《カナル24》ver.3

 《カナル24》 Ver.3 …バージョンアップのご案内


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《カナル24》ver.3のバージョンアップお知らせ

2010年8月25日から、現行の《カナル24》Ver.2はバージョンアプして《カナル24》ver.3に変わります。


以下の要領でお申し込み下さい。
  1. Ver.2のユーザーは、郵送したご案内に郵便振替用紙 が同封されているので、これでお振込みください。(銀行振込はしないで下さい。転居されているとき、弊社の登録住所では、お届けできないことがあります。)

  2. 《カナル24》Ver.2(2008年発売)をお使いのユーザーは、バージョンアップ料は12,000円です。

  3. 《カナル24》Ver.1(2005年発売)をお使いのユーザーは、バージョンアップ料は20,000円です。(2008年の《カナル24》Ver.2へのバージョンアップでは重要な変更点が多くありました。)

    なお《カナル24》Ver.1のユーザーには案内は郵送していません。バージョンアップをご希望される方は、メールか電話で案内状をご請求ください。

  4. 新バージョンは、2010年8月25日から順次発送いたします。


《カナル24》ver.3の新機能

【1】11個の「加工」を追加し、10個の既存の「加工」の機能を変更した
 @株価の波動を決定する2つの加工
 A指数の波動を決定する2つの加工
 B波動を取り出す11個の加工
   (1)ピーク・ボトムの切り上がり・切り下がりを知る
   (2)「逆行」現象
   (3)「日柄」
   (4)ゼロ・バランス

 Cその他の加工の追加・改良
【2】計算に「統計」を追加した
【3】グラフの機能を改良した
カナル24》Ver.3で改良・追加したことは、ほとんどが条件表の「加工」についてです。新しい加工を11個追加し、10個の既存の加工を改良しました。これほど多くの加工を変更したバージョンアップはかつてありません。

その目的は、「グラフを見ないと判断できなかったことを、条件表が判断して売買マークを出す」ことにつきます。条件表が最終的な売買マークを出すのであれば、誰でも同じ売買方針とタイミングを得ることができるし、また《Qエンジン24》を使って「検証」をすればその成績を知ることができます。さらには今度のVer.3で追加した「統計」によって発生確率を知ることができます。


@11個の新「加工」と10個の加工の改良 

今回新規に追加した加工、改良した加工は次の21個です。(青●がついているものが改良したもの)



ほとんどは波動に関係するものです。「波動」は@高値と安値(ピークとボトム)、A時間(日柄) の2つによって成り立ちます。

波動を決定するということは、細かな株価や指数の動きをカットしてピークとボトムを決めるということです。

ピークとボトムが決まれば、その株価(高値・安値)が決まり、ピーク・ボトムの間の日柄が決まります。重要なものは、ピーク・ボトムを決定する「加工」です。

右図のようなグラフは、単にグラフに描かれているうちの高値と安値を表示しただけのものです。「波動」の手がかりにはなりません。

右図は「主な株価」で波動を決定したグラフです。@折れ線で波動が明らかにされ、Aピーク・ボトムの株価が表示されています。

波動が決定されているならば、例えば(a)と(b)を比較すると、
  1. 上昇幅は1906円であり、
  2. 上昇率は21.0%であり、
  3. 上昇日数は32日である
ことがわかります。波動の大きさと時間を知ることはチャートを見る上で最も基本的なことです。
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@株価の波動を決定する2つの加工

株価の波動を決定する方法は2つあります。@「主な株価」方式 A「IR高安」方式 です。

「主な株価」方式は、図のようにザラバ高値の3日平均線(高値線・ピンク色)とザラバ安値の3日平均線(安値線・灰色)を計算しておき、
  1. 高値線の最も低い水準を安値線が上回った日に上昇波動に転換したと判断します(a,cの日)。その日より前にあるザラバ安値を見つけて、これを株価のボトム(A,C)と決定します。

  2. 安値線の最も高い水準を高値線が下回った日に下降波動に転換したと判断します(b,dの日)。その日より前にあるザラバ高値を見つけて、これを株価のピーク(B,D)と決定します。
(A)のボトムは(a)の日に決定され、(B)のピークは(b)の日に決定されます。(A)の日にはまだボトムとはわかっていないし、(B)の日にはまだピークとはわかっていません。

「IR高安」方式は、X日間の新高値・新安値を波動を決定します。X日間は任意に決めることができますが、通常は7日間を使います。
  1. 図のように、当日のザラバ高値が(当日も含めて)7日間のなかで最も高くなった日に、上昇波動に転換したと判断します(a,cの日)。その日より前にあるザラバ安値を見つけて、これを株価のボトム(A,C)と決定します。

  2. 当日のザラバ安値が(当日も含めて)7日間のなかで最も安くなった日に、下降波動に転換したと判断します(b,dの日)。その日より前にあるザラバ高値を見つけて、これを株価のピーク(B,D)と決定します。
(A)のボトムは(a)の日に決定され、(B)のピークは(b)の日に決定されることが重要です。(A)の日にはまだボトムとはわかっていないし、(B)の日にはまだピークとはわかっていません。 「主な株価」と「IR高安」でいつピーク・ボトムが決定したのかを比較すると
  1. は、「IR高安」が1日早く決定した
  2. は、「主な株価」が1日早く決定した
  3. は、「IR高安」が1日早く決定した
  4. は、「IR高安」が1日早く決定した
と「IR高安」がやや早めに決定するようですが、早く決定すると細かな波動を拾ってしまうという欠点もあります。これまでは株価の波動(ピーク・ボトム)は「主な株価」だけが決定してきましたが、Ver.3からは「IR高安」によっても波動を決めることができようになりました。

「主な株価」と「IR高安」の設定例を掲げます。


  1. No.2行に設定してあるのは、Ver.2までの「主な株価」です。これは従来と同じ設定です。(元データは「株価」と設定する)

  2. Ver.3からは「主な株価」を設定してある行は数値をもっています。小波動が上昇中のときは「+1」、加工中のときは「-1」です。これによって波動が転換した日に売買マークを出すことができます。

    No.3行〜No.4行は、当日(注目日が0〜0)が「+1」で、前日(注目日が1〜1)が「-1」であれば「買い」としています。前日までは下降中(-1)であったが、当日は上昇(+1)になったのだから波動が上昇転換したことがわかります。

    No.5行〜No.6行は、当日(注目日が0〜0)が「-1」で、前日(注目日が1〜1)が「+1」であれば「売り」としています。
  3. 元データ欄に「4本値」と設定すると、陰陽足に重ねて、折れ線で波動を描きます。

    右図の左側が「4本値の主な株価」と設定したグラフです。右側は従来どおりに「株価の主な株価」と設定したグラフ。

    なお赤○は「主な株価」の行の値です。図の最新日は「-1」となっているので、小波動は下降中であることがわかります。
  4. 「IR高安」は「×日」のパラメータが必要です。通常は「7日」を使いますが、「3日」のように短期にすれば小さい波動を決定し、「15日」のように長めの期間にすれば大きい波動を決定します。

  5. 主な株価と同じように「IR高安」も数値をもっています「+1」(上昇中)と「-1」(下降中)です。

  6. 主な株価と同じように、IR高安の元データ欄を「4本値」にすると、波動を折れ線で描きます。
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A指数の波動を決定する2つの加工

指数の波動を決定する方法は2つあります。 @「高値波動」(安値波動も同じ)方式  A「クロス波動」方式 です。

Ver.2までは、K相対力(rsi)とかベクトル、順位相関、カイリ率といった指数の波動は決定することができませんでした。かろうじて「高値波動」「安値波動」が指数のピークやボトムが切り上がっているのか、切り下がっているのかを判断することができましたが、そのピーク・ボトムの値はいくらで、いつピーク・ボトムになったのか、といった波動の基本となる数字を取り出すことはできませんでした。

Ver.3では「高値波動」(安値波動)を改良し、指数の波動を決定できるようにしました(終値ベースの株価の波動も決定できる)。また新たに「クロス波動」を追加して、別の角度から指数の波動を決定できるようにしました(終値ベースの株価の波動も決定できる)。


「高値波動」(「安値波動」も同じ)は、その指数がXポイント変化したときにピーク・ボトムを決定します。

例えば図の緑色線は13日K相対力(rsi)です。角ばった青色と灰色の折れ線は13日K相対力の-20%カギ足です。K相対の数値が20ポイント変化したときにカギ足は屈折しています。
  1. K相対の数値が最も低いところから+20ポイント上昇した日に、K相対力は上昇波動に転換したと判断します(a,cの日)。

    その日より前にあるK相対力が最も低い値を見つけて、これをK相対力のボトム(A,C)と決定します。

  2. K相対の数値が最も高いところから-20ポイント下落した日に、K相対力は下降波動に転換したと判断します(b,dの日)。その日より前にあるK相対力が最も高い値を見つけて、これをK相対力のピーク(B,D)と決定します。
波動が決定できれば、@ピークの数値・ボトム数値を取り出せるし、Aピークとボトムの日を取り出すことができます。ここが重要なところ。

「高値波動」(安値波動)は次のように設定します(Ver.2と同じです)。


  1. No.3行で13日K相対力(RSI)を計算し

  2. その-20%(20ポイント幅)のカギ足から波動を決定します。

    「描画する」と設定すれば右図のように折れ線で13日RSIの波動を描きます(Ver.3で改良)。

  3. 高値波動の数値は、切り上がり回数・切り下がり回数です(Ver.2と同じ)。図では「-1」となっているので、ピークが切り下がっていることがわかります。


「クロス波動」は、その指数と指数の平均線の2つの線がクロスすることに注目してピーク・ボトムを決定します。

例えば図の緑色線は13日K相対力(rsi)です。そこに7日平均線(青色線)を重ねています。

K相対力が平均線より上位にあるとき(ゴールデンクロス中)にK相対のピークがあるはずです。K相対が平均線より下位にあるとき(デッドクロス中)にボトムがあるはずです。

ただK相対が平均線の上に出たと思ったら翌日にはまた平均線の下にもぐったということはよくあるので、「連続してX日以上」上位にあること(下位にあること)というパラメータを与えます。図では「4日連続」としています。
  1. K相対が平均線を連続して4日間上回ったので、K相対力は上昇波動に転換したと判断します(a,cの日)。その日より前にあるK相対力が最も低い値を見つけて、これをK相対力のボトム(A,C)と決定します。

  2. K相対が平均線を連続して4日間下回ったので、K相対力は下降波動に転換したと判断します(b,dの日)。その日より前にあるK相対力が最も高い値を見つけて、これをK相対力のピーク(B,D)と決定します。
波動が決定できれば、@ピークの数値・ボトム数値を取り出せるし、Aピークとボトムの日を取り出すことができます。

「クロス波動」は次のように設定します。


  1. No.3行で13日K相対力(RSI)を計算し

  2. その7日平均線を計算し

  3. 13日RSIと7日平均線の「クロス日数」を設定します。(このクロス日数の設定は必須)

  4. クロス日数を設定したNo.5行を元データにして「クロス波動」を設定します。パラメータを「4」としたのは、平均線を4日連続して上回る(下回る)ときにピーク・ボトムと認めるということです。

  5. クロス波動の数値は、波動が上昇中は「+1」、下降中は「-1」の値になります。図では「-1」となっているので、13日RSIのピークが切り下がっていることがわかります。

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B波動を取り出す11個の加工

波動が決定できたなら、以下の加工によって波動(@株価・指数の値、A日柄)を取り出すことができます。
  1. 主な高値(改良)・・・ピークの株価や指数の値を取り出す。
  2. 主な安値(改良)・・・ボトムの株価や指数の値を取り出す。
  3. 主な高日(改良)・・・ある日から株価や指数のピークは何日前にあるかを取り出す。
  4. 主な安日(改良)・・・ある日から株価や指数のボトムは何日前にあるかを取り出す。
  5. ピーク日付(追加)・・・データの最新日から株価や指数のピークは何日前にあるかを取り出す。
  6. ボトム日付(追加)・・・データの最新日から株価や指数のボトムは何日前にあるかを取り出す。
またピーク・ボトムが決定しているので、ピーク・ボトムを起点にして、株価や波動の転換日の予想の手がかりを得ることができます。
  1. ゼロ・バランス(追加)・・・あるべきピーク・ボトムの株価を表示する。
  2. 固定日柄(追加)・・・ピーク・ボトムから、一定の日柄によって予想転換日を表示する。
  3. 均衡日柄(追加)・・・直前の「X本」の波動の日柄から予想転換日を表示する。
  4. ラリーW日柄(追加)・・・波動間の日数に1.28倍した日柄から予想転換日を表示する。
  5. フィボナッチ日柄(追加)・・・波動間の日数に1.618倍した日柄から予想転換日を表示する。
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(1)ピーク・ボトムの切り上がり・切り下がりを知る

次の条件表はさほどよい成績はでません(+10%利食い・-10%損切りの勝率は54%くらい)が、「主な安値」「主な高日」を使っているので例とします。

  1. No.2行で主な株価を設定し、株価の波動を決定します。+1以上+1以下なら「買い」。(ver.3では主な株価は±1の値を持っています(「+1」なら波動は上昇中、「-1」なら下降中)。上昇中・下降中を簡単に条件表に設定できるようになりました。

  2. No.3行は、 13日順位相関を計算し、緑色線で描画する。
  3. No.4〜No.6行は、13日順位相関の5日平均を計算し、「3日クロス波動」によって、13日順位相関の波動を決定します。
  4. No.7〜No.8行は、13日順位相関の波動が当日は上昇中(+1)で前日が下降中(-1)なら「買い」。(13日順位相関の波動が上昇転換した日に買い)
  5. No.9〜No.10は、1本前の13日順位相関のボトムの値を取り出し、2本前の13日順位相関のボトムの値を取り出します。(右図の(c)の日は、1本前のボトムは(b)で、2本前のボトムは(a)にあたる)

    2本前のボトムより1本前のボトムのほうが高かったら「買い」(13日順位相関のボトムが切り上がっている)

  6. No.12〜14線は、株価のボトムを取り出し、2本の株価のボトムより1本前のボトムのほうが高かったら「買い」。((C)の日は、1本前の株価のボトムは(B)で、2本前は(A))

  7. No.15行は、1本前の株価のピークが当日から何日前かを取り出します。(C)の日の1本前のピークは(H1)なので、(H1)から(C)までの日数が計算されます。前の高値から20日以上たっていたら「買い」。

次の条件表は「5日ベクトルが10日ベクトルとクロスしたとき、ベクトルのピークが切り下がっていれば売り、切り上がっていれば買い」の条件表です。

  1. No.3行で「5日ベクトル」を計算し、青色線で描画。
  2. No.4行で「10日ベクトル」を計算し、赤色線で描画。
  3. No.5〜No.6行は、5日ベクトルと10日ベクトルを使って「クロス波動」が5日ベクトルの波動を決定します。
  4. No.7〜No.8は、1本前の5日ベクトルのピークの値を取り出し、2本前の5日ベクトルのピークの値を取り出します。(右図の(f)の日では、1本前のピークは(e)で、2本前のピークは(d)にあたる)

  5. No.9〜No.10は、1本前の5日ベクトルのボトムの値を取り出し、2本前の5日ベクトルのボトムの値を取り出します。(右図の(c)の日では、1本前のボトムは(b)で、2本前のボトムは(a)にあたる)
  6. No.11行は、5日ベクトルが10日ベクトルよりも1ポイント以上上位にあれば「買い」

  7. No.12行は、5日ベクトルが10日ベクトルとゴールデン・クロスした日に「買い」

  8. No.13行は、1本前の5日ベクトルのボトムが、2本前のボトムより高かったら「買い」(5日ベクトルのボトムが切り上がっている)

  9. No.14〜16行は、「売り」の設定です。No.14行は、5日ベクトルが10日ベクトルよりも-1ポイント下位にあれば「売り」

  10. No.15行は、5日ベクトルが10日ベクトルとデッド・クロスした日に「売り」

  11. No.16行は、1本前の5日ベクトルのピークが、2本前のピークより低かったら「売り」(5日ベクトルのピークが切り下がっている)


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(2)「逆行」現象


グラフ下部は「ADオシレータ」です。だいたい株価のピーク・ボトムと同じときにピーク・ボトムをつけています。

株価とADオシレータの逆行を比較して、
  1. 株価のピークが切下がっているかを見る。

  2. 次に株価のピークに対応するADオシレータのピークが切り上がっているかを見る。
ことで逆行を知ることができます。図の株価のピーク(c)に対応するADオシレータのピークは(c')でした。株価とオシレータが同じ日にピークとなっています。株価のピーク(d)に対応するADオシレータのピークは(d')であり、やはり株価とオシレータが同じ日にピークになっています。

このようなときは、株価のピーク(c)と同じ日のADオシレータの値(c')を取り出し、またピーク(d)と同じ日のADオシレータの値(d')を取り出して、(c')と(d')を比較すれば、ADオシレータのピークが切り上がっているのか切り下がっているのかが判断できます。

だが株価のボトム(a)の日のADオシレータ(a')はボトムではありません。(a)より3日前の(A)でボトムとなっています。このようなときは、(a)の日のADオシレータの値(a')を取り出して、(a')と(b')のADオシレータの値を比較しても意味がありません。(A)と(b')を比較するからこそ、株価のボトムが切下がり、ADオシレータのボトムが切り上がっていることがわかるのです。

では(a)の日に(A)のADオシレータの値を取り出すにはどうすればよいのか? それはADオシレータの「5日最小値」を計算しておくことです。5日最小値を計算しておけば(A)から4日後までは(A)の値を記憶しています。つまり(a)の日には(A)の値が記憶されているので、(a)の日の「5日最小値」を取り出せば、(A)の値を取り出したことになります。

条件表は次のようになります。


  1. No.2行で主な株価を設定し、株価の波動を決定します。+1以上+1以下なら「買い」。(ver.3では主な株価は±1の値を持っています(「+1」なら波動は上昇中、「-1」なら下降中)。上昇中・下降中を簡単に条件表に設定できるようになりました。

  2. No.3行は、 「ADオシレータ」を計算し、青色線で描画する。
  3. No.4はADオシレータの「5日最大値」を計算し、No.5行は、ADオシレータの「5日最小値」を計算します。

  4. No.6行〜No.7行は、No.2線の「主な株価」による波動が、当日(注目日が0〜0)が「+1」で、前日(注目日が1〜1)が「-1」であれば「買い」としています。前日までは下降中(-1)であったが、当日は上昇(+1)になったのだから波動が上昇転換した日が特定できます。

  5. No.8行は、1本前の株価のボトム(図では(b)に当たる)を取り出し、No.9行は2 本前の株価のボトム(図では(a)に当たる)を取り出し、
  6. No.10行で、(b)-(a)が-1以下なら「買い」としています(ボトムが切下がっていたら買い)。

  7. No.11は、1本前のボトム(b)の日付(最新のデータから過去何日目)を取り出し、No.12は、2本前のボトム(a)の日付(最新のデータから過去何日目)を取り出しています。

  8. No.13線で(a)の日のADオシレータの「5日最小値」(A)を取り出し、No.14線で(b)の日のADオシレータの「5日最小値」(b')を取出します。

  9. No.15行で、(b')-(A)が+1以上なら「買い」としています(ADオシレータのボトムが切上がっていたら買い)。

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(3)「日柄」

図は1001「日経平均」の波動と波動の日柄です。これは「主な日柄」によって描画したものです。日柄は4段に分けて表示されています。

@安値―高値(a-bは9日)
A高値―安値(b-cは5日)
B高値―高値(b-dは30日)
C安値―安値(a-cは13日)

1波動の日柄だけを見ると、
(上昇波動)は、@(a→b)が9日、A(c→d)が26日、B(e→f)が7日、C(g→h)が9日、D(i→j)が7日です。

(下降波動)は、@(b→c)が5日、A(d→e)が35日、B(f→g)が4日、C(h→i)が12 日です。(この日数はピークとボトムの日を含んでいます。)

右の表は、小波動の上昇の日数と下降の日数の統計を採ったものです。

日経平均は平均して11.6日間上昇しています(ボトムの日も含めると12.6日目)。また11.0日間(ボトムの日も含めると12.0日目)下落しています。

一般銘柄(TOPIX100を構成する100銘柄)の上昇期間・下落期間を調べると、日経平均とほぼ同様の日数になっています。上昇が11.7日(12.7日目)。下降も同じく11.7日(12.7日目)です。

つまり株価は、だいたい12日間上昇し12日間下落します。(上昇+下降)の期間は23日です。「主な日柄」のようにピークとボトムの日を含めた日数にすれば、1波動の日柄は13日、2波動の日柄は24日です。こういう統計があれば、ピークの日から13日目とか24日目に次のピークもしくはボトムがくるのではないかと見当をつけても間違いではないでしょう。

ただ波動の大きさは時代によって一様ではありません。1波動で30日も40日も上昇することもあれば、5〜6日で終わることもあります。私は、日柄(つまりは株価変動の周期)はいつも13日・24日であると固定的に決めておいても悪くはないと思っていますが、いくつかの日柄を取り出す方法があります。次の4つを今度のVer.3で用意しました。
  1. 固定日柄・・・よく現れる一定の日柄をピーク・ボトムから先に延ばし、その日を予想転換日とする。

  2. 均衡日柄・・・直前の1波動とか2波動(3波動)の日柄をピーク・ボトムから先に延ばし、その日を予想転換日とする。

  3. ラリーW日柄・・・ボトムとボトムの日柄の1.28倍をピークから先に延ばし、その日を予想転換日とする。ピークとピークの日柄の1.28倍をボトムから先に延ばし、その日を予想転換日とする。

  4. フィボナッチ日柄・・・ボトムとボトムの日柄の1.618倍をボトム先に延ばし、その日を予想転換日とする。ピークとピークの日柄の1.618倍をピークから先に延ばし、その日を予想転換日とする。
これら4つの「日柄」は、単にグラフ上に予想転換日を表示するだけでなく、条件表に設定して売買マークを出すことができます。例えば次の条件表は「均衡日柄」の予想転換日にK相対力の水準によって売買マークを出す」設定をしています。

  1. No.2行は、元データを「4本値」としているので「主な株価」が決定した波動を折れ線で描画する。
  2. No.3行は、「均衡日柄」を取り出します、パラメータが「3.1」となっています。「3」は3波動分の日柄を取り出し、「0.1」は、その日柄の先にある予想転換日の前後「1日」も予想転換日とする、という意味です。

  3. No.4行は同じく、2波動分の日柄を取り出し、前後1日分の日も予想転換日としています。
  4. No.5行で、(3線+4線)を計算しているのは、No.3線の予想転換日またはNo.4線の予想転換日のどちらかの日であれば「買い」とするためです。

  5. No.6行は、13日K相対力を計算し、深緑色で描画する。(1日前〜0日前)に25以下なら買い。
  6. No.7行は、株価(終値)が前日より上昇したら買い。
  7. No.8行〜No.10行は「売り」の設定。(当日が2波動か3波動の日柄による予想転換日なら売り)。
図の青色線が「2波動」の日柄(短い青色の縦線の日)、空色線が「3波動」の日柄です。

この日(と前後1日)が株価波動のピークかボトムになるのではないかと予定します。

ピークなのかボトムなのかの判定は、この日の13日K相対力を基準にして、@当日のK相対が+75以上のときはピーク、25以下のときはボトムとして売買マークを出しています。

小さい波動のピーク・ボトムで売買マークが出る必要はありません。大きな波動のピーク・ボトムで売買マークがでればよいのですが、図で見る限りでは、まずまずの位置で売買マークが出ています。
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(4)ゼロ・バランス

図は5713「住友鉱」のグラフです。青色の折れ線が「ゼロ・バランス」と呼ばれる線です。

この線は均整のとれた株価の波動はどうあるべきかを表現しています。例えば(a)のピークの高値は1509円でしたが、ゼロバランスは1587円が均整のとれた水準であるとしていました。

(b)のボトムの安値は1352円でしたが、ゼロバランスは1316円が均整のとれた水準であるとしていました。

ゼロバランスの水準はあらかじめわかっています。(a)のピークが確定したとき、(a1)のゼロバランスの水準が決まります。(b)のボトムが確定したとき、(b1)のゼロバランスの水準が決まります。

つまり株価のピークが確定したときは、次のピークのゼロバランスの水準が決まり、株価のボトムが確定したときは、次のボトムのゼロバランスの水準が決まるわけです。上図の右端に(b2)1167円と(a3)1297円が表示されていますが、まだ株価が生まれていないのに、次のピーク(a3)と次のボトム(b2)のゼロバランスの水準がわかっているわけです。

グラフを見るとき、現在の株価とゼロバランスの水準を比較します。だいたいは株価と平均線との関係の判断と同じです。(ラリー・ウィリアムズの著作「相場で儲ける法」日経新聞社 3600円 を参考にして下さい)
  1. @株価がゼロバランスの水準より高いときは強気である。
    A長期間にわたって株価がゼロバランスの水準の上にあるときは上昇が終わる。
    B株価が大きくカイリしているときは株価のピークになる。
    Cゼロバランスの水準が3回連続して上昇しているときは、株価がピークを出しやすい。

  2. @株価がゼロバランスの水準より安いときは弱気である。
    A長期間にわたって株価がゼロバランスの水準の下にあるときは下降が終わる。
    B株価が大きくマイナスにカイリしているときは株価のボトムになる。
    Cゼロバランスの水準が3回連続して下降しているときは、株価がボトムを出しやすい。
Ver.3に追加した「ゼロバランス」は、単にグラフ上で見るだけではなく、ゼロバランスの「あるべき株価水準」を利用して、条件表に設定し売買マークを出すことができます。

  1. No.3行でゼロバランスを求めます。
  2. No.4行で、「0本前」の主な高値を取り出しています。これは次のゼロバランスのピークの株価を取り出すという意味です。
  3. 同じくNo.5行で次のゼロバランスのボトムの株価を取り出しています。
  4. No.6〜No.9は、株価が次のゼロバランスのピーク水準を上回ったら「買い」、株価が次のゼロバランスのボトム水準を下回ったら「売り」の売買条件をつけています。
株価のピーク(a)が確定したのは(a')の日です。この日に次のゼロバランスのピークの値(1064円)が決まります。その後株価は(b)1037円までしか上昇しませんでした。

(b')の日に(b)がピークであったことが確定します。この日にゼロバランスのピークの値(1058円)が決まります。

(b')の後、ピンク色○の日に株価(終値)が次のゼロバランスのピークの値(1058円)を上抜きました。株価がゼロバランスの水準よりも上になったのは強気になったということです。ここで買いマークを出したい。

逆に株価が次のゼロバランスのボトム水準を下回ったときは、弱気になったのだから、そこで売りマークを出したいということになります。

株価のボトム(g)が確定したのは(g')の日です。この日に次のゼロバランスのボトム水準(1330円)が決まります。その後株価は上昇し1626円をつけてから下落。青○の日にゼロバランスのボトム水準(1330円)を下回りました。ここで売りマークを出しています。
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Cその他の加工の追加・改良

波動を決定したり、波動を取り出したりする加工のほか、次の加工を追加・改良しました。
  1. HCL平均・・・・平均線だが終値を使わずに、1日の(高値+安値+終値)÷3 を用いる。
  2. ADレシオ・・・・1日のA(強気)とD(弱気)を一定のルールで累積する。強弱のトレンドを表現する。
  3. ADオシレータ・・ラリー・ウィリアムズが開発したオシレータ。0〜100の数値をとる。
  4. +−符号・・・・・Ver.2では、@ある数値がプラス値のときは+1、0のときは0、マイナス値のときは-1 に変換していたが、パラメータを設けてAプラス値のときだけ+1(他は0)、Bマイナス値のときだけ-1(他は0)に変換できるようにした。

ADレシオ

画面下部に青色線で描かれているのは「A/Dレシオ」です。

A/Dレシオはラリー・ウィリアムズが開発したチャートで、現在が強気相場(アキュミュレーション)なのか弱気相場(ディストリビューション)なのかを判断するためのものです。

図のA/Dレシオのピーク・ボトムに(a〜r)の符号を振っています。これは陰陽足に表示されている「主な株価」の日に一致させています。

株価とA/Dレシオを見比べると、株価がピークのときはA/Dレシオもピークをつけており、株価がボトムのときはA/Dレシオもボトムとなっています。

また株価のピークやボトムが切り上がったときはA/Dレシオのピークやボトムも切り上がり、株価が切り下がったときはA/Dレシオも切り下がるのが普通ですが、ときに「逆行」現象がでることがあります。次のように判断します(条件表に設定して売買マークを出すことができる)。
  1. 株価のピークが切り上がっているのに、A/Dレシオのピークが切り下がっているときは、株価は下落する。(図のj→iのところ)

  2. 株価のボトムが切り下がっているのに、A/Dレシオのボトムが切り上がっているときは、株価は上昇する。(図のm→oのところ)

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【2】計算に「統計」を追加した

「小波動の姿」を調べてみます。知りたいことは
  1. 1波動の下落率
  2. 1波動の上昇率
  3. 1波動の下落日数
  4. 1波動の上昇日数
  5. ボトムからボトム間の日数
  6. ピークからピーク間の日数
です。次のような条件表No.171「小波動の姿」を使って「統計」をとりました。

@日経平均225銘柄を対象に、A2000年1月1日〜2009年12月31日までの10年間 のデータを使いました。


(1)平均とSD

それぞれの平均値(赤色枠)と中央値(青色枠)が重要です。中央値をみると、1波動の下落率は-12.3%、上昇率は14.4%です。

1波動の下落日数と上昇日数は同じで、10日(ピークとボトムの日を含めると11日目)です。

よってピーク間、ボトム間の日数も22日(ピークとボトムの日を含めると23日目)です。

これが平均的(真ん中の)な小波動の姿です。

(2)ヒストグラム

1波動の下落率のヒストグラム(度数分布図)を見ると、(d)を頂点にしてきれいなカーブを描いています。

下落率で最も多く出るのが(d)で、全体の13.9%あります。(d)は-10%〜-8%の階級なので、だいたい-9%下落するのが一番多いのです。

平均値(a)は-14.7%ですが、60%はそこまで下落しません。平均値以上に下落するのは40%ほどです。

中央値(b)は-12.3%です。50%は-12.3%まで下落せず、50%は-12.3%以上下落します。

(c)は「20%値」です。-20.3%となっています。-20.3%以上下落するものは20%しかないことを表しています。

(3)相関係数

統計をとった項目の相関係数です。図の例えば「上昇率」と「上日数」が交差する欄に0.462とあります。これが「上昇率」と 「上昇日数」の相関係数です。

相関係数が0.462というのは「相関がある」ということです。(通常上昇期間が長ければ、その分上昇幅も大きくなるので、当たり前といえば当たり前のことだが)

(4)一次回帰式

「上昇日数」がわかれば「上昇率」の推測ができます。例えば「均衡日柄」などによって、この先25日くらい上昇するかもしれないと予想するならば、おおまかな「上昇率」がわかります。

図には、y(上昇率)は10.33+0.6345×(上昇日数)で計算できるとあります。

例えば上昇日数が25日だとすると、10.33+0.63×25=26.08% になります。26%の上昇率が推測できます。

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【3】グラフの機能を改良した

2008年4月のVer.2によって、グラフや計算についてはほぼ完成しているので、Ver.3では新たに付け加えた機能はありません。ただ一部使い勝手が悪いところがあったので、2つだけ改良しました。

(1)マルチ画面

マルチ画面にグラフを表示したとき、この表示期間を変更する(例えば古いほうへスライドさせる)とき、Ver.2ではメニューの「期間」→「描画期間変更」で、描きたい時期の日付(0812021など)を指定しなければなりませんでした。

Ver.3では通常のグラフ画面のように、スライドさせるボタンをつけています。
  1. 変更した画面を指定して

  2. スライド・ボタンをクリックすれば描画期間がスライドします。

(2)スクラムバー

Ver.2ではスクラムバーにある10個の「鉛筆」に日・週・月足の区別と条件表No.を登録することができました。

Ver.3では「補助@」〜「補助G」の区別をつけて、それぞれに10個の鉛筆の割り当てができるようにしたので、全部で90個の登録ができます。
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