1107 チャート事典

  [1107] 安値波動


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意味

図は4217 日立化のグラフです。株価と同じ位置に描かれている灰色の折れ線は8%波動です。8%波動は株価がボトムから8%以上上昇したときに1つの上昇波動とし、株価がピークから8%以上下落したときに1つの下降波動とします。8%未満の値動きは、単にアヤの動きであるとしてカットします。

波動はピークとボトムが交互に現われます。本章の「安値波動」は、波動のボトムだけに注目し、ボトムが何個連続して切り上がっているか・切り下がっているかを計算します。

波動のボトムを1つ前のボトムと比べ、ボトムが切り上がっているときは+1、切り下げっているときは-1とします。連続して切り上がっていれば+2,+3,+4とプラス値が増加し、連続して切り下がっていれば-2,-3,-4とマイナス値が増加します。

図の8%波動のボトムを見ると、a→bはボトムが切り上がっているので「安値波動」は+1になります。次のb→cは切り下がっているので-1になります。これが1回目の切り下がりです。次のc→dも切り下がっているので-2になります。2回目の切り下がりです。以下d→e→fと連続してボトムが切り下がっているので、fの安値波動は-4となります。

このように波動のボトムが切り上がっているのか切り下がっているのか、連続していくつ更新されてきたのかは、本来はグラフを見て初めてわかる、きわめて視覚的な事象ですが、「安値波動」はこれを数値で示します。例えば安値波動が-7とあれば、グラフを見ることなく長期間一方的に下落してきてきたことが推測できます。

安値波動は波動のボトムの関係を調べますが、高値波動は波動のピークの関係を調べます





規則 (安値波動)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データなし
加 工波動のボトムの切り上がり・切り下がりを連続回数で示す。
・波動のボトムが切り上がったとき+1,次のボトムも連続して切り上がっていれば、+2,+3,+4,+5と増加する。
・波動のボトムが切り下がったとき-1,次のボトムも連続して切り下がっていれば、-2,-3,-4,-5と増加する。
パラメータXX%波動。マイナス値のときはXポイント波動
単 位回(X回目の切り上がり・切り下がり)
使用例・株価の5%波動の安値波動
・株価の10%波動の安値波動・相対力の15ポイント波動の切り下がり(切り上がり)



計算方法

「安値波動」は、例えば8%波動のボトムを比較して、切り上がったか、切り下がったか、連続しているかを調べますが、波動のボトム日にはボトムであることがわからないために案外にややこしい問題があります。

図のa→bの波動が切り上がったことを判定する例では、
  1. それまでの安値bから8%以上株価が上昇した日に、波動は陽転します。この日に波動のボトムがbであったことが確定します。

  2. 前回のボトムであるaと確定したbを比べると切り上がっているので、安値波動は+1(あるいは+2,+3)になります。
図のb→cの波動が切り下がったことを判定する例では、
  1. それまでの安値bから8%以上株価が上昇した株価は、ピークから8%以上の下げをした日に陰転します。この日から下げ波動のボトムが作られていきますが、この日の株価と先のボトムのbを比較すると、まだbのほうが高いので、波動の切り下がりとは判定できません。

  2. その後株価はさらに下落し、株価がbよりも低くなったので、ボトムの切り下が確認でき、安値波動は-1になります。
このように安値波動がカウントされる日は、波動のボトムの日ではありません。
なお細かいルールを掲げておくと、
  1. 波動は株価の終値を元にして計算される。(ザラバの高値・安値は無視している)
  2. 今回波動のボトムと前回波動のボトムが同じ値のときは、安値波動は切り上げと判定される。
などです。


設定例@ 連続して安値波動が切り下がったとき買いの設定



設定のポイント
No.3線 5%波動の安値波動を計算する。波動のボトムが連続して5回以上切り下げているとき(-99999以上 -5以下)売り。
No.4線 9日順位相関を計算し、紫色で描画する。-80以下のとき売り。



グラフ@

図で9日順位相関が80以下になったところは多くあります。しかしボトムが連続して5回切り下げているところとなると、図の位置しかなく、よい位置で買いマークがついています。





設定例A K相対のボトムが切り上がったときに買いの設定

波動は株価だけでなく、他の指数(例えば相対力・ストキャスティクス・出来高平均・信用残)などの推移についても調べることができます。



設定のポイント
No.3線 株価の13K相対力を計算し、青色で描画する。当日を含めて11日以内に25以下になっていれば買い。(注目日が10日〜0日となっている)
No.4線 K相対力(No.3線)の15ポイント波動を取出し、赤色で描画する。安高値が切り上がったときに買い。

No.4線のパラメータは-15とマイナス値にしています。これは1032 カギ足のパラメータと同じです。つまり、
  1. 株価の 5% カギ足 と入力したときは、株価が5%変化するとカギ足は転換します。
  2. 株価の -5% カギ足 と入力したときは、株価が5円変化するとカギ足は転換します。
パラメータがプラスのときは(X%)、マイナスのときは(X円)でカギ足の転換を決めています。カギ足は波動を取出すために有効な手法です。本章の「高値波動」(「安値波動」も同じ)では、波動を取出す手段として、内部ではカギ足を使っています。

本章では、設定例@では「元データ」を「株価」としました。パラメータ欄が(+5)であれば株価の5%カギ足を、(-5)であれば株価の5円カギ足を計算し、波動を取出します。

いっぽう、設定例Aでは「元データ」を「K相対力」としました。パラメータ欄が(+15)であればK相対力の15%カギ足を、(-15)であればK相対力の15ポイントカギ足を計算し、波動を取出します。

K相対力は0〜100までの数値を取るので、%で転換を決めることは無理があります。例えばK相対の数値が5のとき、10%で転換するには5.5になればよく、わずかに0.5の変化でカギ足が転換してしまします。

K相対の場合は、%ではなく、例えば10ポイントで転換するようにして、5→15へ上昇したときに転換としたほうがよいのです。そこで設定例Aでは、パラメータは(-15)とマイナス値を入力して、15ポイントの転換であることを指示しています。

グラフA

図で、K相対力は青色。K相対力の15ポイント転換で取出した波動が赤線で描画されています。

a→bへK相対力の波動のボトム(安値)は切り上がっています。(実際に切り上がったことが判断できるのは、bからK相対力の値が15ポイント上昇したc の日です。)

cの日にK相対力の波動のボトムが切り上がり、cの日の11日以内に、K相対力が25以下の日(bはそうである)があったので、図の赤丸の位置で買いマークがついています。

dでも買いマークがでていますが、この時点でもK相対力の波動のボトムは切り上がっているからです。(その後切り下がりが明らかになる)



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