのではないかと思いますが、それは今夜の米国ISM製造業景況指数、明日のFOMCで悪い材料がでないことが前提です。

[ 7 ] 買い・売りの成績がよいものを併合する


(11.11.2) TOPIX 738(-15)  日経平均 8640円(-195) 17.6億株 (1兆13751億円)

ギリシャ首相が、先般EUがようやく合意した欧州債務問題の包括的対策を、国民投票にかけると発言。

一家が借金だらけで生活が困窮しているので、親戚・縁者はては近所の人が寄り合って、グズるものを説得した結果、@借金を50%棒引きする、A借金を返済する限りは借金の借り換えは認めよう、Bだから身の丈にあった生活に改め、借金を減らしていこう。

そう決めたはずなのに昨日になって、家族が生活を切り詰めるのは嫌だといっているから、家族会議をしてこの合意を受け入れるかどうかを決めたい。というのだから世界は唖然としました。

ギリシャは置かれた立場をまったく理解していない。このような国に世界は振り回されているのか。ユーロ圏17か国はサジを投げてしまうのではないか。昨日のドイツDAXは-6%の下落となり、合意以前の株価水準に戻りました。

米国も欧州株安を受けて急落。発表された10月のISM製造業景況指数は50.8で、特にかったとはいえませんが、米国の景気は7-9月期のGDPが+2.5%であったように、ゆるやかながら景気は回復しています。このため欧州ほどには株価は下落しませんでした。

ナスダックは昨日の下落によって、小波動のピーク2753Pを表示しました。小波動は下降波動になりましたが、当面の下値は昨日いったように2600〜2550Pだと思っています。

日経平均も小波動のピーク9152円を表示したので、目下のところは小波動は下降波動に転じました。この下げのメドは昨日、8750円〜8700円ではないかといいましたが、ギリシャがEUの合意をギリシャ国民に判断させるという常軌を逸した政治方針を取るようなので、あと100円〜150円くらい引き下げて8600円〜8550円を下値メドとしなければならないだろうと思います。

[ 8 ] 逆張りチャートにトレンド判定を合わせる

(11.11.4) TOPIX 752(+13)  日経平均 8801円(+160) 16.7億株 (1兆1531億円)

日本の株式市場が文化の日(明治天皇の誕生日)を祝って休場となっているあいだに、EU情勢はまたまた変化しました。ギリシャはEUの包括的救済策を国民票にかけず、ギリシャ首相は退陣するようです。

このため米国市場は反発し、NYダウは12044ドル(+208)、ナスダックは2697P(+57)となって、両指数ともに200日線を上回る。

FOMCはこれまでの金融政策を維持するが、いざとなれば次の金融政策手段を準備していると発表し、FRBは2011年のGDPを+1.6%〜+1.7%へ、2012年も従来の+3.3%〜+3.7%を+2.5%〜+2.9%へと下方修正しました。

ISM非製造業景況指数は前月より0.1ポイント悪化して52.9。 米国経済は、7〜9月期GDPが+2.5%となったように、景気後退の懸念はなくなったようですが、景気回復の足取りは重い。したがって業績相場になることはなく、金融緩和を期待しての金融相場によって株価が上るしかありません。

そうなると端的に業績(景気)を表わしている200日線を株価が大きく上回ることは難しい。グラフの(D)で、当面の株価の戻りは一杯になったのではないかと思っていますが、(D)から時間をかけて75日線まで下げれば(E)点となります。そこからは、(D)を上回る上昇が期待できないでもありません。ただし(D)を大きく上回ることはないと思っています。

日経平均は、3日の休場の間に米国株が2日連続して上昇したため、これに追いつくべく高く始まる。その後は小幅上昇して陽線で終わりましたが、図の(b)から今日の(c)までの下落のしかたは、図の(p→p'→q)の下落局面に似ています。

25日線まで戻った(p)からの下落は、2日連続で下窓を空けて急落し、(p')で1日だけ陽線になったものの、そこから(q)まで下落したのでした。つまり(p')は下落の中間点であったわけで、陽線が出たからといって(p')の翌日に買うとエライ目にあったはずです。

今日の陽線は(p')の陽線と同じではないか。この後もう少し株価は下落して、昨日いった8600円から8550円くらいまで下落すれば、買いが有利になるのかと思っています。

[ 9 ] 条件表のダウンロード

これで株式講座No.14「トレンド判定と逆張りの売買について」を終わります。


(11.11.8) TOPIX 738(-12)  日経平均 8655円(-111) 18.4億株 (1兆 124億円)

米国は欧州問題をやや楽観して上昇する。ミクロ経済(企業業績)はよいのですが、マクロ経済は足踏み状態であるので、200日線水準をなかなか上回るほどのエネルギーはありません。

NYダウは12068ドル(+85)、ナスダックは2695P(+9)。

東京市場は、米国株高に引っ張られて少しは上昇するはずでしたが、オリンパスの粉飾決算まがいの損失先延ばしが発覚しました。意味のない巨額の企業買収と非常識な巨額の手数料支払いがなぜ行われたのかがようやくわかりました。オリンパスはS安の734円(-300)。

それにしてもバブル期の企業の財テクの失敗がここまで引きずられてきていたとは驚きです。この損失先送りは野村も関与していたのではないかと連想が働き、野村も245円(-43)と暴落する。 日本株は、@大震災、AEU危機による円高、Bタイの水害、C日本企業のガバナンスへの不信、と今年はよいところがありません。

先物講座No.10 日経先物寄引売買のためのツールキット(2009)で、ツールキット(2008)のNo.3とツールキット(2009)のNo.16を併用するとよいと述べています。

しかし条件表No.3は5グループが設定されており、No.16にも5グループが設定されています。これを併合すると10グループになります。《カナル24》Ver.3では、No.3とNo.16を1本の条件表にまとめることは不可能でした。

Ver.4では20グループまで設定できるので、早速No.3とNo.16を1本の条件表にまとめてみました。右図は1本にまとめたNo.21によるグラフです。10グループの条件が設定されているので、最大で10種類の売買マークが出る可能性があります。

No.3+No.16によって、売買マークが出るチャンスは多くなったはずですが、最近の1か月間は売買マークは出ていません。これはNo.21に限らず、ツールキット(2008)(2009)のどの条件表も、この1か月はほとんど売買マークを出していないのです。 つまり今の相場は過去11〜12年の統計に現れてこなかったことが起きているのです。こういう動きのときは、売り・買いを決定することはできないと、過去の統計はいっているのです。売買マークが出ないのは、条件表が悪いからではありません。売買マークを出さないこと自体が有力な情報(売買するな)なのです。

売買マークがなかなかでないからといって、無理やりにトレードするのは間違いです。過去の統計で有意であるとされていない今の相場を、人間のカンでうまく波乗りできるほど、現実は甘くありません。根拠がないのにトレードすることは間違いです。

2011年のツールキット(2008)(2009)の成績を次図に掲げます。赤色線までの(F6-1)〜(F-8)はツールキット(2008)の成績です(手数料は往復1.05円)。8本の条件表はすべて利益が出ています。(No.2の累計利益は2.2円なので、ほぼトントンだが)

No.5「PF最大」は597.9円の利益を出しています。日経先物ラージを1枚トレードしたときは、59.79 万円の利益、ミニを1枚トレードしたときは5.979万円の利益です。)

ミニを1枚1年間売買して5.9万円の利益ですが、証拠金は1枚当たり4〜6万円です。つまり、年率にすれば100%の利益となっています。もっと慎重にして15万円を用意して売買するならば、15万円で5.9万円の利益がでているのだから、年率にして約40%の利益が出ています。




赤色線から青色線の間の(F6-11)〜(F6-20)はツールキット(2009)の成績です。最もよいのはNo.16の860.2円です。ミニを1枚トレードしたとき、証拠金4〜6万円に対して8.60万円の利益が出ています。慎重に15万円の証拠金を用意してトレードしたときは、15万円の資金→8.60万円の利益となり、年率にして57%の利益率になります。

おそらく2011年の株式投資は大きなマイナスになっただろうと思いますが、「日経先物寄引売買]」のツールキット(2008)も(2009)も着実に利益を出しています。このトレードはユーザーが判断する余地はありません。過去の統計に殉じるかどうかです。統計を無視してカンだけで利益がでる時代は終わっています。


(11.11.9) TOPIX 749(+11)  日経平均 8755円(+99) 18.0億株 (1兆 864億円)

伊国首相は財政安定法案が可決されたならば辞任すると発表し、イタリアのソブリンリスクが一時後退。これを受けて NYダウは12170ドル(+101)、ナスダックは2727P(+32)と上昇する。

ただし上昇の力強さはなく、両指数ともに新高値は更新できず。

欧州の財務危機を回避するとは、各国が緊縮財政をとるということであり、景気をよくするための財政出動は望めません。

実際のところ米国はオバマ大統領がぶち上げた雇用拡大の法案はまだ審議されずにいます。財政出動ができないのは今後の経済にとってマイナスです。

残るは金融政策ですが、すでに米国はゼロ金利になり、量的緩和の段階に移っていますが、量的緩和は経済の下支えをする以上の効果はありません。 財政出動もできず、金融政策は現状を維持できるかどうかという程度のものなので、当分は世界経済が活況になることはないようです。そうであれば、いますぐ株式を保有するという必然性はありません。世界経済の拡大の兆候がでるまでは、積極的には株式を買うことはできないというのが、世界の投資家の思いでしょう。

日経平均は、米国株高を受けて高くなる。いちおう小波動のピーク・ボトムは機械的に表示されていますが、ここ2か月の小波動は、@期間が短期であり、A値幅が小さい。という特徴があります。

しかしボトムの日に買って→ピークの日に売る。ピークの日に売って→ボトムの日に買い戻す。ということができれば、利益がでる筈ですが、投資家は神様ではありません。今日が小波動のピーク、ボトムと判断できる人はいません。

どこかで言ったかと思いますが、1つの小波動で、ボトム→ピークの値幅が100円あったとしたら、このうちの半分の50円を取れる人は1%もいないでしょう。まあ野球のイチローのレベルです。1/3の33円を取れる人は10%くらいはあるかも知れない。それでも各チームの3番打者・4番打者のレベルです。

値幅の1/5の20%が取れれば立派なレギュラーです。500円で買った株が600円に上昇した(+100円上昇)が、自分は20円しか取れなかったと嘆くことはありません。いつもいつも値幅の20%を取っている投資家はスゴイのです。

値幅の20%くらいは簡単に取れる、と思っているならばそれはちょっと違います。1回は値幅の20%を取ったが、2回目には5%&しか取れなかった場合は、平均して12.5%しか取ったことになりません。ましてや2回目はトントンで逃げたとするなら、+10%しか取れていないのです。

値幅の20%を取るには、@5回に1回は値幅の50%を取り、A1回は-10%の損失を出し、B残りの3回がともに+20$の利益を出さねばなりません。@〜Bの合計で+100%になり、1回あたり+20%となります。小波動の値幅の20%を取ろうとしても、そう簡単なことではありません。

5回の投資を例にすれば、値幅の20%を取ろうとするときは、小波動の値幅の、@+50%、A+20%、B+20%、C+20%、D-10%、を取らねばなりませんでした。1度-10%の損失を出せば、ABCで所与の+20%を3回取る必要があります。全体では5回の投資をして、4勝1敗でようやくレギュラーになれるわけです。

1敗のマイナスはのちのちの成績を左右します。従って今日はチャート上から売買をする日ではないとわかっているのにトレードするのはおかしい。トレードするのは自身が「こうなれば仕掛けよう」というタイミングになったときです。毎日自分のカンで売買を決定しているのは、5回のトレードでD-10%というわずかの損失(これが全体の利益を左右する)を発生させることによって自身の成績を低下させていることをわかってください。カンに頼る投資はそうは当たらないし、長い目で見れば遠回りをしているのです。


(11.11.8) TOPIX 738(-12)  日経平均 8655円(-111) 18.4億株 (1兆 124億円)

米国は欧州問題をやや楽観して上昇する。ミクロ経済(企業業績)はよいのですが、マクロ経済は足踏み状態であるので、200日線水準をなかなか上回るほどのエネルギーはありません。

NYダウは12068ドル(+85)、ナスダックは2695P(+9)。

東京市場は、米国株高に引っ張られて少しは上昇するはずでしたが、オリンパスの粉飾決算まがいの損失先延ばしが発覚しました。意味のない巨額の企業買収と非常識な巨額の手数料支払いがなぜ行われたのかがようやくわかりました。オリンパスはS安の734円(-300)。

それにしてもバブル期の企業の財テクの失敗がここまで引きずられてきていたとは驚きです。この損失先送りは野村も関与していたのではないかと連想が働き、野村も245円(-43)と暴落する。 日本株は、@大震災、AEU危機による円高、Bタイの水害、C日本企業のガバナンスへの不信、と今年はよいところがありません。

先物講座No.10 日経先物寄引売買のためのツールキット(2009)で、ツールキット(2008)のNo.3とツールキット(2009)のNo.16を併用するとよいと述べています。

しかし条件表No.3は5グループが設定されており、No.16にも5グループが設定されています。これを併合すると10グループになります。《カナル24》Ver.3では、No.3とNo.16を1本の条件表にまとめることは不可能でした。

Ver.4では20グループまで設定できるので、早速No.3とNo.16を1本の条件表にまとめてみました。右図は1本にまとめたNo.21によるグラフです。10グループの条件が設定されているので、最大で10種類の売買マークが出る可能性があります。

No.3+No.16によって、売買マークが出るチャンスは多くなったはずですが、最近の1か月間は売買マークは出ていません。これはNo.21に限らず、ツールキット(2008)(2009)のどの条件表も、この1か月はほとんど売買マークを出していないのです。 つまり今の相場は過去11〜12年の統計に現れてこなかったことが起きているのです。こういう動きのときは、売り・買いを決定することはできないと、過去の統計はいっているのです。売買マークが出ないのは、条件表が悪いからではありません。売買マークを出さないこと自体が有力な情報(売買するな)なのです。

売買マークがなかなかでないからといって、無理やりにトレードするのは間違いです。過去の統計で有意であるとされていない今の相場を、人間のカンでうまく波乗りできるほど、現実は甘くありません。根拠がないのにトレードすることは間違いです。

2011年のツールキット(2008)(2009)の成績を次図に掲げます。赤色線までの(F6-1)〜(F-8)はツールキット(2008)の成績です(手数料は往復1.05円)。8本の条件表はすべて利益が出ています。(No.2の累計利益は2.2円なので、ほぼトントンだが)

No.5「PF最大」は597.9円の利益を出しています。日経先物ラージを1枚トレードしたときは、59.79 万円の利益、ミニを1枚トレードしたときは5.979万円の利益です。)

ミニを1枚1年間売買して5.9万円の利益ですが、証拠金は1枚当たり4〜6万円です。つまり、年率にすれば100%の利益となっています。もっと慎重にして15万円を用意して売買するならば、15万円で5.9万円の利益がでているのだから、年率にして約40%の利益が出ています。




赤色線から青色線の間の(F6-11)〜(F6-20)はツールキット(2009)の成績です。最もよいのはNo.16の860.2円です。ミニを1枚トレードしたとき、証拠金4〜6万円に対して8.60万円の利益が出ています。慎重に15万円の証拠金を用意してトレードしたときは、15万円の資金→8.60万円の利益となり、年率にして57%の利益率になります。

おそらく2011年の株式投資は大きなマイナスになっただろうと思いますが、「日経先物寄引売買]」のツールキット(2008)も(2009)も着実に利益を出しています。このトレードはユーザーが判断する余地はありません。過去の統計に殉じるかどうかです。統計を無視してカンだけで利益がでる時代は終わっています。


(11.11.9) TOPIX 749(+11)  日経平均 8755円(+99) 18.0億株 (1兆 864億円)

伊国首相は財政安定法案が可決されたならば辞任すると発表し、イタリアのソブリンリスクが一時後退。これを受けて NYダウは12170ドル(+101)、ナスダックは2727P(+32)と上昇する。

ただし上昇の力強さはなく、両指数ともに新高値は更新できず。

欧州の財務危機を回避するとは、各国が緊縮財政をとるということであり、景気をよくするための財政出動は望めません。

実際のところ米国はオバマ大統領がぶち上げた雇用拡大の法案はまだ審議されずにいます。財政出動ができないのは今後の経済にとってマイナスです。

残るは金融政策ですが、すでに米国はゼロ金利になり、量的緩和の段階に移っています。量的緩和は経済の下支えをする以上の効果はありません。 財政出動もできず、金融政策は現状を維持できるかどうかという程度のものなので、当分は世界経済が活況になることはないようです。そうであれば、いますぐ株式を保有するという必然性はありません。世界経済の拡大の兆候がでるまでは、積極的には株式を買うことはできないというのが、世界の投資家の思いでしょう。


日経平均は、米国株高を受けて高くなる。小波動のピーク・ボトムはいちおう機械的に表示されていますが、ここ2か月の小波動は、@期間が短期であり、A値幅が小さい。という特徴があります。

もしボトムの日に買って→ピークの日に売る。ピークの日に売って→ボトムの日に買い戻す。ということができれば利益がでます。しかし投資家は神様ではありません。今日が小波動のピーク、ボトムであると判断できる人はいません。

どこかで言ったかと思いますが、1つの小波動で、ボトム→ピークの値幅が100円あったとしたら、このうちの半分の50円を取れる人は1%もいないでしょう。まあ野球のイチローのレベルです。1/3の33円を取れる人は10%くらいはあるかも知れない。それでも各チームの3番打者・4番打者のレベルです。

値幅の1/5の20%が取れれば立派なレギュラーです。500円で買った株が600円に上昇した(+100円上昇)が、自分は20円しか取れなかったと嘆くことはありません。いつもいつも値幅の20%を取っている投資家はスゴイのです。

値幅の20%くらいは簡単に取れると思っているならばそれはちょっと違います。1回は値幅の20%を取ったが、2回目には5%&しか取れなかった場合は、平均して12.5%しか取ったことになりません。ましてや2回目はトントンで逃げたとするなら、値幅の10%しか取れていないのです。

平均して値幅の20%を取るには、例えば5回のトレードをしたとき、@1回は-10%の損失を出したとすると、A残り4回のうち3回で利幅の+20%を取り、B1回は値幅の+50%を取らなければなりません。こうやってはじめて@〜Bの合計で+100%になり、1回あたり+20%となります。

1度-10%の損失を出すと、これを穴埋めするために値幅の50%を取る必要がでてくるわけです。平均して小波動の値幅の20%を取ろうとしても、そう簡単なことではありません。 1敗のマイナスはのちのちの成績を左右します。安易な仕掛けはすべきではありません。仕掛けるのは、自身が「こうなれば仕掛けよう」というタイミングになったときです。


(11.11.10) TOPIX 730(-19)  日経平均 8500円(-254) 19.6億株 (1兆1888億円)

イタリアの10年物国債利回りは、前日の6%後半の水準から、危険水域といわれてきた7.0%を一気に突き破り、7.5%へと急上昇しました。1日で国債利回りが0.7〜0.8%も動くことはまずありえないことですが、それが起きた。

米国株は急落し、NYダウは11780ドル(-389.-3.19%)、ナスダックは2621P(-105。-3.88%)。米国株はこのところ200日線水準まで戻ってはいたが、戻り一杯という様子でもあったので、ショックによる下げは大きくなりました。

イタリア国債の利回りが急上昇したきっかけは欧州の証券決済機関であるLCHクリアネットがイタリア国債の取引に必要な証拠金を引き上げたことだそうです。

証拠金が引き上げられると、当然に必要な証拠金の範囲内でしか建て玉はできません。証拠金が不足する分の建て玉を一気に縮小したために、異常な金利上昇(国債価格が暴落)となったようです。 したがって昨日のイタリア国債の暴落が今後も続くとは思われませんが、ギリシャと違ってイタリア経済は大きい。大きいだけに政府が抱える債務を減らすことはなかなか難しい。イタリア問題も大きな火種となりました。


東京市場は米国株安を受けて大幅下落する。

かねてよりこの小波動の下値のメドは8600円〜8550円くらいではないかと思っていましたが、今日のザラバ安値は8500円となりました。株価水準としてはだいたいよい水準(思った以上に安くなったが)になりました。

この後は小波動のボトムらしさが5分になるかどうかです。今日のポイントは@真安値、A9日順位相関が-80以下、B条件表No.2が買いマークを出した、の3ポイントです。たったの3ポイントですが、3ポイントになるのは久しぶりのことです。

(a)で6ポイントとなって4〜5日は株価は上昇しましたが、たいした反発ではありませんでした。次に(b)で5ポイントになり、そこそこの反発がありました。今日はまだ3ポイントでしかありませんが、買いのポイントが3ポイント以上になったのは8月以来のことです。

9月から10月にかけての小波動の動きは時間が短く、値幅も小さいというハッキリしない相場つきでしたが、ようやくにして小波動のボトムが出るのではないかの期待をしてよさそうな局面になってきました。ここからは売りではなく、買いの方針のほうが有利であろうと思っています。


(11.11.11) TOPIX 729(-1)  日経平均 8514円(+13) 16.6億株 (1兆 353億円)

イタリアの10年物国債利回りが7%へ下がったことから、欧州問題について少し安堵し、米国株は小反発する。NYダウは11893 (+112)、ナスダックは2625P(+3)

昨日、日経平均の小波動のボトムらしさは久しぶりに3ポイントになりましたが、まだボトムの確率は3分でしかありません。買いとなるのは最低でも5ポイントになったときです。

今後ポイントが加点される可能性は、@新安値の陽線になる、A25日順位相関が-80まで低下してくる(現在は-3.2)、B25日 騰落レシオが75まで下落する(現在は92.9)、C25日投資マインド指数が15以下になる(現在は23.6)、D《デンドラ24》の下値メドの8236円まで下落する。この5つがあります。

ただしすぐ(来週中)にクリアできそうなのは、@の新安値の陽線、C投資マインド指数、B騰落レシオ です。来週これがかなえばボトムらしさは5〜6ポイントになります。さらにいえば小波動のピーク9152円の翌日から今日まで8日間の下落をしています。来週になると9日〜13日の下落になるので、日柄的にはそろそろ底入れしてもよいと思われます。

私は、今の相場は中勢モデル波動に当てはめるなら、(A)8343円→(B)9152円→(C)現在(未定)の動きであろうと思っています。(C)の株価のメドは8550円〜8600円といってきました。今日の株価水準(8514円)は下値としては十分であるので、来週、小波動のボトムらしさのポイントが加点されるかどうかを注目しています。


(11.11.14) TOPIX 735(+6)  日経平均 8603円(+89) 14.1億株 (8207億円)

イタリアの上院で財政安定法案が可決したことから、先週末の米国市場は上昇する。

NYダウは12153ドル(+259)、ナスダックは2678P(+53)と大幅上昇。

日経平均は米国株式にサヤ寄せして高く始まったが、いかんせん日本独自の材料はなく、その後はわずかながらジリ安となる。

状況は少しずつよくなってきているように思います。@75日線まで戻った9152円の日から9日が経過していること、A欧州問題はブレながらも今年一杯は落ち着きそうなこと、B米国経済は景気後退の懸念が薄れたこと、むしろCクリスマス商戦に期待がでていること。

ナスダックのグラフでは、この後下落しても75日線水準で止まりそうだし、日経平均は10月初旬の安値8343円を下回ることはないのではないかと思っています。


ユーザーからの質問に返事したら、お礼のついでに近況を綴ったメール が帰ってきました。

この方は、3月の大震災で大きな損失を出してしまったが、その後、1919「エスバイエル」と9501「東電」でほぼ取り返せたというものでした。

「東電」については6月9日に、この安さはあんまりではないかとしてHPで「突っ込み買い」であるといいました。株価は192円でした。その30日後には643円の高値をつけたので、記憶しています。

1919「エスバイエル」についてはまったく注目していなかったので、 どれどれと条件表No.16「天底・・」でグラフを見ると、右図のようになっていました。 安値48円の2日後に大底(A)の買いマークを出し、最近の高値圏(H)で天井売りを出しています。ピークのザラバ高値は213円。

条件表No.16「天底・・」もなかなかよいところで売買マークを出しています。ただし(A)で買うのは相当なバクチです。株価が下落している真っ最中に(A)で買うことは心理的に難しいし、あえて火中の栗を掴み取ることはありません。


メールによれば、この方は80円台から仕掛けたそうです。すると右図の(a)の買いマークのあたりです。 右図は条件表No.8「ピーク・ボトム切り上げP/Q」のグラフです。

この条件表を使っての講座は株式講座No.5 P型/Q型の買いの全解説 で述べていますが、小波動のピークとボトムが切り上げたことがわかった(a)で買いマークを出しています。

上図の(A)で買うよりも、右図の(a)で買うほうが、リスクとリターンの兼ね合いからは正しいのです。

残念ながらNo.8「ピーク・ボトム切り上げP/Q」は、それほど局面を限定していないので、右図のようなときだけに買いマークを出しません。(ダマシも多く出ます)。 そこで、1919「エスバイエル」のような局面に限定した条件表を明日から設定してみたいと思います。ちょうど《カナル24》はVer.4になって「グループ」を利用する加工が多く追加され、この追加された機能を使えば、これまで設定できなかったことが設定できるようになりました。

明日から設定する条件表がうまく機能するかどうかはわかりませんが、条件表の設定のしかたは学べると思います。


(11.11.15) TOPIX 730(-4)  日経平均 8541円(-61) 12.2億株 (7287億円)

相変わらず欧州問題が一番の材料で、昨夜の米国株は下げる。NYダウは12078ドル(-74)、ナスダックは2657P(-21)。

東京市場は閑散となり、出来高は12.2億株、売買代金は7287億円では株価は動くはずもなし。

8月の盆明けから3か月間の相場は波に例えると「さざ波」です。こういう状況では投資の機会はないし、市場に参加してもなかなか利益を出すことは困難です。日計り(デイトレ)で小銭を稼ぐのが精一杯。下手をすれば小銭も失う。
 淡海(あふみ)の海
 夕波千鳥
 汝(な)が鳴けば
 情(こころ)もしのに
 古(いにしへ)思ほゆ (3-266)

柿本人麻呂の歌が思い出されます。夕日が琵琶湖のさざ波に反射してキラキラしている。浜辺には千鳥がちょんちょんと跳ね、時折キューと鳴く。それを見ていると気持ちがへこんで、昔のことを偲ぶことだ。


[ 1 ] 売買マークを出したい局面を調べる

しばらくは、「モデル波動の(E)点にあって、そこから大きく上昇するスタートを捉えることができる条件表」の設定のしかたについて述べます。目的に合ったよい条件表ができるかどうかはわかりませんが、もし役に立つ条件表ができたならHPからダウンロードできるようにします。


右図の(a)の日に売買マークを出したいので、(a)のあたりのチャートはどうなっているのかを調べねばなりません。No.8「ピーク・ボトム切り上げP/Q」グラフには、
  1. 主な株価
  2. 出来高(灰色棒線)
  3. 25日平均線(紺色)
  4. 75日平均線(深緑色)
  5. 200日平均線(黄色)
  6. 9日順位相関(紫色)
  7. 陽線重要ポイント(ピンク色の陰線)
  8. 陰線重要ポイント(青色の陰線)
が描かれています。これをもとにして、(a)の局面のチャートの様子を眺めると、次のことがわかります。
  1. 小波動のピーク(H2→H1)が切り上がっている (小波動の切り上がり)
  2. 小波動のボトム(L2→L1)が切り上がっている
  3. 200日線は上向いている (平均線の向き)
  4. 75日線は上向いている
  5. 25日線は下向いている
  6. 75日線は200日線より上にある (平均線の位置関係)
  7. 25日線は75日線より上にある
  8. 株価は200日線より上にある (株価と平均線の位置関係)
  9. 株価は75日線より上位にある
  10. 株価は25日線より下位にある
  11. 9日順位相関の値は36.7である (逆張りチャートの様子)
だいたいこのようなことがわかります。グラフのほかのチャートを追加すれば、そのチャートを手がかりにした局面の様子がわかりますが、煩雑になるので、この段階では以上のことがわかったとします。

@小波動のピーク・ボトムの切り上がりを設定する

まずは小波動のピークの切り上がりとボトムの切り上がりを設定しましょう。

(設定例 1)



No.7行で1本前の主な高値を取り出しています。(a)を基準にして1本前の主な高値は(H1)119円です。No.8行の2本前の高値は(H2)72円です。高値が切り上がっているとは(H1)のほうが(H2)よりも高いということなので、No.12行で(H1)-(H2)を計算し、その差が1円以上あれば「買い」(高値が切り上がり)としています。

No.9行で1本前の主な安値を取り出しています。(a)を基準にして1本前の主な安値は(L1)75円です。No.10行の2本前の安値は(L2)48円です。安値が切り上がっているとは(L1)のほうが(L2)よりも高いということなので、No.13行で(L1)-(L2)を計算し、その差が1円以上あれば「買い」(安値が切り上がり)としています。

No.11行は「3日H&L」が陽転したときに「買い」としています。3日H&Lは小波動のピーク・ボトムを確定させます。3日H&Lが陽転した日に小波動のボトムが確定し、陰転した日に小波動のピークが確定します。No.11行で陰転したら「買い」ということは、小波動のボトムが確定したときに「買い」ということです。

つまり(H1)が確定したら買いです。このことは小波動のピーク・ボトムは(H2→L2→H1→L1)の順になっている(最も近くに小波動のボトムがある)ということです。


(設定例1)の条件表でグラフを描くと右図のようになります。

(a)で買いマークを出したいのだが、b,c,dでも買いマークが出ています。どれも小波動のピーク・ボトムは切り上がっていますが、(d)は株価が25日線より上位にある位置で出ています。これはモデル波動の(E)点ではなく、(G)点に当たるのでこの買いマークはでないようにせねばなりません。


(11.11.16) TOPIX 724(-6)  日経平均 8463円(-78) 13.4億株 (8234億円)

米国は10月の小売売上げ高が予想の+0.1%を上回る+0.3%であったことから眼下の景気後退の懸念は薄れる。ただイタリアの国債利回りが再び7%台に乗るなど、いつのも欧州問題が出ていったんは下げるがハイテク株が買われてプラスで終わる。

NYダウは12096ドル(+17)、ナスダックは2686(+28)。米国景気と欧州問題の綱引きで、明日の相場がどうなるのかの見通しが立たず、米国市場も出来高は小さい。市場への参加者は少ない。

東京市場は今日も閑散で、売買代金は8234億円ろ3日連続の1兆円割れ。これだけ視界不良では飛行機は飛ばせないし、船をだすこともできません。

日経平均は、直近の小波動のピークから11日目となりました、この間、株価は1日は反発するが翌日からは再び下げるという動きをしたので、25日順位相関も快調に低下し、今日の25日順位相関は-46になっています。 来週には9日順位相関と25日順位相関がともに-80以下になるという大底圏の現象がでるかもしれません。ここに期待。

A株価と平均線の位置関係、平均線の向きを設定する

次の条件を追加してみます。
  1. 株価が25日線より下位にあること
  2. 株価が75日線より上位にあること
  3. 75日線は200日線より上位にあること
  4. 200日線は上向いていること
上の4つの条件を追加すると、次のようになります。

(設定例 2)


No.14行は、株価と25日平均線の位置関係を調べています。ここでは株価と25日線のカイリ率を計算し、カイリ率がマイナスであれば「買い」(株価が25日線より下位にある)としています。

No.15行もカイリ率を計算することで、株価と75日線の位置関係を調べ、No.16行もカイリ率にとって75日線と200日線位置関係を調べています。

No.17行は200日線の向き日数が1日以上で「買い」としています。


(設定例2)の条件表でグラフを描くと右図のようになります。

(b)と(d)の買いマークは消えましたが(c)の買いマークは残っています。(c)の局面は(a)の局面とよく似ています。例えば
  1. (p)の株価は75日線より下位にあったが、一気に75日線を大きく上回って(q)まで上昇した。これは(a)の(p'→q')と同じです。

  2. (r)は75日線の少し上で下げ止まり、小波動のボトムが確定したので(c)で買いマークを出しています。これは(q'→r'→a)の動きと同じです。
(c)と(a)の違いは、(a)の買いマークの3日後に出来高を伴った大陽線が出たが、(c)では出来高の増加がなく・大陽線も出ずに株価が75日線を割り込んでしまったということだけです。つまりここまでの条件では(c)と(a)の判別はできません。

Bほかの銘柄のグラフを見て、条件を追加する

(設定例2)の条件を使って、日経225銘柄の最近1年間(2010年11月〜2011年10月)の検索をすると、次のような銘柄が検出されました。




3401「帝人」が買いマークを出したのは(e)の日です。ここで過去の小波動を見ると2本前のボトム(L2)333円は25日線の水準です。上昇が25日線あたりから始まるのは、モデル波動の(G)点に該当します。

すでに(G)点が出ているのに、その前段階の(E)点がここで出るのはおかしいのです。

さらにいうと(E)点は、初めて株価が75日線を超えて(D)点をつけた後に出るものです。つまり株価が75日線を上回って20日とか30日くらいに(E)点は出るものです。

図の(e)は株価が75日線を初めて上回った(y)から111日目です。この時間からしても(e)を(E)点での買いとすることはできません。


7733「オリンパス」は、(f)で買いマークを出していますが、(L2)は25日線より少し高い位置にあります。(L2)は(G)点に該当するので、(f)の買いマークは間違いです。

また株価が初めて75日線を上回ってから(f)までは49日が経過しているので、この面からも(f)は(E)点での買いではありません。


(11.11.17) TOPIX 727(+3)  日経平均 8479円(+16) 15.2億株 (9438億円)

米国は欧州のソブリン債リスクが米国金融機関に飛び火するするのではないかの懸念から下げる。 NYダウは11905ドル(-190)、ナスダックは2639P(-46)。

日経平均は米国株安を受けて小安く始まったものの、今日は年金資金の買いが入ったとかで、高く引ける。

前日比+16円高とたいした上げではありませんが、一応@新安値の、A陽線、B9日順位相関が-80以下となって、小波動のボトムらしさは3ポイントとなりました。

今日のザラバ安値は8400円まであり、図の(A)のザラバ安値8343円に接近しましたが、そこから年金資金とはいえ、買いが入ったことは、8343円を下回らないと思う、あるいは下回らせないという向きがあることがわかりました。

(A)の8343円をつけた日は、NYダウ・ナスダックともに今年の新安値をつけた日ですが、その後米国株は200日線まで戻ったのに、日経平均だけは8343円を割るのか割らないのかの下値探りをしています。米国と違い、円高というハンデはありますが、円高は一方では原油・資源などの輸入にとっては有利な材料です。円高を利用して思い切ったM&Aも行えます。日本の金融機関が傷ついていないのもメリットです。これらは米国よりも有利です。

私はこの下げは、底値の値固めをするのではないかと思っています。すなわちモデル波動の(A→B→C)をつける動きです。来週には25日順位相関が-80以下になり、25日騰落レシオも75以下になる可能性があるので、来週に(C)点が出て、そこから75日線に向かって上昇する可能性が十分にあると思います。

Cまだまだダマシが出る

次の条件を加えます。
  1. 2本前のボトム(L2)の株価は75日線より下位にあること
  2. 株価が初めて75日線を上回ってから40日以内であること(40日は暫定的な日数)
(設定例 3)


No.18行は、2本前のボトムの日付(データの最新日から何日前か)を取り出し、No.19行でその日(ボトムの日)のNo.05線(75日平均線)の値を取り出しています。No.19行は上図の(L2)の日の75日線の値を持っています。

No.20行で、No.10線(L2)の株価とNo.19線(Lザラバが植えず
の日の75日平均値)のカイリ率を計算し、カイリ率が0以下(L2は75日線よりも下位)なら「買い」としています。

No.21行は、株価がNo.05線(75日線)を初めて上回ってから40日以内なら「買い」としています。

この条件表で日経225銘柄の過去1年間を検索したところ、次の11銘柄が検出されました。




4523「エーザイ」は、

@直近のボトム(L1)で75日線を大きく下回っています。(L1)の日の株価終値は3060円、75日線は3177円です。株価と75日線のカイリ率は-3.67%です。(L1)が(E)点であるならこれほど75日線を下回ってはいけません。

Aまた(L1)のザラバ安値3035円は、200日線を下回っています。これまで長いあいだ株価は200日線より上位にあったのに、ここへきて200日線まで下落したのは上昇力が乏しくなっているとも考えられます。

B(L2)の日は75日線を下回っており、条件表のNo.20行を満足していますが、株価が75日線を下回ったのはたったの1日です。モデル波動の(D)点とは、株価が初めて75日線を上回った後のピークです。したがってその前のボトムの(C)点あるいは(A)点では、少なくとも数日間以上は株価が75日線より下位にあるはずです。この例のように1日だけ75日線を下回っていただけでは(L2)が(C)点(A)点であるとするわけには行きません。

「エーザイ」の(g)の買いマークを消すためには、上記の@ABのどれかを条件に追加しなければなりません。

1605「国際帝石」は(h)で買いマークを出していますが、その後は下落しています。(L1)を押し目だと思ったが、下げの始まりだったというダマシです。

この銘柄は長く25日線を下回ることなく(H2)まで上昇してきました。このことだけでも、すでに(E)点の段階は過ぎており、どこかで(G)点を出して天井へ駆け上ることが予想されます。

しかし3月11日の大震災が発生したため(L2)まで下落し、終値で75日線を、ザラバ安値で200日線を下回りました。 これは「エーザイ」のBと同じです。株価が1日だけ75日線を下回ったからといって(L2)をモデル波動の(C)点あるいは(A)点とすることはできません。

「エーザイ」「国際帝石」ともに、(L2)の日に株価が75日線の下位にある期間が数日以上あることを買いの条件にすればダマシを防ぐことができます。

Dモデル波動の(E)点を検出する条件表の大枠ができた

次の条件を追加します。
  1. 2本前の主な安値(L2)をつけた日に、株価が75日線を初めて下回ってから10日以上が経過していれば買い(10日は暫定的な日数)
(設定例 4)


No.22行では、(L2)の日に、株価が75日線を下回って何日が経過をしているかを調べています。No.18行で(L2)の日の日付(データの最新日から何日前か)は抽出できています。またNo.21行で、株価が75日線を初めて下回ってから何日が経過しているかがわかっています。

従って、No.22行では、No.21線(株価が75日線を下回っている日数)の(L2)の日の数値を取り出し、これが-10以下(株価が75日線を下回っているときはマイナス値になっている)なら「買い」とします。

当初の条件表はNo.1〜No.13行でしたが、ダマシを防ぐために、@No.14〜No.17行を追加、ANo.18〜No.21行を追加、BNo.21行を追加して、合計で7つの売買条件が加わりました。これで間違いなくモデル波動の(E)点を検出できるわけではありませんが、50%以上の確率で(E)点の抽出はできると思います。

この条件表で日経225銘柄の過去1年間を検索したところ、次の4銘柄が検出されました。



7731「ニコン」は(i)で買いマークを出しています。 モデル波動にあてはめると、
  1. 図中の最安値1409円が(A)点

  2. (H2)は75日線まで上昇していないが(B)点に近い

  3. (L2)は(C)点

  4. ここから初めて株価が75日線を上回って到達した(H1)が(D)点
であるので(i)の買いマークは、75日線よりやや高い(L1)1845円から出発してはいるものの、そう悪い買いマークではありません。しかしこれはダマシでした。(L1)の位置が高かったためかと考えられますが、この段階では詮索しません。


8304「あおぞら」は(j)で買いマークを出しています。モデル波動にあてはめると、
  1. (L2)が(A)点

  2. ここから初めて株価が75日線を上回って到達した(H1)が(D)点

  3. (L1)が(E)点

  4. その後220円の高値を出して(F)点となりました。
うまく(E)点が抽出でき、その後(F)点まで株価が上昇した例です。


9021「JR西日本」は(k)で買いマークを出しています。モデル波動にあてはめると、図の(A)〜(F)のようになります。

(k)で買いマークを出した後、すぐには(F)へ向かって上昇はせず、(f→e)と小さな小波動が生まれました。(f-e)の波動は(D-E)の小波動の範囲内なので、(D→E→f→e)は「三角もちあい」となったわけです。

(k)の買いマークはタイミングが少し早すぎました。(e)から再出発して(F)に至りました。


9064「ヤマト運」は(l)で買いマークを出しています。モデル波動にあてはめると、図の(A)〜(F)のようになります。

(l)で買いマークを出して(f)まで上昇したものの、(D)の1398円を上抜くことができず、(F)点とはなりませんでした。(f)から(e)へ小反落し、(e)から再出発して(F)の1429円に到りました。

(l)の買いマークの後は、(e)においても株価が(l)水準を下回ることがなかったので、上の「JR西日本」よりも上昇は順調であったといえます。

以上、条件表が検出した4銘柄の買いマークについて検討しました。買いマークが適切であった順は、@8304「あおぞら」、A9064「ヤマト運」、B9021「JR西日本」、で、C7731「ニコン」はダマシに会っています。


次に問題を提起しておきます。

@ABについて、買いマークが出てから(F)にいたるまでの日数は、@が27日間、Aが29日間、Bが29日間です。約30日は買い玉を保有する必要があります。

右図は、1919「エスバイエル」のグラフですが、(a)の買いマークが出て(F)174円までの日数は10日です。

@ABは30日もかかっているのに、1919「エスバイ」はわずか10日で(F)に到達しています。この上昇日数の違いはどこから来たのでしょうか?

さらに言えば、@ABの買いマークの翌日の始値から(F)までの上昇率を調べると、@が+22.2%、Aが+7.1%、Bが+12.0%、に対して1919「エスバイ」は112.2%の上昇率です。この上昇率の違いはどこから来たのでしょうか?

端的にいえば、1919「エスバイ」は人気化しており、@ABは人気化していなかったことに尽きます。1919が人気化していたことは、図の(A→D)の上昇ぶりに現れています。(A)点48円から(D)点119円への上昇率は+147.9%もあります。これが@ABと1919「エスバイ」を判別する手がかりになると思いますが、これは後で検討することにして、いましばらくは現状の条件表の検討を続けます。


(11.11.18) TOPIX 719(-7)  日経平均 8374円(-104) 14.5億株 (9357億円)

スペイン国債の利回りが急騰したとか、フランスの利回りが上昇したとか、とにかくユーロ問題が分厚い暗黒の雨雲となって世界中の空を覆っています。不気味さから誰も戸外に出て活動しようとはしない。

NYダウは11770ドル(-134)、ナスダックは2587P(-51)と続落。しかし75日線を下回ってはいません。米国の底力です。

日経平均は米国株安を受けて小安く始まったものの、日中の値動きは乏しく、珍しいことに「寄り引け同事」の足になりました。

10月のザラバ安値8343円まであと16円というあやうい水準まで下げたものの、さらに売り込もうとする勢力はなく、ここで買おうという勢力もなく、1日の値幅は39円というわずかな動きで終わりました。

とにかく株価の行く末は日本市場で決まるのではなく、欧州問題で決まるので、これもしかたがありませんが、今日の株価水準は中勢モデル波動では(C)点になる可能性を持っています。

今日の終値8374円で買えば、@うまくいけば2番底という極めて安い値段で仕込むことができる。A万が一8343円を終値で下抜くようだと、そこで投げる。という方針です。まだ日経平均のボトムらしさのポイントは3ポイントでしかないので、買いが有利であるとはとてもいえませんが、8342円で損切りするという予定を持って、買ってみたい株価水準ではあります。

日経先物では、9月26日の8290円が安値です。今日は8360円の安値があって8410円で終わりましたが、8350円の水準では買ってみる価値があります。(ただし終値で8290円を割込むなら損切りすること)


E条件表の(E)点検出の精度はどうなのか?

設定した条件表No.17「モデル波動E」(と名づけます)の精度はどれほどなのかを《Qエンジン》Ver.3を使って検証してみました。対象銘柄は東証1部の1668銘柄、対象期間は2001年1月〜2010年12月の10年間です。

売買ルールは、
  1. 買いマークがでたら翌日の始値で仕掛ける。

  2. 30日で時間切れとする。

  3. 30日間のうちにザラバで+20%の利益が出たら利食いする。

  4. 30日間のうちにザラバで-20%の損失が出たら損切りする。


検出された「買い」はそう多くありません。延べで331回です。10年間で331回だから、年に33回(銘柄)程度が検出されたわけです。

331回のトレードのうち、
  1. +20%の利食いができたのは52回です。全体の15.7%にあたります。

  2. 30日の時間切れとなったのは258回、全体の77.9%にあたります。

  3. -20%の損切りとなったのは21回、全体の6.3%にあたります。

  4. 331回のトレードで利益がでたのは198回、損失がでたのは133回。勝率は59.8%。

  5. 331回のトレードの累計利益は2123%、累計損失は-1100%。差し引き累計純利益は+1023%。

  6. 331回のトレードの平均利益は3.09%。

  7. PF(プロフィット・ファクター)は1.93倍。
勝率59.8%、PF1.93倍というのはよい成績です。ただしこの統計には、@手数料が考慮されていないし、A同じ日に20銘柄がいっせいに買いマークをだしたとき、その全部をトレードした場合の成績です。現実的な統計は、@手数料を考慮する、A同一日に複数の銘柄が買いマークをだしたときは、そのうちの1銘柄だけをトレードする、という制約をつけるのがよいのです。ここでは@手数料は往復で0.1%、A1銘柄を選ぶ基準は「最も株価が高い銘柄」として、次の統計値を得ました。



上記の統計は、理論金額(どの銘柄の買値も1000円であるとする)でトレードしたものです。
  1. トレード数は224回。(同一日に複数の銘柄が買いマークを出したのは、延べで107回(=331-224)あったわけです。
  2. 平均利益率は1.79%(1000円で17.9円の利益)。
  3. 勝率は54.9%
  4. PFは1.49倍
私は条件表の成績の合格基準は(勝率55.0%、PF1.50倍)としていますが、わずかにこれをクリアできていません。しかし大枠を定めた条件表としてはなかなかよいものです。


F条件表を最適化する

ここまでに設定した条件表No.17「モデル波動E」は、暫定的な数字を使っていました。C「まだまだダマシが出る」で、No.21行に「株価が初めて75日線を上回ってから(40日)以内なら買い」とした(40日)と、D「モデル波動の(E)点を検出する条件表の大枠ができた」の「2本前の主な安値(L2)をつけた日に、株価が初めて75日線を下回ってから(10日)以上が経過していれば買い」の(10日)です。

No.21行の「株価が初めて75日線を上回ってから(40日)以内なら買い」は、右図の初めて株価が75日線を上回った(a)から買いマーク(j)までの日数が(40日)以内という条件です。

まだ株価が上昇トレンドになってから日が経っていないことを条件にしています。

No.22行の「2本前の主な安値(L2)をつけた日に、株価が初めて75日線を下回ってから(10日)以上が経過していれば買い」は、初めて株価が75日線を下回った(b)から(L2)までの日数が(10日)以上経過しているという条件です。

(L2)がモデル波動の(A)点あるいは(C)点であるからには、それまでに長いあいだ株価が75日線より下位にあったはずです。下降トレンドになってからの日数といってもよいでしょう。(b)から(L2)までの期間が長いほど、(L2)は(A)点・(C)点である確率が高くなります。

それぞれの段階では、カンで(40日)や(10日)を決めましたが、最もよい日数があるはずです。《Qエンジン》Ver.3を使って最適化してみました。対象銘柄は東証1部の1668銘柄、対象期間は2001年1月〜2010年12月の10年間です。


  1. 上図の(a)は、上昇トレンドになって(40日)以内、下降トレンドになって(10日)以上のときの成績です。これはE章「条件表の(E)点検出の精度はどうなのか?」で調べた数字と同じものです。@トレード数は332回、A平均利益率は3.09%、B勝率は59.8%、CPFは1.93倍となっています。

  2. (b)は上昇トレンドになって(45日)以内、下降トレンドになって(10日)以上の成績です。(a)よりも少しよい成績です。@トレード数は357回、A平均利益率は3.11%、B勝率は60.5%、CPFは1.94倍となっています。

  3. (c)は上昇トレンドになって(45日)以内、下降トレンドになって(15日)以上の成績です。@トレード数は262回と少なくなりますが、A平均利益率は3.46%、B勝率は62.6%、CPFは2.12倍と、成績はさらによくなっています。

  4. (d)は上昇トレンドになって(45日)以内、下降トレンドになって(20日)以上の成績です。@トレード数は191回と少なくなりますが、A平均利益率は4.23%、B勝率は62.8%、CPFは2.54倍となっています。特にトレード数191回のうち損切りは7回しかありません。損切りするのはトレードの3.7%の割合です。(a,b,cの損切り割合は6%台)
上図の「最適化」の成績は、@手数料なし、A同じ日に複数銘柄が買いマークを出したときは、そのすべてをトレードする、ときの数字です。現実的な成績は、@手数料(往復で0.1%)を考慮し、A同一日に複数の買いマークがでたときは1銘柄(株価が高いもの)に絞る、として検証してみなければなりません。a,b,c,dの成績を次表にまとめました。

(表1)上昇トレンド・下降トレンドの期間に違いによる成績(2001年〜2010年までの10年間)  単位(M)
No. タイトル トレード数 累計損益 平均利益 ドローダウン 勝率 Pファクタ 連敗
a 上昇40日以内
下降10日以上
224回 4018 17.9 -2010 54.9 % 1.49倍 7連敗
b 上昇45日以内
下降10日以上
237回 3951 16.7 -2192 54.9 % 1.44倍 8連敗
c 上昇45日以内
下降15日以上
181回 3905 21.6 -2304 58.6 % 1.63倍 7連敗
d 上昇45日以内
下降25日以上
143回 3765 26.3 -1513 56.6 % 1.78倍 9連敗


(表2)年別損益額(2001年〜2010 年の10年間)  単位(M)
No. タイトル 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
a 上昇40日以内
下降10日以上
▲493 ▲342 1053 2202 2081 ▲280 ▲588 ▲530 53 864
b 上昇45日以内
下降10日以上
▲616 ▲265 1254 2093 2081 ▲203 ▲703 ▲530 ▲148 989
c 上昇45日以内
下降15日以上
▲181 ▲243 858 2430 1842 ▲341 ▲668 ▲628 ▲90 928
d 上昇45日以内
下降25日以上
▲335 ▲292 276 2692 1802 76 ▲656 ▲629 231 599


(表1)(表2)の数字の単位は(M)です。(M)は馴染みがありませんが、パーセントと同じようなものです。「パーセント」は100を基準にしたものです。例えば46.3%の利益とは、100円で仕掛けて46.3円の利益が出たという意味です。単位(M)とは「パーミリ」のことです。これは1000を基準にしたもので、例えば468Mの利益とは、1000円で仕掛けて468円の利益がでたという意味です。468Mをパーセントにするには468を1桁減らして46.8%とすればよいのです。

(表1)の(a)「上昇40日以内、下降10日以上」の「累計損益」が4018Mとなっています。これは1000円の仕掛けを繰り返して、10年間で4018円の利益を出したという意味です。パーセントに換算すれば401.8%、つまり資金は約5倍になったことになります。

「平均利益」は17.9Mになっています。1000円の仕掛けで平均して17.9円の利益が出ています。パーセントに直せば、平均して1.79%の利益が出ています。

さて(表1)を見ると、@累計利益が大きいのは(a)の4018M、A平均利益が大きいのは(d)の26.3M、B勝率が高いのは(c)の58.6%、CPFが大きいのは(d)の1.78倍です。

(表2)の年別成績は、(d)が10年間のうち6年で利益を出しています。(a)(b)は5年は損失、(c)は6年で損失を出しています。(表1)(表2)を総合すると、トレード数は143回と少ないが、(d)の「上昇45日以内、下降20日以上」が最適な数字でしょう。よって条件表No.17「モデル波動E」は次のように変更します。

(設定例 5)
この条件表は《カナル24》Ver.3でも設定できます(Ver.2はNo.18行で「ボトム日付」の加工を使っているので、設定できません)。




(11.11.21) TOPIX 717(-2)  日経平均 8348円(-26) 12.2億株 (7557億円)

スペインおよびフランスの国債利回りが上昇する一方で、米国の経済統計(コンファレンス・ボードの10月の景気先行指数)がよかった。

予想では前月比+ 0.6%であったものが+0.9%となったことから、プラス・マイナスが相殺されて、米国株はまちまちの動き。

NYダウは11796ドル(+25)、ナスダックは2572(-15)。とはいえナスダックも、英国FT100も株価は75日線の上にあり、今後75日線が株価下落の支持線となるのかどうかが注目点です。

一時的に75日線を割込んだとしても、すぐに75日線に復帰できるようなら、欧州問題というマイナスはありますが、実体経済はなんとかもちこたえていると判断ができます。


日経平均は小幅ながら続落。今日の売買代金は7557億円で、株式市場は開店休業の状態。

米国株安を受けて小安く始まったものの、始値8349円、終値8348円で陰陽足の実体幅はわずかに1円。

昨日の日経平均の足は「寄り引け同事」でしたが、今日も「寄り引け同事」といっても差し支えありません。要するに東京市場では何も決めることができず、世界の株価の影が東京市場に映っているだけです。

10月のザラバ安値は8343円でしたが、今日のザラバ安値は、実にこれと同じ8343円でした(終値は8348円)。昨日右図の(a)8343円を下回るか下回らぬかは不明だが、8343円を下回らないほうに賭けてみる価値があるといいました。

うまくいけば、絶好の安値で買うことになるし、8343円を終値で下回れば、損切りすればよい。日経先物でこれを実行するなら、日経先物の(a)の株価は8290円なので、8290円に近い株価水準(例えば9350円)で買うとすれば、終値で8280円以下になったら投げる(このときは-70円の損失)。逆に株価が上昇し終値で+300円高の8650円以上になったら利食いする。

-70円の損失となるのか+300円の利益となるのかのバクチです。だからユーザーにはお勧めはしませんが、リスクを取らねば大きなリターンを得ることはできません。私は今日、日経ミニを少し買いましたが、はたしてどうなることか。


(11.11.22) TOPIX 717(+0)  日経平均 8314円(-33) 15.1億株 (9121億円)

欧州株が大幅安となったのを受けて米国株も下落する。米国には財政協議会が決裂しそうというマイナス材料もありました。

NYダウは11547ドル(-248)、ナスダックは2523P(-49)。NYダウは75日線に急接近し、ナスダックは75日線を若干下回りましたが、どちらの75日線も横ばいからやや上向きに変わってきていますから、75日線はある程度信用できる下値支持線となるはずです。

ナスダックは戻り高値2753Pの翌日からすでに17日目となっています。このあたりで小波動のボトムが出てもよいほどの日柄が経過しています。

日経平均の年初来の安値は、終値ベースでは9月26日の8374円、ザラバベースでは3月15日の8227円です。3月15日のザラバ安値は原発事故によるパニック中の値段なので、これを除外すると、10月5日の8343円が安値でした。

終値ベースの安値8374円は2日前の終値が8374円で同じ値段でしたが昨日の終値8348円になり年初来の新安値を更新し、今日の終値も8314円となって連日の安値を更新です。

ザラバベースでは、昨日のザラバ安値8343円が10月5日の安値にツラ合わせしていましたが、今日のザラバ安値は9261円があって、10月5日の安値を更新しました。

ただ市場は3月15日のザラバ安値8227円のほうを重視していたようで、8263円で寄り付き、それ以上は下げずに株価は上昇して終わりました。これはカラ売りの買戻しによるものと思われます。

日経先物の年初来の安値は、終値ベースでは9月26日の8290円。ザラバベースでは3月15日の7800円です。3月15日を特別な日とするなら9月26日の安値9290円がザラバ安値でもあります。

昨日の日経平均は終値が8360円、ザラバ安値が8340円であったので、9290円で止まるか、これを下抜くかの可能性とリスクとリターンを考えました。 もし8350円くらいで下落が止まるなら9日線の8510円、うまくいけば25日線の8700円くらいまでの戻りが望める。8350円で買ったならば、+160円〜+350円幅の利幅がある。これがリターンです。

リスクは当然にザラバないし終値で8290円を下回ることです。私は終値で物事を決めるので、ザラバで売買することはほとんどありません。よって終値で8290円を下回ったなら損切りしよう。そのときは9250円くらいになっているかもしれません。リスクは-100円ほどあるかと思っていました。

今日の動きは9260円で寄り付き、8320円で終わったので、終値ベースではなんとか波動の切下がりを食い止めています。日経先物はまだ安値を更新してはいません。

G損失を出さないための方策

(設定例5)の条件表は、次の表に示すように、過去10年間で、@平均利益率2.63%、A勝率56.6%、BPF1.78倍の成績でした。数字だけからはまあ合格ですが、9連敗をしているのはいけません。また年別成績は10年のうち4年が損失になっています。10年間で4年も損失がでる条件表では、この条件表を使ってみようという気にはなれません。

(表3)最適化した(設定例5)の条件表の成績(2001年〜2010年までの10年間)  単位(M)
No. タイトル トレード数 累計損益 平均利益 ドローダウン 勝率 Pファクタ 連敗
x (設定例5)の条件表 143回 3765 26.3 -1513 56.6 % 1.78倍 9連敗


(設定例5)の条件表の年別成績
No. タイトル 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
x (設定例5)の条件表 ▲335 ▲292 276 2692 1802 76 ▲656 ▲629 231 599



損失が出た年は、2001年・2002年・2007年・2008年です。

右図に一方的に株価が下落した時期に青色線を引いていますが、条件表が損失を出しているのは、まさにこの時期です。

2000年については検証をしていませんが、2000年4月からの急落があるので、おそらく損失がでているでしょう。

この時期は、モデル波動の(E)点だと思って「押し目買い」をしたが、それは押し目ではなく下落の始まりだった。というダマシに引っかかっています。

買いマークが出たとき、そこが(E)点となって次の上昇で利益を出すことができるのか、それともそれは下げ始めで次の下落で損失がでるのかは、事前にはわかりません。このダマシを防ぐにはどうすればよいのか?

方策は3つあります。
  1. 大勢波動が下降トレンドにあるときはE点の買いはしない。
  2. 買いマークがでた後、上昇開始を確認してから買う。
  3. 小波動のボトムが切下がったら損切りする。

(1)の大勢波動が下降トレンドにあるかどうかは、(設定例5)の条件表では、@株価が200日線より上位にある、A200日線は上向いている、の2つの条件で大勢波動が上昇波動であると判断しています。

右図の青色線は10月平均線です。これが200日線に匹敵します。図に赤色○をつけていますが、そこが「E点から上昇するだろうとしたが下落の始まりだった」というダマシが出る位置です。

(a),(d),(e)の局面は大勢波動は上昇中であるので、ここで出たダマシは防げませんが、(b),(c),(f) の局面ではある程度のダマシは防げます。

上昇トレンドにあるときだけに買いマークを出す方法は2つあります 。
  1. 個々の銘柄のトレンドを見るのではなく、日経平均のトレンドを見る。例えば日経平均が200日線より下位にあるときは、いくら個別銘柄が買いマークを出していても買わない。

  2. トレンドは個々の銘柄のチャートから判断するが、200日平均線ではダマシを防ぎ切れていないので、もっと長めの平均線(例えば400日線)を使って、トレンドを判断する。
ここでは検証はしませんが、いろいろ試してみると、(1)の日経平均を使ってトレンドを判断したほうがダマシは少なくなります。


(2)の「買いマークが出た後、上昇開始を確認して買う」は、買いマークが出てもすぐには買わず、例えば右図の(b)の日に買います。 (b)の日は
  1. 株価(終値)が25日線(紺色)を上抜いた。

  2. 大陽線。(値幅が前日終値の9.8%もある)

  3. 小波動のピーク1220円を上回った。

  4. 出来高が最高である。
となっています。これらの全部満足せずとも、例えば株価が25日線を抜いたということからだけでも、株価上昇が開始したと判断できます。

右図では(a)の日に買いマークが出ていますが、その後
  1. 株価が25日線を上回らなかった。

  2. 大きな陽線は出なかった。

  3. 小波動のピーク1093円を上回らなかった。

  4. 最高の出来高が出なかった。
といったように、1つとして上昇開始の兆候が出ていません。買いマークが出た後に上昇開始の兆候を確認して買うことで、@利幅は少し減るが、Aダマシから逃れることができます。


1412「チャイナ・ボーチー」は東証外国部の銘柄ですが、(a)で買いマークが出ています。(a)で買いマークが出たのは、条件表は(b)の1150円がE点であると判断したからです。

もしこの後株価が1150を割込むと、(b)はE点ではなかったことが確定します。(c)の終値は1143円だったので、翌日の始値1125円で損切りします。

(a)の翌日の始値1204円で買っていたなら-6.6%の損失となりますが、(d)の日まで買い持ちして、-20%の損切りをするよりかははるかにケガが少なくなります。

以上の3つの方策によって、(設定例5)の条件表の成績はよくなるはずです。(1)の方策は、大勢波動が下降トレンドにあるときに買いマークは出ないので、2〜3年間まったく買いが出ないということもあるでしょう。(3)の損切りは条件表が出来上がって、運用するときの話です。次章からは(2)の「買いマークが出た後、上昇開始を確認して買う」条件表を設定します。


(11.11.24) TOPIX 706(-11)  日経平均 8165円(-149)  14.9億株 (9232億円)

東京市場が休場の間、ドイツ国債(10物)の落札額が募集額の65 %しかなかったという「札割れ」となったために、ついにドイツ国債に投資する金融機関がなくなったのかと、不安心理が高まり、欧州株・米国株は大幅下落する。

NYダウは11257ドル(-236)、ナスダックは2460P(-67)。ナスダックは75日線を下回ること 連続3日となりました。

1〜2日で75日線を取り返すのではないかと思っていましたが、米国の財政再建の困難によるネック、FRBも手を打つことをしないというありさまで、下落を食い止める材料は出てきませんでした。

これによって、NYダウ・ナスダックに期待して、日経平均が安値のギリギリで反発するのではないかという勝率30%程度の買い作戦は失敗に終わりました。30%の確率に賭けたのだから、いたしかたない。

ナスダックあるいは日経平均が反発するのは、売り飽気分がでたときでしょう。日経平均の9日順位相関は-96と文句なく目先は悲観のしすぎであることを表明しています。25日順位相関は-79.3となって、明日にも-80水準を下回ります。 今日は条件表No.2「日経平均用'96」が買いマークを出したので、今日のところは小波動のボトムになる確率は3ポイントですが、明日は25日順位相関が-80以下になるので4ポイントになります。

右図は1998年からの月足です。平均線を3本描いていますが重要なのは紺色線(18月線)です。日足に換算すると360日線に当たります。

図の(a→a')は年足で2段下げをしたところです。(b→b'→b'')は3段下げをしたところです。だいたいにおいて、月足で2段下げをしたところから買いを入れると利益が出ていることがわかります。

(b'')はクドく3段下げをしましたが、それでも1つ前の(b')の2段下げで買いをいれると4〜5か月間は上昇しています。マイナスにはなっていないはずです。

(d')の買いは大当たりです。月足で2段下げをしたときは買いのチャンスです。最近は(e)で1段下げをし、いま(e')の2段下げに入ろうとしています。今日の9月順位相関は-75.0です。あと少しの株価下落で 2段目の下落が完成します。 今はどこまで下落するのかつかめない状況になりましたが、底値はもう少しで出るものと思っています。


[ 2 ] 買いマークが出た後に「真の買いマーク」を出す方法について

@買いマークと「真の買い」の違い

(設定例5)の条件表を使ってダマシに会った例を検討してみましょう。

1885「東亜建」は、(m)で買いマークを出しました。翌日の始値130円で買うと、(x)100円まで下落しています。このこの日に-20%の損失がでたので損切りです。完全なダマシです。

ここで注意すべきは、次のことです。
  1. 初めて株価が75日線を上回ってから、(L1)の前日まで67日間が経過している(上昇期間が長すぎる)

  2. (z)の日から3日間で-22%の下落をしている(上昇相場は終わったと思われる)

  3. (m)の翌日から(y)までの間、一度も株価(終値)は25日線を上回っていない
これらのどれかを条件に設定すれば、ダマシを防ぐことができますが、ここでは(m)の翌日から10日間(暫定)は25日線を上抜けなかった点に注目しておきます。


5101「浜ゴム」は(n)で買いマークを出しましたが、その翌日から株価が25日線を上回ることはありませんでした。

(n)の買いマークが正しいのなら、株価は25日線を上抜き、その後ドンドン上昇したはずです。株価が25日線を数日間上抜けなかったことが判った時点で、(n)の買いマークはダマシであったと判断できます。


5738「住軽金」は(o)で買いマークを出しています。(o)の翌日、株価が25日線を上抜きました。ここで買い仕掛けをすればよいのです。 つまり
  1. 条件表が買いマークを出しても、買い仕掛けはしない。

  2. その後数日のうちに、株価が25日線を上回ったら「真の買い」だとして、翌日に買い仕掛けをする。
こういう2段階を踏めばよいわけです。

買いマークが出て何日間のうちに株価が25日線を上回ったらよいのかは、まだ明らかにしていません(最適化する必要がある)が、ここでは暫定的に(10日間)としておきます。

A買いマークの後に「真の買い」マークを出すには

(設定例5)の条件表があれば、《カナル24》Ver.3のユーザーは次のようにして、「真の買い」を見つけることができます。
  1. 条件表No.17「モデル波動E」を使って、毎日「検索」する。

  2. このとき「検索のしかた」の画面で、検証期間を(999999までの10日間)と指示しておきます。

  3. すると、過去10日以内に条件表No.17が買いマークを出した銘柄が検出されるので、

  4. 検出された銘柄のグラフを見て、株価が25日線を上抜いた銘柄がないかを調べます。あれば翌日の始値で買い仕掛けをします。
この作業によって「真の買い」のタイミングを捕まえることができますが、条件表としては不完全なものです。
「真の買い」マークだけを出す条件表が完全な条件表です。真の買いマークを出せない条件表では、
  1. 真の買いマークによるトレードの検証ができません。つまりその成績を数字で掴むことはできません。

  2. 条件表の最適化ができません。例えばさきほど(10日間)以内に25日線を上回ったら「真の買い」と暫定的に決めましたが、(10日間)がよいのか(5日間)がよいのか(15日間)がよいのかは、最適化してみないことにはわかりません。

  3. 完全な条件表があれば、「検索」によって「真の買い」マークが出ているので、グラフを見て25日線を上回ったかどうかを確認する必要はありません。
この例での「真の買い」マークは次のステップで決定されます。
  1. (設定例5)の条件が「E点の買い」を出す。
  2. その買いマークは(10日間)有効とする(暫定)
  3. 有効期限内に、「株価が25日線を初めて上回ったときに、真の買い」を出す。
つまり、@の「E点の買い」の条件と、Bの「株価が25日線を上抜いたら買い」の条件の2種類を1つの条件表に設定する必要があります。また@の買いマークが(10日間)有効であるという条件も必要です。

次の条件表は完全なものではありませんが、グラフで2種類の買いマークを確かめることができます。

(設定例6) E点の買いマーク+株価が25日線を上抜いたときの買いマーク



(設定例6)はAグループに「E点の買い」、Bグループに「株価が25日を上回ったら買い」の2通りの買いを設定しただけのものです。

赤色↑は「E点の買い」のマーク、緑色の↑は「25日線を上抜いたら買い」のマークです。グラフを見ると、赤色の↑の直後に出た緑色の↑(c)が真の買いマークであることはわかりますが、条件表は(c)が真の買いマークであるとは判断できていません。

(設定例7) Aグループの買いマークを10日間有効にする(10日延長)


(設定例7)は、Aグループの最後の行であるNo.23に「10日 買m延長」と設定しています。これはAグループが買いマークを出したら、その後10日間は買いマークを出し続けるという加工です。《カナル24》Ver.4で追加されました。

図のように(a)の赤色の↑の後、10日間にわたって赤色の↑が出ています。

この赤色↑と緑色↑が同時に出ている(c)と(d)の日が「真の買い」のマークを出すべき日です。

(設定例8) Aグループの買いマークを10日間有効にして、Bグループで真の買いマークを出す

No.24行に「G買無効」を設定したのは、Aグループの赤色↑を画面に表示させない(検索でもAグループの買いは検出しない)ためです。

No.26行は、BグループにAグループの買いマークを引き継ぐための設定です。「GNo.1 の G買利用」の(GNo.1)とはAグループを指しています。(GNo.2ならBグループ)、「G買利用」はBグループにAグループの買い条件を取り込むという意味です。これによって、Bグループは、Aグループの買いとBグループの買いがともに満足されたときに、買い(真の買い)マークを出すことができます。

No.24行の「G買無効」によって、グラフには赤色↑は表示されていません。

またNo.26行の「G買利用」によって、Aグループの買いとBグループの買いが一致した(c)と(d)に緑色の↑が表示されています。これが「真の買い」マークです。

(設定例8)の条件表は、「真の買い」マークを出す完全な条件表になっています。


(11.11.25) TOPIX 706(+0)  日経平均 8160円(-5)  15.0億株 (9018億円)

米国は感謝祭で休場。今年の穀物の収穫に感謝するお祭りです。日本の23日の勤労感謝の日は、昔は新嘗祭(にいなめさい)でした。欧米はイエスに感謝し、日本は天神地祇に感謝する。

東京市場は3日連続で今年の新安値を更新しましたが、日が経てばたつほどにボトムが近づいてきます。小波動が9152円をピークにして下落に入ってすでに17日目となっています。

小波動のボトムらしさは、今日で5ポイントになりました。今日は@新安値の、A陽線。B9日順位相関は-80以下にあり、C25日順位相関は今日-80以下になりました。

昨日に引き続き、D条件表No.2は買いマークを出しています。

今日から買いが成功する確率は5分5分になります。さらにいえば、今度設定した条件表No.61「天底・・・(日経用)」は来週の月曜日に大底買いのマークを出す可能性があります。

日経平均のグラフからは次第に買い有利になっていくものと思いますが、それは欧州問題について、マイナス材料がひとつでもでるなら簡単に崩れます。ここがボトムらしいと強くいえないところです。

ただ当面は一層の下げを期待しての売りはしないほうがよい。下手をするとボトムで売ることになります。

B条件表No.17の真の買いマークの成績はどうなのか?

条件表No.17に「真の買い」マークが出るように設定しました。この成績はどれほどなのかを《Qエンジン》Ver.4(来年発売予定)を使って検証してみました。対象銘柄は東証1部の1668銘柄、対象期間は2001年1月〜2010年12月の10年間です。

売買ルールは、
  1. 買いマークがでたら翌日の始値で仕掛ける。

  2. 30日で時間切れとする。

  3. 30日間のうちにザラバで+20%の利益が出たら利食いする。

  4. 30日間のうちにザラバで-20%の損失が出たら損切りする。


検出された「買い」は延べで144回です。10年間で144回だから、年に14回(銘柄)程度が検出されたわけです。

144回のトレードのうち、
  1. +20%の利食いができたのは30回です。全体の20.8%にあたります。

  2. 30日の時間切れとなったのは108回、全体の75.0%にあたります。

  3. -20%の損切りとなったのは6回、全体の4.1%に当たります。

  4. 144回のトレードで利益がでたのは103回、損失がでたのは41回。勝率は71.5%。

  5. 144回のトレードの累計利益は1193%、累計損失は-333%。差し引き累計純利益は+860%。

  6. 144回のトレードの平均利益は5.97%。

  7. PF(プロフィット・ファクター)は3.58倍。
勝率71.5%、PF3.58倍というのは非常によい成績です。ただしこの統計には、@手数料が考慮されていないし、A同じ日に20銘柄がいっせいに買いマークをだしたとき、その全部をトレードした場合の成績です。現実的な統計は、@手数料を考慮する、A同一日に複数の銘柄が買いマークをだしたときは、そのうちの1銘柄だけをトレードする、という制約をつけるのがよいのです。ここでは@手数料は往復で0.1%、A1銘柄を選ぶ基準は「最も株価が高い銘柄」として、次の統計値を得ました。



上記の統計は、理論金額(どの銘柄の買値も1000円であるとする)でトレードしたものです。
  1. トレード数は114回。(同一日に複数の銘柄が買いマークを出したのは、延べで30回(=144-114)あったわけです。
  2. 平均利益率は3.97%(1000円で39.7円の利益)。
  3. 勝率は66.7%
  4. PFは2.45倍
成績の合格基準は(勝率55.0%、PF1.50倍)を十分にクリアしています。

C条件表を最適化する

本章で設定した条件表No.17「モデル波動E」は、@「E点の買い」マークがでて、A(10日)以内に、B株価が25日線を上抜いた日を「真の買い」マークとする、というものでした。

3730「マクロミ」は(a)で「E点の買い」となり、(c)で株価が25日線を初めて上抜きましたが、それは(a)の翌日から28日目のことでした。

ここまでの条件表は(a)の翌日から(10日間)が有効(10日延長)としているので、(a)から28日目の(c)は真の買いにはなりません。

実際のところ、(c)で買うと、その後の株価は下落しているので、(c)で買わないほうがよかったのです。(10日間)有効という制限がうまく効いています。

では(10日間)が最適なのかというと、それはわかりません。(5日間)かもしれないし、(15日間)かもしれません。そこで有効期間の最適化を行いました。次の表がそれです。



図の(a)はこれまで暫定的に決めていた(10日間)有効のときの成績です。@トレード数は144回、A平均利益率は5.97%、B勝率は71.5%、CPFは3.58倍です。

(9日間)〜(14日間)の成績は、だいたい(10日間)の成績と同じです。トレード数が多いのは(14日間)の160回、平均利益率が大きいのは(9日間)の5.98%、勝率が高いのは(12日間)の72.5%、PFが大きいのは(11日間)の3.61倍ですが、暫定の(10日間)に比べて特に勝っているとはいえません。

次の成績は@、手数料は往復で0.1%、A1銘柄を選ぶ基準は「最も株価が高い銘柄」として検証したものです。

(表3)「E点買い」の有効期限の違いによる成績(2001年〜2010年までの10年間)  単位(M)
No. タイトル トレード数 累計損益 平均利益 ドローダウン 勝率 Pファクタ 連敗
a 9日間延長 111回 4363 39.9 -933 66.7 % 2.41倍 9連敗
b 10日間延長 114回 4525 39.7 -933 66.7 % 2.45倍 9連敗
c 11日間延長 117回 4731 40.4 -925 67.5 % 2.53倍 9連敗
d 12日間延長 123回 4766 38.7 -1062 68.3 % 2.46倍 10連敗
e 13日間延長 129回 4924 38.2 -1062 68.2 % 2.47倍 10連敗


(表4)年別損益額(2001年〜2010 年の10年間)  単位(M)
No. タイトル 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
a 9日間延長 ▲3 12 149 2339 1802 262 ▲356 ▲555 120 590
b 10日間延長 ▲3 12 199 2484 1771 262 ▲356 ▲555 120 590
c 11日間延長 13 17 205 2510 1837 271 ▲353 ▲551 121 659
d 12日間延長 7 12 199 2572 1805 361 ▲485 ▲555 120 729
e 13日間延長 82 3 199 257 1805 36 ▲485 ▲555 120 822


9日間〜13日間の成績を調べましたが、どれも似たり寄ったりの成績です。あえて選ぶなら(11日間)でしょう。この段階の条件表No.17「モデル波動E」は次のような内容になります。

(設定例 9) ダマシ防止の条件をつけていないNo.17の条件表



(11.11.28) TOPIX 715(+9)  日経平均 8287円(+127)  13.6億株 (8017億円)

米国はクリスマス商戦がスタートし、出足は好調のようです。24日〜27日の売上げは前年比+16.4%とか。

先週末の米国株式市場は、この材料はまだ織り込まれておらず、前週末のNYダウは11231ドル(-25)、ナスダックは2441P(-18)。

一方欧州問題はいよいよ混迷を深めています。IMFがイタリアへ最大6000億ユーロの金融支援をする可能性があると報道されると、それがIMFによって否定されたりと、何がなんだかわかりません。

これだけ視界がきかないと、おおかたは悪いほうへ、悪いほうへと連想をしがちですが、株価はちょっと悪いことばかりを先読みしたようです。今日は買い戻しで反発する。

日経平均は週末にボトムらしさが5ポイントになり、ボトムの確率は5分5分になっていましたが、今日はこれに加えて、「窓明け陽線」となったので、6ポイントに増えました。 昨日の終値と今日の始値は「上窓」が空きました(図の(a))。3日前から2日前にかけては「下窓」が空いています。つまり今日と一昨日は「捨て子(アイランド・リバーサル)」になったわけです。 これは上図の(b)がピークで「捨て子」を形成したのと反対の位置関係にあります。うまくいけば昨日の安値8135円が小波動のボトムになります。


条件表No.61「天底・・・(日経用)」は昨日いったように、今日が陽線であれば買いマークを出す可能性がありました。今日は陽線となったので、買いマークを出しました。

前回はNo.61が「大底」の買いマークを出した後は、日経平均はボトムの安値8619円ピーク9098円へと約380円の上昇をしました。

今回の安値8315円にあてはめると8700円くらいまで上昇することになります。だがこれは75日線の水準です。欧州から何が飛び出してくるかわからない。誰もリスクを取ることができないという今の状況では、そこまでの反発は期待できません。

うまくいって8500円くらいが戻りの限界かと思います。8500円を超えて8700円まで反発するのか、8500円にさえ反発できないのか。これは9今夜の米国市場が、@好調な出足となったクリスマス商戦を評価するのか、A各国の国債入札が不調なマイナスを重視するのかで決まります。日経平均のグラフを判断する値打ちが半分もない、実にやりづらい相場環境です。


Dダマシを検討する

ここまでに出来た条件表No.17の総合成績は、(表3)によれば、@トレード数が117回、A平均利益率が4.04%、B勝率が67.5%、CPFが2.53倍となかなかのものです。しかし(表4)の年別成績は2007年と2008年で大きな損失になっています。これをなんとかしないと、条件表No.17は使いものになりません。

損失がでるのはダマシにあっているためです。No.17は延べ147回ほど買いマークを出していますが、そのうち-20%の損切りをしたのは6回です。この6例のすべてのグラフを掲げ、4つのことについて調べてみます。


まずは成功例の1919「エスバイ」のグラフを見ましょう。

(x)で買いマークが出たとき、(L1)(L2)(H1)(H2)がわかります。ここで、

@「カイリ率」。(H1)のザラバ高値と75日線のカイリ率を調べる。
図の(H1)は119円、この日の75日平均線は68円なので、カイリ率は75.3%です。

A「上昇率」。(L2)→(H1)の上昇率を調べる。
(L2)は48円、(H1)は119円なので、上昇率は147.9%。

B「高値上昇率」。(H2)→(H1)の高値の上昇率を調べる。
(H2)は72円、(H1)は119円なので、高値上昇率は65.2%。

C「押し率」。(L2)→(H1)の上げ幅に対して(H1)→(L1)の下げ幅の割合を調べる。
(L2)48円→(H1)119円へ71円の上昇。(H1)119円→(L1)75円へ44円の下落なので、押し率は62.4%(=44÷71×100)です。

@ABとも異常に大きな数値です。このことを踏まえてダマシとなった6銘柄のグラフを見ます。


(ダマシ1)

2503「キリン」は2007年7月6日に買いマークを出しています。

@カイリ率は+6.2%。
(H1)は1910円、平均線は1798円。

A上昇率は+13.1%
(H1)は1910円。(L2)は1689円。

B高値上昇率は+8.2%
(H1)は1910円。(H2)は1765円。

C押し率は49.3%
(L2)は1689円。(H1)は1910円。(L1)は1801円。



(ダマシ2)

5192「三星ベ」は2010年9月10日に買いマークを出しています。

@カイリ率は+6.4%。
(H1)は434円、平均線は408円。

A上昇率は+17.3%
(H1)は434円。(L2)は370円。

B高値上昇率は+3.8%
(H1)は434円。(H2)は418円。

C押し率は56.0%
(L2)は370円。(H1)は434円。(L1)は392円。



(ダマシ3)

5563「日本電工」は2001年11月22日に買いマークを出しています。

@カイリ率は+8.3%。
(H1)は208円、平均線は186円。

A上昇率は+17.5%
(H1)は208円。(L2)は177円。

B高値上昇率は+8.3%
(H1)は208円。(H2)は192円。

C押し率は74.2%
(L2)は177円。(H1)は208円。(L1)は185円。



(ダマシ4)

7241「フタバ」は2007年12月4日に買いマークを出しています。

@カイリ率は+12.9%。
(H1)は3320円、平均線は2935円。

A上昇率は+22.7%
(H1)は3320円。(L2)は2705円。

B高値上昇率は+12.5%
(H1)は3320円。(H2)は2950円。

C押し率は86.2%
(L2)は2705円。(H1)は3320円。(L1)は2790円。



(ダマシ5)

8346「東邦銀」は2006年4月27日に買いマークを出しています。

@カイリ率は+4.7%。
(H1)は650円、平均線は621円。

A上昇率は+16.1%
(H1)は650円。(L2)は560円。

B高値上昇率は+0.8%
(H1)は650円。(H2)は645円。

C押し率は70.0%
(L2)は560円。(H1)は650円。(L1)は587円。



(ダマシ6)

8809「サンケビ」は2007年7月6日に買いマークを出しています。

@カイリ率は+26.4%。
(H1)は1524円、平均線は1206円。

A上昇率は+48.2%
(H1)は1524円。(L2)は1028円。

B高値上昇率は+31.7%
(H1)は1524円。(H2)は1157円。

C押し率は62.1%
(L2)は1028円。(H1)は1524円。(L1)は1216円。

ダマシとなった6例(●印)と利食いできた12例(○印)の局面がどうであったのかを表にまとめました。

コード 銘柄 @カイリ率 A上昇率 B高値上昇率 C押し率
2503 ●キリン 6.2% 13.1% 8.2% 49.3%
5192 ●三星ベルト 6.4% 17.3% 3.8% 56.0%
5563 ●日本電工 8.3% 17.5% 8.3% 74.2%
7241 ●フタバ 12.9% 22.7% 12.5% 86.2%
8346 ●東邦銀 4.7% 16.1% 0.8% 70.0%
8809 ●サンケイビル 26.4% 48.2% 31.7% 62.1%
1847 ○イチケン 8.8% 45.6% 8.5% 44.4%
1968 ○太平電 33.7% 49.1% 41.7% 60.8%
1983 ○東芝プラ 14.7% 20.6% 12.9% 84.4%
2760 ○東エレデ 10.6% 19.4% 1.6% 57.4%
4350 ○メディカ 31.5% 54.9% 35.4% 65.6%
5936 ○洋シャッタ 11.4% 45.0% 8.4% 55.6%
6101 ○ツガミ 18.4% 32.2% 20.2% 53.4%
6976 ○太陽電 38.8% 75.2% 30.4% 53.0%
7541 ○メガネト 39.2% 62.8% 41.9% 65.3%
7721 ○東京計器 13.5% 52.0% 11.2% 42.3%
8075 ○神鋼商事 19.4% 43.4% 19.9% 62.9%
8601 ○大和証G 6.9% 24.0% 12.3% 92.9%
(表5)

@(L1)の日の75日線からのカイリ率は、10.0%に満たないものはダマシの6例中4例あります。利食いできた12例中2例も10%以下です。もしカイリ率が10%以上という条件をつけるなら、ダマシが2例、利食いが10例を検出することができます。

A(L2)→(H1)への上昇率はを見ると、20.0%に満たないものは、ダマシの6例中4例、利食いの12例中1例あります。もし上昇率が20.0%以上という条件をつけるなら、ダマシが2例、利食いが11例を検出できます。

B(H2)→(H1)への高値上昇率では、10.0%に満たないものがダマシ の6例中4例、利食いの12例中3例あります。もし高値上昇率が10.0%以上という条件をつけるなら、ダマシが2例、利食いが9例を検出できます。

C(L1)→(H2)と(H1)→(L1)への押し率は、70%以上のものがダマシ の6例中3例、利食いの12例中2例あります。もし高値上昇率が10.0%以上という条件をつけるなら、ダマシが3例、利食いが10例を検出できます。

Eダマシを防ぐ

正確な条件を知るために、ダマシを防ぐ条件を最適化してみました。 (表6)カイリ率(H1と75日平均線)の最適化

トレード件数が100回を超えるのは、カイリ率が10%以上のときです。
  1. トレード数 101回
  2. 利食い   24回
  3. 損切り    2回
  4. 利益率  7.13%
  5. 勝率   74.3%
  6. PF    4.92倍


(表7)上昇率(L2→H1)の最適化

トレード件数が100回を超えるのは、上昇率が20%以上のときです。
  1. トレード数104回
  2. 利食い 26回
  3. 損切り  2回
  4. 利益率 6.91%
  5. 勝率  74.0%
  6. PF   4.54倍


(表8)高値上昇率(H2→H1)の最適化

トレード件数が100回を超えるのは、高値上昇率が1 0%以上のときです。
  1. トレード数101回
  2. 利食い 24回
  3. 損切り  2回
  4. 利益率 6.73%
  5. 勝率  74.3%
  6. PF   4.52倍


(表9)押し率(L2→H1とH1→L1の割合)の最適化

トレード件数が100回を超えるのは、押し率が75%以下のときです。
  1. トレード数110回
  2. 利食い  24回
  3. 損切り  5回
  4. 利益率 6.49%
  5. 勝率  72.7%
  6. PF   3.77倍


上の4つの表を見ると、(表9)の押し率の75%以下の条件をつけたとしても、ダマシは5つ残ります。押し率の条件はダマシ防止には役立ちません。(表6)(表7)(表8)はどれもダマシが2回になっています。このうち利益率が大きいのは(表6)のカイリ率の条件で、7.13%。勝率は3つともほぼ同じ数字で74.0%あたり。PFは(表6)のカイリ率が最も大きく5.08%です。

(H1)時点のカイリ率をダマシ防止の条件にすればよいようです。次に(表6)〜(表9)の成績を掲げます。@手数料は往復で0.1%、A同一日に複数の銘柄が買いマークをだしたときは、株価が最も高い1銘柄だけをトレードする、という現実的な制約をつけたものです。

(表10)「E点買い」のダマシ防止の条件の違いによる成績(2001年〜2010年までの10年間)  単位(M)
No. 条件 トレード数 累計損益 平均利益 ドローダウン 勝率 Pファクタ 連敗
x ダマシ防止条件なし 117回 4731 40.4 -925 67.5 % 2.53倍 9連敗
a (H1)のカイリ率が10%以上 81回 4303 53.1 -837 70.4 % 3.34倍 7連敗
b (L2→H1)の上昇率が20%以上 85回 4551 53.5 -830 70.6 % 3.26倍 7連敗
c 高値上昇率が10%以上 82回 4034 49.2 -830 70.7 % 3.11倍 7連敗
d 押し率が75%以下 85回 3982 46.8 -673 68.2 % 2.69倍 7連敗


(表11)年別損益額(2001年〜2010 年の10年間)  単位(M)
No. タイトル 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
X ダマシ防止条件なし 13 17 205 2510 1837 271 ▲353 ▲551 121 659
a カイリ率が10%以上 211 ▲1 314 1886 1157 441 ▲281 ▲555 120 1009
b 上昇率が20%以上 240 3 318 2099 1300 383 ▲279 ▲551 120 914
c 高値上昇率が10%以上 216 3 318 1672 1242 446 ▲279 ▲551 121 843
d 押し率が75%以下 ▲106 ▲1 ▲106 2441 1671 154 ▲297 ▲354 51 529


(表10)(表11)を見ると、(b)(L2→H1)の上昇率が20%以上の条件がほかに比べてややよいようです。(2007年と2008年の損失が消えるかと期待していたが、そうはならなかった)これで「モデル波動E」の設定を終わります。できた条件表は次のようになりました。

(設定例 10) 条件表No.17「モデル波動E」の完成



《カナル24》Ver.4のユーザーは「アップデート」→「条件表をダウンロード」で、(サンプル0)条件ファイルをダウンロードして、(サンプル0)のNo.17を(標準3)のNo.17(適当なNo.でもよい)に「条件表の複写」をして下さい。

もし(標準3)条件ファイルにユーザーが独自に条件表を設定していないのであれば、(標準3)条件ファイルをダウンロードしてもよいです。(条件表No.17に同じ 条件表No.17「モデル波動E」が入っています)

「条件表の複写」は次のようにします。
  1. 何でもよいから「グラフ」を描画する。
  2. グラフ画面のメニューの「条件」→「この条件を修正」をクリック。
  3. 「条件表の内容」が表示されたら、「表を複写」を選択する。
  4. 「送り側」を「サンプル」にし、「受け側」を「標準3」にする。

  5. 「送り側」(サンプル0)のNo.17を選択し、「受け側」のNo.17(どこでもよい)」を選択して、「複写」をクリック。

  6. 以上の操作で、サンプル条件表No.17が(標準3)に複写されます。



(11.11.29) TOPIX 729(+13)  日経平均 8477円(+190)  15.6億株 (9408億円)

米国はクリスマス商戦が最近では珍しい好スタートを切ったことから大幅上昇。NYダウは11523ドル(+259)、ナスダックは2527P(+85)。特にナスダックは大幅高となりました。

とはいえ、これで米国の経済の回復が証明されたのかというとそうではなく、2012年の経済成長率は日本のほうが高い予想です。しかも欧州が信用危機に陥れば、日米欧ともマイナス成長になるという脆さなので、楽観して株式を買っていく勢力はありません。

米国の昨日の上昇はやはりショートカバーによるものでしょう。ナスダックは(a)では200日線が下落の下支えをしましたが、(b)で株価が200日線を大きく下回ってからは、(c)のように200日線は上値を抑える抵抗線になっています。

a,b,c,dのピーク・ボトムを簡単に掴むには、9日順位相関と25日順位相関の2つを見ておけばわかりやすい。厳密ではありませんが、@9日・25日順位相関が+80以上(ないしその近く)になった(a')(b')から株価はそこそこの反発をしました。逆に2線が+80以上(ないしその近く)になった(c')は戻り一杯となりました。

そうなら、今の状況は、2線がともに-80以下(ないしその近く)まで下落してボトムとなり、そこから大勢波動が上昇トレンドに転換するのかどうかを確認せねばなりません。一昨日の安値が下げ止まりのボトムとなるかどうかは、もう少し時間をかけねばわかりません。


日経平均は昨日、ボトムらしさが6ポイントになっていました。同時に条件表No.61「天底・・・(日経用)」が買いマークを出していたので、欧州問題が蒸し返されないなら今日は上昇して、8135円がボトムになる可能性が高いと思っていました。

うまい具合に海外株式が上昇して、欧州のマイナス材料が隠れたために続伸となりました。これによって足型は「3陽連」それも窓空けという強い形です。

前回の「窓空け3陽連」は2010年11月5日に出ています。このときは3陽連をつけた過程で75日線と25日線を上抜いています。25日線が75日線より上位にあったように、このときの下げは大きくありませんでした。従ってすんなりと25日線と75日線を上抜いて、さらに200日線をも上抜く上昇につながりました。

今回の「窓空け3陽連」は、位置関係でいえば、株価→25日線→75日線→200日線という「絶不調」のもとでの足型です。とても2010年11月のような上昇は期待できません。 よいところ、25日線(8600円水準)まで戻れば精一杯となり、一応は小波動のボトム8135円は確定するでしょうが、その後はボトムの8135円を下抜くのか、下抜かないのかの攻防になると思います。明日が戻りの限界ではなかろうか。


(11.11.30) TOPIX 728(-1)  日経平均 8434円(-43)  17.6億株 (1兆 629億円)

米国はクリスマス商戦というプラス材料と、相変わらず解決への道筋が定まらない欧州問題というマイナス材料が綱引きをして、まちまちの動き。

NYダウは11555ドル(+32)だったが、ナスダックは2515P(-11)。

だいたいにおいて最近の米国株が底打ちするときは、超大陽線が立つか、あるいは図の(a)のように3陽連〜5陽連が出て上昇を開始することが多い。

しかし昨日のナスダックは陰線となって、9日線で頭を抑えられたという格好になりました。上昇のスタートを切ったとはまだいえません。

ナスダックの(a)のように新安値から3陽連が出たなら、当面(5日〜10日間)は(a)の安値を下回ることはないのが普通です。今回の日経平均は(a')から3陽連となったので、当面5〜10日間は(a')の8135円を下抜く可能性は小さいと思いますが、なにしろ欧州問題とという地雷がそこここに埋まっているので、もしこれを踏んでしまえば、3陽連によって基礎固めをしたと思われる地盤がたちまち吹っ飛ぶという危うさがあります。

日経平均や定点観測9銘柄のうちの多くが3陽連を出しています。

目先は各図の直近の小波動のボトムを下回る可能性は小さく、ここからは押し目買いに分があると思っていますが、それは「地雷を踏まない限り」という条件つきのもとでの判断です。

同じ3陽連を出していても、25日線まで到達した銘柄と、25日線まで戻れていない銘柄があります。

どちらがよいかとなると、当然に@25日線を上回った→A25日線まで戻った→B25日線まで戻っていない、という順に株価の勢いは強いのです。

9銘柄中6銘柄が3陽連を出していますが、最も強いのは@住友鉱、ついでAトヨタです。この2銘柄は向う1か月くらいは押し目買いの方針で報われるのではなかろうか。

残りの4銘柄のすべてが、買戻しのメドである9日線を上抜いていますが、その戻りの強さには濃淡があります。

私はX日線を上回ってから連続して5日間上回ったときに、X日線を上抜いたと判断しています。

はたして5日連続して9日線を上回っていられるのか、Eソニー、D野村、C三菱UFJは9日線と25日線の中間よりも株価が下にあり、9日線をまた割込む可能性があります。 このうち一番ましなのはC三菱UFJです。25日線の下落の角度が緩やかになっています。

B新日鉄の株価水準は9日線と25日線の中間よりも少し高いのでCDEよりもまだ強いといえますが、25日線を上抜いていないのだから、まあドングリの背比べくらいの違いでしかありません。これら銘柄は(a)に近づいたら買ってみる。しかし(a)を下回ったら損切りする、という方針の銘柄です。



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